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検索されているワードの調べ方|上位クエリを把握してSEOに活かす実務手順

検索されているワードの調べ方|上位クエリを把握してSEOに活かす実務手順

「自社の想像でキーワードを決めていないか」——SEOで成果が出ないサイトの多くは、実際に検索されているワード(クエリ)を確認しないまま記事を作っています。検索されているワードとは、ユーザーが検索窓に実際に入力した語句のことで、サイト側が「狙おう」と決めたキーワードとは似て非なるものです。この記事では、実際に検索されているワードと、自サイトがすでに上位表示できている「上位のクエリ」を調べる具体的な手順を、無料ツールを中心に解説し、調べた語を検索意図・コンテンツ・検索結果での見せ方まで一気通貫で活かす方法を紹介します。

この記事でわかること

  • クエリとキーワードの違い: 「検索されているワード」は実際の検索語で、狙って設定するキーワードとは区別して扱う必要がある
  • 調べ方の全体像: Search Consoleを軸に、キーワードプランナー・サジェスト・競合ツールを役割で使い分ける
  • 活かし方: 調べたワードを検索意図で仕分け、コンテンツと検索結果での見せ方(タイトル・ディスクリプション)に落とす
目次

「検索されているワード」を調べる重要性|クエリとキーワードの違い

SEOの出発点は、「自分が狙いたい言葉」ではなく「実際に検索されている言葉」を知ることです。ここを飛ばすと、需要のない語に労力を割いたり、すでに流入している宝の語を見落としたりする機会損失が起きます。

クエリ(実際に検索された語)とキーワード(狙って設定する語)の違い

「クエリ」とは、検索ユーザーが検索時に実際に入力した語句を指します。一方の「キーワード」は、サイト運営者が「この語で上位を取りたい」と狙って設定する語です(この区別はSEO実務上の整理で、Googleが公式に定義した用語ではありません)。両者は一致することもありますが、ユーザーは運営者の想像より多様な言い回し・組み合わせで検索するため、ズレが生じます。だからこそ、実際のクエリを起点に据えることが精度を左右します。

想像のキーワードでなく、実クエリを起点にすべき理由

想像だけでキーワードを決めると、「検索されていない語で1位を取る」という空振りが起こりがちです。逆に、実際のクエリを見れば、想定していなかった言い回しや、意外なニーズ(比較・デメリット・料金など)が浮かび上がります。

(実務知見)実際にBtoB企業のSEO支援では、「Search Consoleにデータはあるのに、何から手をつければいいか分からない」という相談を最も多く受けます。データの多さではなく、どの語を拾い、どう優先順位を付けるかで成果が変わる、という場面を繰り返し見てきました。当社代表は臨床検査技師として10年以上、数値の精度管理(QC)に携わった経歴があり、SEMでも「感覚ではなく実測データから逆算する」ことを基本方針にしています。

上位表示を狙うクエリを見極める視点

拾うべきクエリは、「表示回数(需要の大きさ)」「掲載順位(今の位置)」「CTR(クリック率)」の3つで見立てます。特に、表示回数が多いのに順位が中位(4〜20位前後)にとどまる語や、上位表示なのにクリックされていない語は、少しの改善で流入が伸びやすい候補です。

表示回数 多掲載順位 下位 →最優先ゾーン上位×表示多=低CTR改善伸びしろゾーン4〜20位×表示多=本文強化お宝ゾーン(BtoB)ボリューム小でもCVに近い語は拾う

より広いキーワードの「選び方・絞り込み方」については「キーワード選定のやり方|AI時代に難しいを解消し勝てるKWを見極めるコツ」で、勝てる語かどうかの難易度判断は「SEO難易度とは?勝てるキーワードの調べ方と中小BtoBの見極め方」で詳しく解説しています。

検索されているワードの調査方法|無料・有料ツールの使い分け

検索されているワードを調べる方法は1つではありません。「自サイトが実際に検索された語」を知るツールと、「世の中の検索需要」を推定するツールは別物なので、役割で使い分けます。

Google Search Console:自サイトの実クエリを知る唯一の一次データ

Google Search Console(GSC)の「検索パフォーマンス>検索結果」では、自サイトが検索結果に表示された際に実際に使われたクエリを、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位とともに確認できます。これは想像ではなく実測値であり、自サイトに関しては最も信頼できる一次データです。「ページ」タブから特定URLを選べば、そのページがどのクエリで表示されているかも分かります。

ただし注意点があります。プライバシー保護のため一部のクエリは匿名化されて表示されず、また画面の行数制限や集計方法の都合で、合計値と個別クエリの明細が完全には一致しないことがあります。つまり「サイトに来た全検索語を1つ残らず取得できる」わけではない、という前提で読む必要があります。

Googleキーワードプランナー:検索需要の推定値を測る

Googleキーワードプランナー(Google広告の機能)では、語ごとの検索需要を確認できます。ここで得られるのは実数そのものではなく、地域・期間・設定に基づく「月間平均検索数」などの推定値で、利用状況によっては数値が幅で表示されることもあります。「取得する」というより「需要の当たりを推定する」ツールと捉えるのが正確です。

(実務知見)当社の実務では、新しく狙う語を検討するとき、まず検索ボリュームで需要の大きさに当たりをつけるところから始めます。なお、キーワードプランナーに表示される「競合性(高・中・低)」は広告出稿の競合度であり、SEOの上位表示のしやすさ(難易度)とは別物です。ここを混同する例は現場で非常によく見かけます。

検索ボリュームが0でも切り捨てない

見落としがちなのが、検索ボリュームが「0」や極小と表示される語です。ボリューム0=需要ゼロとは限りません。ツールの推定に乗らないだけで、実際にはGSCの表示回数に現れていたり、サジェストやロングテールとして検索されていたりします。(アイダイム分析)特にBtoBでは、指名検討前の比較・課題ワードのように、ボリュームは小さくてもCV(問い合わせ・受注)に近い「お宝クエリ」が眠っていることが少なくありません。ボリュームの数字だけで機械的に足切りせず、GSCの実データと合わせて拾う姿勢が有効だと考えています。

サジェスト・関連検索・ラッコキーワード:世の中のニーズを面で拾う

検索窓に語を入れたときに出るサジェスト(オートコンプリート)や、検索結果下部の関連検索は、実際に多く検索されている組み合わせのヒントになります。ラッコキーワードなどのツールを使えば、サジェストをまとめて一覧化でき、想定していなかった掛け合わせ語を面で把握できます。

有料ツール(Semrush・Ahrefs等):競合の上位クエリを逆算する

Semrush・Ahrefsといった有料ツールを使うと、競合サイトがどのクエリで上位表示・流入を得ているかを推定できます。自サイトのGSCでは見えない「競合が拾えていて自社が取りこぼしている語」を発見するのに向いています。allintitle検索(allintitle:語)で、そのタイトルに語を含む競合ページ数の当たりを付ける簡易チェックも、狙いやすさの目安になります。

GSC・キーワードプランナー・Googleトレンドの役割の違い

3つのツールは似て見えて役割が異なります。GSCは「自サイトの実績」、キーワードプランナーは「広告向けの需要推定」、Googleトレンドは「語の相対的な人気推移・季節性」を見るためのものです。混同せず、目的に応じて選ぶことが重要です。

ツール取得できるデータ料金主な役割
Google Search Console自サイトの実クエリ・表示回数・CTR・順位無料自サイトの実績を知る一次データ
Googleキーワードプランナー月間平均検索数(推定値)無料(Google広告アカウント)検索需要の当たりを推定
サジェスト・ラッコキーワード実際に検索される掛け合わせ語無料〜世の中のニーズを面で把握
Semrush・Ahrefs等競合の上位クエリ・流入語(推定)有料取りこぼし語の発見・競合分析
Googleトレンド語の相対的な人気推移・季節性無料需要の時期・トレンドの確認

このように、まずGSCで自サイトの実クエリを押さえ、需要の大きさや競合をキーワードプランナー・トレンド・有料ツールで補うのが、無駄のない調べ方です。

①GSC自サイト実クエリ②プランナー需要を推定③サジェストニーズを面で拾う④競合ツール取りこぼし発見

📌 検索順位が思うように伸びない原因もあわせて確認しておきましょう。
→ 検索順位が下がる3つの原因と調査方法は?順位を上げる具体策も解説

上位のクエリの調べ方|自サイト・競合の「勝てている検索語」を特定する

需要を広く調べたら、次は「すでに勝てている(上位表示できている)クエリ」を特定します。ゼロから狙う語より、あと一歩で伸びる語のほうが投資効率が高いためです。

GSCで自サイトの上位クエリを抽出する実務手順

GSCの検索パフォーマンスは、そのまま眺めるだけでは示唆が出ません。実務では、次の切り口で絞り込み・並べ替えを行います。前月と当月の期間比較で順位が動いた語を見る、デバイス別・ページ別にフィルタする、正規表現フィルタで特定テーマの語をまとめる、指名(社名・商品名)と非指名を分けて評価する、順位帯(1〜3位/4〜10位/11〜20位)や表示回数帯で層別する——こうした分類まで行うと、改善対象が具体的に見えてきます。

クエリとランディングページの対応を確認する

1つのクエリに対して複数の自社ページが表示されている場合、社内でページ同士が競合(カニバリゼーション)している可能性があります。逆に、想定と違うページが上位に立っていることもあります。「どのクエリで、どのページが表示されているか」の対応を確認すると、統合すべきページや、狙いとズレたページが把握できます。ページ単位でどの語を狙うかの整理は「キーワード選定のやり方|AI時代に難しいを解消し勝てるKWを見極めるコツ」も参考になります。

上位表示なのにクリックされないクエリ=改善余地

平均掲載順位は高いのにCTRが低いクエリは、大きな改善余地です。近年はAI Overviews(生成AIによる検索結果上部の要約)などの影響で、上位表示でもクリックされない「ゼロクリック化」が情報収集系クエリで進んでいるという指摘が増えています。順位だけを追うのではなく、表示回数・CTRまで見て「表示されているのに取りこぼしている語」を拾うことが、今の環境では特に重要になっています。

改善対象を決める優先順位づけの基準

すべてのクエリを同時に改善はできません。(アイダイム分析)当社では、改善対象を決めるとき「表示回数が多く順位が4〜20位の語(伸びしろが大きい)」「上位なのにCTRが低い語(見せ方の改善で拾える)」「順位は低いがCV(問い合わせ・受注)に近いBtoBクエリ(少数でも価値が高い)」を優先候補として見立てています。表示回数の絶対数だけで機械的に判断せず、ビジネス上の価値との掛け合わせで順番を決めるのが実務的です。

(自社検証)実際に当社では、狙う語をこの基準で絞り込み、コンテンツと見せ方を改善した結果、海外SEOの対象キーワードで2週間以内に1位を獲得し、表示回数が前月比で大幅に伸びた事例がありました(2026年時点)。拾う語の見極めが成果に直結することを、自社サイトで実証しています。

クエリの状態(順位×CTR)見立て主な打ち手
上位(1〜3位)×CTR低見せ方の問題・ゼロクリック疑いタイトル・ディスクリプションの改善
表示回数多×4〜20位伸びしろが大きい主戦場本文の内容拡充・検索意図の再確認
順位低×CVに近い(BtoB)少数でもビジネス価値が高い専用ページ作成・一次情報の追加

この診断の型に当てはめると、限られたリソースをどのクエリから投下すべきかが判断しやすくなります。

調べたワードを検索意図に変換してコンテンツへ反映する

クエリを集めただけでは成果になりません。「そのクエリで検索する人は何を求めているか(検索意図)」に翻訳し、コンテンツ設計に反映して初めて意味を持ちます。

検索意図の考え方でクエリを仕分ける

検索意図の整理には、Googleが2015年に提唱した「マイクロモーメント(I-want-to-know/go/do/buy=知りたい・行きたい・したい・買いたい)」を基にした4分類が広く使われています(Know/Go/Do/Buyという呼び方が一般的ですが、これはこの考え方を実務向けに整理した分類で、Googleが定めた正式名称そのものではありません)。集めたクエリをこの4タイプに仕分けると、必要なコンテンツの形が見えてきます。

タイプユーザーの状態クエリ例コンテンツ方針
Know(知りたい)情報を集めている「〇〇 とは」「〇〇 調べ方」網羅的な解説・定義・手順
Do(したい)行動・実践したい「〇〇 やり方」「〇〇 設定」具体的な手順・チェックリスト
Buy(買いたい)導入・購入を検討「〇〇 比較」「〇〇 料金」比較・事例・CTA(問い合わせ導線)
Go(行きたい)特定の場所・サイトへ「〇〇 ログイン」「社名」目的ページへの明確な導線

たとえば同じテーマでも、Knowクエリなら網羅的な解説記事、Buyクエリなら比較と問い合わせ導線を厚くする、というように設計が変わります。検索意図の具体的な調べ方は「検索意図の調べ方|上位を逆算する実務手順とAI検索時代の新常識」で詳しく解説しています。

📌 意図に合ったコンテンツにできているか、調べ方の全体像を確認しましょう。
→ 検索意図の調べ方|上位を逆算する実務手順とAI検索時代の新常識

調べたワードで検索結果でのクリック率を上げる|まずタイトル、次にディスクリプション

順位が付いても、検索結果でクリックされなければ流入にはなりません。調べたワードは、検索結果での「見せ方」にも活かします。

クリック率を取りに行くなら、まずタイトル

検索結果に表示されるのは、タイトルリンクとその下のスニペット(説明文)です。クリック率を最も大きく左右するのはタイトルです。(実務知見)当社の実務でも、クリック率はまずタイトルで取りに行くのが基本で、ディスクリプションだけでクリック率を狙う運用はしていません。タイトルのほうが影響が大きいためで、調べた実クエリをタイトルの前半に自然に入れることを優先しています。(自社検証)自社チャンネルの動画では、タイトルとサムネの設計を詰めた結果、CTR13.8%・8.9万再生を記録した事例があり(2026年時点)、「見せ方」がクリックを大きく動かすことを体感しています。順位帯ごとのクリック率の目安は「SEOの順位別クリック率の目安【2026年最新】AI時代のCTR改善策」で解説しています。

メタディスクリプションの役割は「補助」

メタディスクリプションは、Googleが公式に「直接のランキング要因ではない」としています。適切に書けば検索流入やクリックの機会を底上げすることにはつながり得ますが、単体でクリック率を大きく動かす主役ではない、という位置づけで捉えるのが実務的です(「ディスクリプション改善でCTRが上がり、その結果として順位が上がる」という因果は、Google公式に確認されたものではありません)。

実クエリを使った書き方のコツ

書くときは、調べた実クエリを自然に含めつつ、重要な情報を前半に置きます。Googleは表示文字数に固定の上限を設けておらず、端末の幅に応じて必要な位置で文章を切り詰めます。そのため「PC約120字・スマホ約70字」といった数字はあくまで目安で、固定の文字数を守ることより、冒頭で結論を伝えることが大切です。空欄のまま放置したり、「詳しくは本文で」で終わらせたりするのは避け、結論を先に示す書き方にします。なお、設定した文章をGoogleがそのまま表示せず、本文から自動生成することもあります。書き方の詳細は「メタディスクリプションとは?SEO効果と最適な文字数・書き方を解説」「メタディスクリプション(metadescription)がクリック率を大きく左右する?理由や設定方法」で解説しています。

よくある質問

検索されているワードや上位クエリの調べ方について、よく寄せられる疑問をまとめます。

Q. 検索クエリとキーワードは何が違いますか?

A. クエリはユーザーが実際に検索窓へ入力した語句、キーワードはサイト側が狙って設定する語です。ユーザーは想像より多様な言い回しで検索するため両者はズレることが多く、実際のクエリを起点にするほど精度が上がります。

Q. Search Consoleに検索クエリが表示されない・少ないのはなぜですか?

A. プライバシー保護のため一部のクエリが匿名化されて表示されないほか、行数制限や集計方法の都合で合計値と明細が一致しないことがあるためです。全検索語を残らず取得できるわけではない前提で読みましょう。

Q. 検索ボリュームはどのツールで調べるのが正確ですか?

A. 需要の推定にはGoogleキーワードプランナーが基本ですが、得られるのは実数ではなく月間平均検索数などの推定値です。自サイトの実績はSearch Console、時期の傾向はGoogleトレンドと、役割で使い分けるのが確実です。

Q. メタディスクリプションに検索されているワードを詰め込んでいいですか?

A. 詰め込みは逆効果です。実クエリは自然な文章の中に含め、重要な情報を前半に置くのが基本です。文字数を厳密に合わせるより、冒頭で結論が伝わることを優先しましょう。

Q. 上位表示しているのにクリックされないのはなぜですか?

A. タイトルやスニペットが検索意図に響いていない、またはAI Overviews等で結果上部に答えが表示され、ゼロクリック化している可能性があります。まずはタイトルの見直しから着手するのが効果的です。

まとめ

検索されているワードの調べ方は、「自サイトの実クエリはSearch Console、世の中の需要はキーワードプランナー・サジェスト・競合ツール」と役割で使い分けるのが基本です。調べた語は、表示回数・順位・CTR、そしてビジネス価値で優先順位を付け、検索意図に翻訳してコンテンツへ、さらにタイトル・ディスクリプションという「見せ方」まで一気通貫で落とし込むことで、はじめて流入と成果につながります。想像ではなく実際のデータから逆算する——これが遠回りに見えて最短の進め方です。

参考情報

  • Google Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果)」(クエリ・表示回数・CTR・掲載順位の定義)
  • Google 検索セントラル(メタディスクリプション/スニペットに関する公式ガイダンス)
  • Think with Google「4 new moments every marketer should know」(2015年・マイクロモーメントの考え方)
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