Googleビジネスプロフィールの投稿閲覧数とは、管理画面の「投稿」で投稿カードごとに表示される、Google検索とGoogleマップを合わせた閲覧の数です。2026年9月、この数字が約3年半ぶりに管理画面へ戻りました。
投稿ごとの閲覧数は、2023年2月20日に旧APIの指標が廃止されてから、公式に確かめる手段がありませんでした。戻ってきたのは閲覧数だけで、クリック数は無く、人数か回数かも公表されていません。この記事では発表された仕様を一次情報で確かめ、投稿同士を比べる手順、基準線の置き方、数字が落ちたときに疑う順番までをまとめます。
この記事でわかること
- 見る場所と範囲: 管理画面の「投稿」を開くと投稿カードごとに閲覧数が出ます。対象は過去18ヶ月の全種類の投稿で、検索とマップの合算です。
- 使い道は比較: 閲覧数は投稿同士を比べるための数字で、来店や順位に効いたかどうかは示しません。
- 落ちたときの順番: 表示の問題、投稿の種類、写真、時期の順に確かめ、最後に検索需要そのものを疑います。
結論:投稿の閲覧数は「どの投稿が見られたか」を比べる数字
投稿の閲覧数は投稿同士を比べるための数字で、来店や順位の効果を示す数字ではありません。
この数字に電話やルート検索は入っておらず、定義も公開されていません。他店の数字やプロフィール全体の閲覧数と並べて評価する使い方は成り立ちません。
使い道は次の3つに絞られます。
- 比べる: 同じ種類の投稿同士で、どの内容が多く見られたかを並べる
- 基準線を置く: 月ごとの投稿本数と、1本あたり閲覧数の中央値を記録する
- 落ちたら順に疑う: 表示の問題、種類、写真、時期、検索需要の順に確かめる
(アイダイム分析)閲覧数は途中の数字です。目標は電話や来店の側に置き、閲覧数はどの投稿の型を残すかを決める材料にします。
Googleビジネスプロフィールの投稿閲覧数とは(2026年9月の発表)
管理画面の「投稿」で各投稿カードに表示される、検索とマップを合わせた閲覧の数です。
【公式仕様】2026年9月、Googleの社員がビジネスプロフィールのヘルプコミュニティに掲載した「Small Business Bulletin」で、ビジネスプロフィールの管理画面に「Google Posts Reporting」を導入すると告知しました(出典:Google Business Profile Help Community)。報道では、Search Engine Journalが2026年9月10日にこの告知を取り上げています。
発表された内容を項目ごとに並べると、次のとおりです。
| 項目 | 発表の内容 | 読み方 |
|---|---|---|
| 見る場所 | 管理画面のメニューで「投稿」を選び、各投稿カードの閲覧数を見る | パフォーマンス画面ではなく、投稿の一覧に出る |
| 対象期間 | 過去18ヶ月に公開した投稿 | 古い投稿から順に対象の外へ出ていく |
| 対象の種類 | 最新情報・特典・イベント | 種類をまたいで比べると条件がずれる |
| 数える面 | Google検索とGoogleマップの合算 | 検索とマップの内訳は出ない |
| 提供状況 | 世界で順次展開中 | まだ表示されないアカウントがある |
| API | まだ提供されていない | 外部ツールやレポートには自動で入らない |
表のうち、比べ方に直接かかわるのは「対象期間」「対象の種類」「数える面」の3行です。
なお、同じ週には欧州経済領域(EEA)で商用クエリの検索結果の見た目を変える話も報じられていますが、日本の店舗の投稿閲覧数とは別件です。
見る場所:管理画面の「投稿」→各投稿カード
閲覧数は、管理画面のメニューから「投稿」を開き、投稿カードごとに確認します。
【公式仕様】発表では、ダッシュボードのメニューから「投稿」を選び、各投稿カードの閲覧数を探すよう案内されています(出典:Google Business Profile Help Community)。手順は次の3つです。
- Googleにログインし、管理しているビジネスプロフィールの管理画面を開く
- メニューから「投稿」を選び、投稿の一覧を表示する
- 各投稿カードに表示される閲覧数を確認する
提供は世界で順次展開中のため、同じ手順でも数字が出ないアカウントがあります。(実務知見)当社が管理する2つのビジネスプロフィールでは、2026年9月14日時点で投稿の一覧を開いても、投稿カードには公開日の表示だけで閲覧数は出ていませんでした。当社はこの指標の実数をまだ持っていません。
数える範囲:18ヶ月・全種類・検索とマップの合算
対象は過去18ヶ月の最新情報・特典・イベントで、検索とマップの閲覧をまとめた数です。
【公式仕様】発表には、過去18ヶ月に公開した投稿の指標を確認できること、最新情報・特典・イベントの閲覧を追えること、Google検索とGoogleマップの両方からの閲覧が合算されることが書かれています(出典:Google Business Profile Help Community)。
(アイダイム分析)発表の書き方は「過去18ヶ月」なので、確認する時点から遡る期間と読むのが自然です。そう読むと、今月確認した一番古い投稿は来月には対象から外れる可能性があります。検索とマップの内訳は出ません。
まだ無いもの:API・クリック数・閲覧数の定義
2026年9月時点では、APIでの取得、投稿のクリック数、閲覧数の定義がいずれも出ていません。
【公式仕様】発表には、APIではまだ利用できないと明記されています(出典:Google Business Profile Help Community)。
発表で扱われているのは閲覧(views)だけで、投稿のボタンが押された回数は含まれていません。閲覧数が「見た人の数」なのか「表示された回数」なのかも、発表とヘルプのどちらにも書かれていません。Search Engine Journalも、ユニークな人数か表示ごとの回数かは明らかでないと伝えています(出典:Search Engine Journal)。2026年8月の限定テストの画面には「people viewed」という表記が出ていたと報じられていますが、正式な定義として公表されたものではありません。
約3年半の空白:2023年2月20日に終わった旧指標
投稿の閲覧数は、旧APIの指標が2023年2月20日に廃止されて以来、公式には見られませんでした。
【公式仕様】Googleの開発者向けページには、投稿の閲覧(LOCAL_POST_VIEWS_SEARCH)、投稿ボタンのクリック(LOCAL_POST_ACTIONS_CALL_TO_ACTION)、写真の閲覧(PHOTOS_VIEWS_MERCHANT・PHOTOS_VIEWS_CUSTOMERS)について、サポート終了が2022年11月21日、廃止が2023年2月20日、代替の指標は無しと記載されています(出典:Google Business Profile APIs|Sunset dates)。旧指標と今回の指標の違いは次のとおりです。
| 指標 | 旧API(2023年2月20日に廃止) | 2026年9月の投稿レポート |
|---|---|---|
| 投稿の閲覧 | あり(検索での閲覧) | あり(検索とマップの合算) |
| 投稿ボタンのクリック | あり | なし |
| 写真の閲覧 | あり(オーナー投稿・ユーザー投稿) | なし |
| 取得の方法 | API | 管理画面のみ(APIは未提供) |
戻ってきたのは閲覧の1項目だけです。一部の報道では旧機能の終了を2023年1月としていますが、この記事ではGoogleの開発者向けページの日付(2023年2月20日)を採っています。
プロフィールの閲覧数(パフォーマンス)とは別の数字
パフォーマンスの閲覧数は1人1日1回と定義されていますが、投稿の閲覧数の定義は未公表です。
【公式仕様】パフォーマンスのヘルプには、プロフィールの閲覧数について、1人が1日にカウントされるのは1回だけと書かれています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|パフォーマンス)。同じヘルプに、投稿ごとの閲覧数の説明はありません。
プロフィール全体の閲覧数や検索語句の読み方は「Googleビジネスプロフィールのインサイトとは?閲覧数と重要な指標」で扱っています。
投稿の閲覧数をプロフィールの閲覧数で割らない
定義が違う、または分からない数字同士で割り算をしても、比率として意味を持ちません。
「投稿の閲覧数 ÷ プロフィールの閲覧数」を計算すると、プロフィールを見た人のうち投稿を見た人の割合のように見えます。ところがプロフィールの閲覧数は1人1日1回で数え、投稿の閲覧数は人数か回数かが公表されていません。分母と分子の単位が一致している保証がないため、この比率が100%を超えることも起こりえます。プロフィールの閲覧数の定義を投稿の閲覧数に当てはめて「何人が見た」と書くのも、同じ理由で避けます。
特典(Offers)の指標との違い
パフォーマンス側には特典の閲覧とクリックの項目があり、投稿カードの閲覧数とは置き場所が違います。
【公式仕様】パフォーマンスのヘルプには、特典(Offers)に関する指標として閲覧とクリックの項目が載っています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|パフォーマンス)。特典は投稿の種類の1つでもあるため、同じ特典についてパフォーマンス側と投稿カード側の2か所に数字が出ることになります。
2か所の数字が一致するかどうかは、Googleから説明が出ていません。特典の成果を追うときはどちらか1か所に決めて記録し、途中で見る場所を変えないようにします。
閲覧数でわかること・わからないこと(投稿の効果)
わかるのは投稿同士でどれが多く見られたかで、電話や来店に効いたかはわかりません。
投稿の効果を知りたいときに閲覧数だけを見ると、「見られた」と「効いた」が混ざります。Search Engine Journalも、この数字は投稿が見られたことを示すもので、クリックなどの行動は示さないと整理しています(出典:Search Engine Journal|SEO Pulse)。
わかること:投稿同士の相対比較
同じ店舗の同じ種類の投稿なら、どの内容や写真が多く見られたかを並べて比べられます。
閲覧数の定義が分からなくても、同じプロフィールの中で同じ数え方をしているなら、投稿同士の大小は比べられます。分かるのは「この写真の最新情報は、あの写真の最新情報より多く見られた」という相対的な差です。他店の閲覧数と比べる、業種の平均と比べる、といった外との比較には使えません。
わからないこと:電話・ルート・来店・予約
閲覧数は電話やルート検索、来店、予約といった行動を含まないため、効果は別の数字で見ます。
電話・ルート検索・ウェブサイトへのクリックは、プロフィール単位のパフォーマンス画面に出ています。電話の数字が落ちたときの見分け方は「Googleビジネスプロフィールの電話が減った|正常な減少と異常の見分け方」にまとめています。サイトへ来たあとの行動まで追う場合は「GoogleビジネスプロフィールとGA4連携|7指標と入らない指標」の設定が必要です。
投稿の閲覧数が伸びた月に電話も伸びていたとしても、投稿が原因だとは言えません。季節や検索需要の変化が両方を動かしている場合があるためです。
順位が上がった証拠にはならない
Googleは投稿や投稿の閲覧数がローカル検索の順位にどう効くかを公表しておらず、証拠になりません。
【公式仕様】投稿のヘルプには投稿の作り方、公開の状態、アーカイブの条件は書かれていますが、投稿と順位の関係には触れていません(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|投稿)。【公式仕様】ローカル検索の結果については、別のヘルプに「主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます」と書かれています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|ローカル検索結果のランキング)。3要因の整理は「Googleマップ上位表示の要因は72個ではない|公式3要因と実務の優先順位」で扱っています。
(アイダイム分析)閲覧数は検索とマップでの閲覧を数えた数字なので、もともと表示される機会の多い店舗ほど大きくなると考えられます。順位が上がったから閲覧数が伸びたのか、その逆なのかは、閲覧数だけでは区別できません。
どの投稿が見られたかを比べる手順
18ヶ月分の投稿を種類・公開月・写真の有無で一覧にし、条件をそろえて比べます。
APIが未提供のため、2026年9月時点では管理画面の数字を手で書き写します。流れは次の図のとおりです。
3つの手順のうち、結果を左右するのは手順2です。条件がそろっていない投稿同士を比べると、内容の差ではなく条件の差を読むことになります。
手順1:18ヶ月分を一覧にする(APIが無いので手で写す)
管理画面の投稿カードから、公開日・種類・写真・ボタン・閲覧数・記録日を表に書き写します。
記録日を残すのは、書き写した数字がいつ時点のものかを後から区別するためです。記録シートの列は次の6つで足ります。
| 列 | 書く内容 | この列を置く理由 |
|---|---|---|
| 公開日 | 投稿を公開した日 | 公開からの経過日数をそろえる |
| 種類 | 最新情報・特典・イベント | 種類をまたいだ比較を避ける |
| 写真・動画 | なし/写真/動画 | 見た目の違いで差が出たかを見る |
| ボタン | 予約・詳細・電話などの有無 | クリック数が出ないため、設定だけでも残す |
| 閲覧数 | 投稿カードに出ている数字 | 比較の対象 |
| 記録日 | 数字を書き写した日 | いつ時点の数字かを区別するため |
閲覧数以外の5列は投稿した時点で書けるので、先に埋めておき、月に1回だけ閲覧数と記録日を足します。投稿を複数店舗へ出す方法は「Googleビジネスプロフィールで一括投稿する方法と複数店舗を管理する方法」で扱っています。
手順2:比べる条件をそろえる
同じ種類の投稿同士で、公開からの日数をそろえ、アーカイブの条件が違う投稿を混ぜずに比べます。
【公式仕様】投稿のヘルプには、6ヶ月が経過した投稿は期間が設定されていなければアーカイブされると書かれています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|投稿)。期間を設定した特典やイベントと、期間を持たない最新情報では、表示され続ける条件が違います。そろえる条件は3つです。
- 種類をそろえる: 最新情報は最新情報同士、特典は特典同士で比べる
- 経過日数をそろえる: 公開から30日時点の閲覧数、のように同じ日数で切って比べる
- 掲載の条件をそろえる: 期間を設定した投稿と、6ヶ月でアーカイブされる投稿を同じ列に並べない
(アイダイム分析)閲覧数が公開後に積み上がる数字であれば、経過日数をそろえないと古い投稿ほど有利に見えます。公開から30日時点の数字を取るには、公開の30日後に記録日を合わせて書き写す必要があります。
手順3:上位と下位の差を「種類・写真・時期」で見る
条件をそろえた投稿を閲覧数の順に並べ、上位と下位で種類・写真・公開時期のどこが違うかを見ます。
見る軸は3つに絞ります。1つ目は種類で、同じ店舗でも特典とイベントで数字の出方が違うかを確かめます。2つ目は写真・動画の有無と、写っているもの(店内・商品・スタッフ)です。3つ目は公開した時期で、繁忙期と閑散期で数字がどう違うかを見ます。
(アイダイム分析)投稿が数本の段階では、差は偶然でも出ます。同じ傾向が次の数本でも続くかを確かめてから、投稿の型を変えます。
投稿頻度と閲覧数の基準線を月単位で置く
月ごとの投稿本数と1本あたり閲覧数の中央値を記録し、その幅を外れた月だけを調べます。
投稿頻度に正解の本数はありません。【公式仕様】投稿のヘルプには、投稿の頻度や本数を推奨する記述はありません(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|投稿)。そこで本数の正解を探すのではなく、自店のいつもの状態を数字で置き、そこから外れたときだけ手を動かす考え方を取ります。
基準線は「月の本数」と「1本あたり閲覧数の中央値」の2本
月ごとに投稿本数と1本あたり閲覧数の中央値を記録し、この2本の数字を自店の基準線にします。
平均ではなく中央値を使うのは、1本だけ極端に多く見られた投稿があると、平均がその1本に引っ張られるためです。たとえば同じ月に閲覧数の少ない投稿が4本と、極端に多い投稿が1本あった場合、平均はその1本に引っ張られて上がりますが、中央値は4本側の数字に近いままです。中央値なら、その月の典型的な投稿がどれくらい見られたかを表せます。
本数と中央値を並べて記録しておくと、「本数を増やした月に1本あたりの数字が下がったか」を後から確かめられます。
管理図の考え方:いつものばらつきと原因のある変化を分ける
数字は毎月ぶれるので、いつもの幅に収まる変化と、原因を調べるべき変化を分けて扱います。
【公式仕様】JIS Z 9020-2(管理図―第2部:シューハート管理図)は、偶然原因によるばらつきと異常原因によるばらつきを区別する統計的工程管理の手引で、2025年9月に改正されています(出典:日本規格協会)。
(実務知見)当社の代表は臨床検査技師として、検査値のばらつきを管理図で見分ける精度管理に10年以上携わってきました。この考え方を投稿の閲覧数に借りると、毎月の上下のたびに原因を探す必要はなくなります。数か月分の中央値が作る幅を「いつもの範囲」とし、その幅を大きく外れた月だけを調べます。
正式な管理限界線の計算までは求めません。借りるのは「ばらつきには2種類ある」という線引きだけです。
頻度を増やす前に確かめること
本数を増やす前に、本数を増やした月に1本あたりの閲覧数が下がっていないかを基準線で確かめます。
【公式仕様】投稿のヘルプには、投稿を予約する機能と、[繰り返し] のメニューから毎週・毎月などの頻度で投稿を表示する機能が載っています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|投稿)。これは機能の説明で、推奨の頻度を示したものではありません。
本数を増やして月の閲覧数の合計が伸びても、1本あたりの中央値が下がっていれば、1本ごとの見られ方は薄まっています。反対に、本数を減らしても中央値が保たれているなら、少ない本数で同じ見られ方を保てている状態です。頻度は、この2本の数字を数か月見てから決めます。
閲覧数が落ちたときに疑う順番
表示の問題、投稿の種類、写真、時期の順に確かめ、最後に検索需要そのものを疑います。
投稿の内容を変えるのは最後です。先に数字の出方そのものに問題がないかを確かめないと、内容を変えても原因に届きません。確認の流れは次の図のとおりです。
図の順番は、確かめる手間の小さい順です。それぞれで何を見て、どう判断するかを表にまとめます。
| 順番 | 疑うこと | 見る場所 | 判断 |
|---|---|---|---|
| ①表示 | 未展開・不承認・アーカイブ・18ヶ月の窓 | 投稿の一覧のステータスと公開日 | 当てはまれば内容の問題ではない |
| ②種類 | 違う種類の投稿を比べていないか | 記録シートの種類の列 | 種類をそろえて比べ直す |
| ③写真 | 写真・動画の有無や写っているものが変わったか | 記録シートの写真・動画の列 | 上位の投稿の写真の型に戻して様子を見る |
| ④時期 | 季節や閑散期の影響 | 前年の同じ月の記録 | 同じ時期に毎年下がるなら異常ではない |
| 検索需要 | 店舗が検索される機会そのものの減少 | パフォーマンスの閲覧数と検索語句 | プロフィール全体も落ちていれば投稿の問題ではない |
①から④のどこにも当てはまらず、検索需要も落ちていないときに、初めて投稿の内容を見直す段階に入ります。
①表示の問題:未展開・不承認・アーカイブ・18ヶ月の窓
まず、閲覧数の機能が届いているか、投稿が検索とマップに表示される状態かを確かめます。
【公式仕様】投稿のヘルプには、投稿の状態として公開中・審査待ち・不承認があり、不承認の投稿はGoogle検索やGoogleマップに表示されないと書かれています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|投稿)。確かめるのは4点です。
- 閲覧数の機能そのものがまだ展開されていない(数字が出ない状態)
- 投稿が不承認や審査待ちになっている
- 期間を設定していない投稿が6ヶ月を過ぎてアーカイブされている
- 比べている投稿が18ヶ月の対象期間から外れかけている
どれかに当てはまれば、数字の変化は投稿の内容とは関係がありません。
②投稿の種類:最新情報と特典・イベントを比べていないか
先月は特典、今月は最新情報を中心に出していた場合、数字の差は内容ではなく種類の差かもしれません。
投稿の種類ごとに、表示され続ける条件が違います。期間を設定した特典やイベントと、期間を持たない最新情報を同じ列で比べていないかを記録シートで確かめます。種類をそろえて比べ直しても下がっているときだけ、次の段階に進みます。
③写真:写真・動画の有無
写真や動画を付けなくなった、写っているものが変わった、という変化がないかを確かめます。
閲覧数が多かった投稿と少なかった投稿で、写真の有無や写っているもの(店内・商品・スタッフ)を見比べます。写真のサイズや規定に合っていない画像を使っている場合は、「Googleビジネスプロフィールで使用する画像の推奨サイズ」を確認してください。
④時期:季節と検索需要
同じ時期に毎年下がる数字なら異常ではなく、プロフィール全体も同じ月に落ちていれば投稿の問題ではありません。
(アイダイム分析)投稿の閲覧数は検索とマップでの閲覧を数えるため、店舗が検索される機会が減れば一緒に下がると考えられます。パフォーマンス画面でプロフィール全体の閲覧数や検索語句も同じ月に落ちているなら、投稿ではなく検索需要の側が動いています。1年分の記録がたまるまでは前年の同じ月と比べられないため、プロフィール全体の数字を横に置いて判断します。
自社で切り分けられないとき
①から④と検索需要のどれにも当てはまらない場合は、プロフィール全体を点検する段階です。
投稿の数字だけが落ちて原因が見当たらないときは、カテゴリや営業時間などの基本情報、ウェブサイト側の情報まで広げて点検します。
Googleビジネスプロフィールの投稿閲覧数のよくある質問
Q. 投稿の閲覧数が表示されません。設定が必要ですか。
A. 発表では、機能は世界で順次展開中とされています。展開が済んでいないアカウントでは、投稿の一覧を開いても閲覧数は出ません。当社が管理する2つのビジネスプロフィールでも、2026年9月14日時点では表示されていませんでした。設定で表示できる項目としては案内されていないため、展開を待ちます。
Q. 投稿の閲覧数は、投稿を見た人数ですか。
A. 2026年9月時点で公表されていません。プロフィールの閲覧数は1人1日1回と定義されていますが、同じ定義が投稿の閲覧数に当てはまるという説明はありません。限定テストの画面に「people viewed」と表示されていたという報道はありますが、正式な定義ではないため、人数として扱わないほうが安全です。社内の月報や店舗への報告でも「閲覧数」のまま書き、「何人が見た」と言い換えないようにします。
Q. APIやMEOツールで投稿の閲覧数を取れますか。
A. 発表時点ではAPIで利用できないと明記されています。APIから数字を取るツールや自動レポートには、API側で提供されるまで入りません。それまでは管理画面の投稿カードから書き写す必要があります。複数の店舗を管理している場合は、全店舗を同じ日に書き写すと、店舗間で記録日がずれずに済みます。
Q. 投稿のボタンが押された数(クリック数)は見られますか。
A. 今回の発表に含まれているのは閲覧数だけです。投稿ボタンのクリックは旧APIに指標がありましたが、2023年2月20日に代替なしで廃止されています。投稿から先の行動は、パフォーマンス画面の電話・ルート検索・ウェブサイトへのクリックで見ます。投稿にどのボタンを付けたかは記録シートに残しておくと、今後クリック数が提供されたときに、過去の投稿と条件をそろえて比べられます。
Q. 閲覧数が多い投稿は、Googleマップの順位に効きますか。
A. Googleは投稿や投稿の閲覧数と順位の関係を公表していません。公式にローカル検索の要因として示されているのは関連性・距離・知名度の3つです。反対に、閲覧数が落ちた月に順位も落ちているように見える場合は、投稿を見直す前に、カテゴリや営業時間などプロフィール全体の情報を先に点検します。
Q. 閲覧数を増やすために毎日投稿したほうがいいですか。
A. 投稿のヘルプに頻度や本数の推奨はありません。本数を増やすと月の合計は伸びても、1本あたりの閲覧数が下がることがあります。月の本数と1本あたり閲覧数の中央値を数か月記録し、本数を変えた月に中央値がどう動いたかを見てから頻度を決めます。[繰り返し] の機能で同じ投稿を毎週表示する場合も、本数が増えた月として同じ基準線で確かめます。
Q. 投稿の閲覧数が少ないなら、MEO対策は意味がないのですか。
A. 投稿の閲覧数だけでは判断できません。閲覧数は投稿同士を比べる数字で、電話や来店、プロフィール全体の見られ方を含んでいないためです。MEO対策そのものの要否は、プロフィール全体の数字と来店までの流れで考えます。その判断の仕方は「MEO対策は意味ない?効果が出ない理由と本当に不要なケースの見分け方」で扱っています。
まとめ
投稿の閲覧数は、自店の投稿同士を比べ、月ごとの基準線を置き、落ちたときに順に疑うための数字です。
2026年9月に戻った投稿の閲覧数は、過去18ヶ月の投稿について検索とマップの閲覧を合算した数です。APIは未提供で、クリック数も定義もありません。当社が管理する2つのプロフィールでも、2026年9月14日時点では未表示でした。使える範囲は次の3つです。
- 比べる: 同じ種類・同じ経過日数の投稿同士で、どの内容や写真が多く見られたかを並べる
- 基準線を置く: 月の投稿本数と1本あたり閲覧数の中央値を記録し、いつもの幅から外れた月だけを調べる
- 落ちたら順に疑う: 表示、種類、写真、時期、検索需要の順に確かめ、投稿の内容を変えるのは最後にする
見られたことと効いたことの間には、まだ数字の無い区間が残っています。閲覧数は投稿の型を選ぶ材料に、成果は電話や来店の数字に置く。この線引きを先に決めておけば、APIやクリック数が加わったときも記録をそのまま使えます。
参考情報
- Google Business Profile Help Community|Small Business Bulletin(Google Posts Reporting)
- Google Business Profile APIs|Sunset dates
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ|Google ビジネス プロフィールで投稿を作成する
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ|パフォーマンス
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ|Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント
- 日本規格協会|JIS Z 9020-2 管理図―第2部:シューハート管理図
- Search Engine Journal|2026年9月10日
- Search Engine Journal|SEO Pulse
- Search Engine Roundtable|2026年8月20日
- Googleビジネスプロフィールのインサイトとは?閲覧数と重要な指標について解説
- Googleビジネスプロフィールの電話が減った|正常な減少と異常の見分け方
- Googleマップ上位表示の要因は72個ではない|公式3要因と実務の優先順位

