GA4の使い方|新しいダッシュボードで毎朝見る4つの数字と初期設定を図解

GA4の使い方|新しいダッシュボードで毎朝見る4つの数字と初期設定を図解

GA4は、毎朝ダッシュボードで決まった数字の変化だけを見て、いつもの幅から外れたときに探索で原因を探す、という順番で使うと迷いません。

【2026年9月追記】GA4に「ダッシュボード」が追加されました。この記事では、公式ヘルプに書かれている仕様と当社のGA4画面で確かめた範囲を分けて、初期設定から毎朝の見方までをまとめます。

この記事でわかること

  • 使い分け: 毎朝の確認はダッシュボード、原因探しは探索、Search ConsoleやGoogleビジネスプロフィールとの横断は別の画面に分けます。
  • 初期設定: Googleタグの設置、データ保持、Search Consoleとのリンク、キーイベントの設定を最初に済ませます。
  • 毎朝見る4つの数字: 流入・成果・主要ページ・流入経路の4つを置き、いつもの幅を先に書いておきます。
目次

結論:GA4は「毎朝見るダッシュボード」と「原因を探す探索」に分けて使う

毎朝は決まった数字の変化だけを見て、いつもと違う日だけ探索で原因を探すのがGA4の基本の使い方です。

数字を見る場所ごとに役割を1つに決めておくと、毎朝の確認が短く済み、原因探しに時間を回せます。

見る場所 何に使うか 作れる人 Search Console・GBPの数字
レポートのホーム 開いたときの全体の様子をつかむ (自動で表示)
標準レポート 集客・ページ・キーイベントを決まった形で見る (最初から用意) リンクすると専用のレポートで見られる
ダッシュボード(2026年9月追加) 毎朝見る数字を1画面に並べる 編集者・管理者 当社画面の作成データ一覧には無い
探索 外れた数字の原因を行と列を組み替えて掘る 閲覧できる人が自分用に作れる
Looker Studio GA4と他のツールの数字を並べる データへのアクセス権がある人 別のデータとしてつなげば並べられる

【公式仕様】ダッシュボードの作成と公開は編集者か管理者の役割が必要で、権限が無くても公開済みのダッシュボードは左のナビゲーションから見られます(出典:アナリティクス ヘルプ|ダッシュボード)。

GA4とは?UAとの違いと基本概念

GA4は行動をイベント単位で記録するGoogleの無料の計測ツールで、セッション中心のUAとは数え方が違います。

UAとGA4の違い:セッション中心からイベント中心へ

GA4ではページの表示もクリックもスクロールも、すべて同じ「イベント」として記録されます。

【公式仕様】ヘルプでは、イベントを使うと「ユーザーによるページの読み込み、リンクのクリック、購入の完了」などを測定できると説明しています(出典:アナリティクス ヘルプ|イベントについて)。UAとの違いは次の3点に集約できます。

  • 数える単位: UAはページビューとセッションが中心、GA4はイベントが中心
  • よく見る指標: UAは直帰率、GA4はエンゲージメント率
  • 成果の呼び方: UAは目標(コンバージョン)、GA4はキーイベント

イベントで数えるため、ページを移動しない動画の再生やフォームの操作も、ページビューと同じ粒度で扱えます。

「直帰率」から「エンゲージメント」へ

エンゲージメント セッションは、10秒以上続く、キーイベントが起きる、2ページ以上見る、のいずれかを満たす訪問です。

【公式仕様】ヘルプでは、エンゲージメント セッションを「10 秒以上継続する」「キーイベントが発生する」「ページビューまたはスクリーン ビューが 2 回以上発生する」のいずれかを満たすセッションと定義しています(出典:アナリティクス ヘルプ|エンゲージメント率)。10秒は既定の値で、管理画面の「管理>データストリーム>タグ設定を行う>すべて表示」にある「エンゲージメント セッションの時間調整」で変更できます(出典:アナリティクス ヘルプ|データストリームのタグ設定)。

キーイベントを設定したページでは、すぐに問い合わせボタンを押して離れた訪問もエンゲージメントに数えられます。エンゲージメント率が高いことを「じっくり読まれた」と読み替えないよう注意します。直帰率との関係は「直帰率とは?GA4での確認方法と改善策」で扱っています。

「コンバージョン」から「キーイベント」へ

GA4で成果として数えるイベントは、2024年3月から「キーイベント」と呼ばれるようになりました。

【公式仕様】ヘルプでは、キーイベントを「ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベント」、コンバージョンを広告の成果測定と入札の最適化に使うアクションと分けて説明し、理由を「Google 広告とアナリティクスで『コンバージョン』という用語の定義を統一する」ためとしています(出典:アナリティクス ヘルプ|キーイベントとコンバージョン)。名称が変わった時期はヘルプに書かれておらず、2024年3月という時期は報道によります(出典:Search Engine Land)。

問い合わせや購入をGA4で数えるときはキーイベント、Google広告の入札に使うときはコンバージョン、と言葉を分けておくと混乱しません。成果の考え方そのものは「SEOにおけるCV(コンバージョン)とは」で説明しています。

GA4の数字は検索順位の計算に使われない

GA4のエンゲージメント時間や直帰率は、Googleの検索順位を決める材料として使われていません。

Google検索リエゾンのDanny Sullivan氏は2023年12月21日、GA4と連携したSearch Consoleのデータが順位の材料になるかという問いに「As a ranking signal? No.」と答えています(出典:Google SearchLiaison(X))。GA4は順位の原因を探す道具ではなく、検索から来た人がその後どう動き、成果に進んだかを確かめる道具として使います。

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GA4の導入・初期設定のステップ

アカウント作成、Googleタグ、データ保持、Search Console、キーイベントの5つを最初に設定します。

この5つには、あとから設定しても過去にさかのぼって数字が入らないものを含みます。

手順1:アカウントとプロパティを作る

Googleアナリティクスでアカウントとプロパティを作ると、計測に使う「G-」で始まる測定IDが発行されます。

プロパティの中にWebサイト用のデータストリームを作り、ストリームの詳細画面に表示される測定IDを控えます。次の手順でこのIDをタグに入れます。

手順2:GTMでGoogleタグを設置する

Googleタグマネージャーを使う場合は「Google タグ」を選び、測定IDを入れて全ページで発火させます。

【公式仕様】ヘルプには「Google タグ マネージャーで Google アナリティクス 4(GA4)を設定するには、Google タグを設定する必要があります」とあり、タグIDを入力してトリガーに「初期化 – すべての初期化イベント」を選ぶ手順が書かれています(出典:タグ マネージャー ヘルプ|Google タグの設定)。

手順3:データ保持を14か月にする

データ保持を14か月にすると、探索とファネルで1年前の数字と比べられるようになります。

【公式仕様】データ保持はユーザーデータ・イベントデータとも「2 か月」か「14 か月」から選べます。ヘルプには「データ保持の設定は Google アナリティクス プロパティの標準の集計レポート(プライマリとセカンダリのディメンションを含む)には影響しません」とあり、保持期間が効くのは探索とファネルレポートです(出典:アナリティクス ヘルプ|データ保持)。GA4 360では26か月・38か月・50か月も選べます。

標準レポートで前年と比べるだけなら2か月のままでも見られますが、探索で原因を掘るときに1年前まで戻れません。【公式仕様】保持期間を延長すると「すでに収集したデータとまだ削除していないデータに変更が適用されます」(出典は同じヘルプ)。2か月の設定のまま削除が済んだデータは対象にならないため、最初に変えておきます。

手順4:Search Consoleとリンクする

Search Consoleとリンクすると、検索クエリとランディングページの数字をGA4のレポートで見られます。

【公式仕様】リンクは「[管理]の[サービス間のリンク設定]で、[Search Consoleとのリンク]」から行い、GA4プロパティの編集者の役割と、Search Consoleプロパティの確認済み所有者であることが必要です。リンク後は「Google オーガニック検索クエリ」「Google オーガニック検索トラフィック」のレポートが使えます(出典:アナリティクス ヘルプ|Search Console とのリンク)。

GA4だけでは流入キーワードが見えない理由と、Search Consoleでの調べ方は「検索クエリの調べ方|GA4で見えない流入キーワードをSearch Consoleで特定する」で詳しく説明しています。

手順5:キーイベント(旧コンバージョン)を設定する

GA4のコンバージョン設定は、管理画面でイベントを作り、キーイベントとしてマークするだけで済みます。

【公式仕様】ヘルプでは、管理画面のイベントの設定で「[+ イベントを作成]」から条件に合うイベントを作る手順が案内されており、作成には「管理者または編集者である必要」があります。反映には「数分から数時間かかることがあります」とされています(出典:アナリティクス ヘルプ|コードを使わずにイベントを作成する)。

問い合わせフォームなら、送信完了ページの表示を新しいイベントとして作り、キーイベントとしてマークします。

【2026年9月追加】GA4のダッシュボードとは?作り方とできないこと

2026年9月9日にGA4へ追加された、よく見る数字を最大15枚のカードで1画面に並べて公開できる機能です。

【公式仕様】ヘルプの更新履歴には、2026年9月9日付で「Dashboards are now available in Google Analytics」と掲載されています(出典:アナリティクス ヘルプ|What’s new)。Google Analyticsの公式Xは「数週間かけてすべてのアカウントに順次展開する」と告知しており(出典:Google Analytics(X))、まだ表示されないプロパティもあります。

公式ヘルプに書かれているダッシュボードの仕様

ダッシュボードはグラフ6種類をカードとして置き、公開するとプロパティの全員で共有される画面です。

公式ヘルプの記述を項目ごとに並べると次のとおりです(出典:アナリティクス ヘルプ|ダッシュボード)。

項目 公式ヘルプの記述 読み方
グラフの種類 スコアカード・表・折れ線・棒・ドーナツ・ファネルの6種類 地図や散布図は無い
スコアカード 日付の比較を使うと増減率を表示できる 前の期間との差を1枚で見られる
折れ線グラフ 日・週・月の粒度に対応 いつもの幅を見るのに向く
カードの上限 標準プロパティは1つのダッシュボードにつき最大15個、プレミアム(360)は最大30個 毎朝見る数字を絞る前提
作れる人 作成・公開は編集者か管理者。権限が無くても公開済みは閲覧できる 閲覧者の役割の人にも見せられる
共有 公開されたダッシュボードはすべてプロパティ内で共有される 自分だけの非公開版の記載は無い
未対応 API対応、セグメント、カード単位の比較は現在サポートされていない 細かい切り分けは探索で行う

ヘルプには、ダッシュボードごとの日付範囲を保存できるか、公開したダッシュボードを削除・非公開にする手順、言語や地域ごとの展開時期は書かれていません。

ダッシュボードの作り方(5つの手順)

レポート画面の「作成」からダッシュボードを選び、グラフを置いて保存し、公開すれば完成です。

【公式仕様】ヘルプの手順は、左側のメニューで「レポート」を開き、「+ 作成」から「ダッシュボード」を選び、グラフをドラッグ&ドロップで置いて「保存」し、「公開」するとレポートの左ナビゲーションに追加される流れです(出典:アナリティクス ヘルプ|ダッシュボード)。当社のGA4の画面(2026年9月14日確認)でのボタン名に合わせると、次の5段になります。

  1. 左のメニューで「レポート」を開き、上部の「作成」から「ダッシュボード」を選ぶ
  2. 「グラフを追加」でスコアカードや折れ線などを選んで置く
  3. 右のパネルでディメンションと指標を選び、必要なら「フィルタを追加」で絞り込む
  4. 日付の選択で「比較」をオンにし、前の期間との差を出す
  5. 「保存」を押してから「公開」を押し、左ナビゲーションに出たことを確かめる

公開するとプロパティ内で共有されるため、置く数字が決まってから公開します。

まだできないこと:Search Console・GBPの数字は載らない

ダッシュボードに置けるのはGA4のデータだけで、検索の順位や地図の閲覧は別の画面で見ることになります。

【実測】当社のGA4で確認した範囲では、作成画面のデータ一覧にSearch Consoleのクエリ・掲載順位やビジネスプロフィールの指標は無い(2026-09-14確認)。このプロパティはSearch ConsoleとGoogleビジネスプロフィールをリンク済みで、レポート側の左ナビには「Search Console」と「ビジネス プロフィール」の項目が出ています。それでもダッシュボードのデータ一覧(約230項目)には入っていませんでした。

ヘルプで未対応とされているセグメントとカード単位の比較も、毎朝の確認では困らない一方、原因を切り分ける段階では足りません。その段階は探索に任せます。GBPとGA4のリンクで入る数字と入らない数字は「GoogleビジネスプロフィールとGA4連携|7指標と入らない指標」にまとめています。

中小企業が毎朝見る4つの数字|管理図の考え方でダッシュボードに置く

流入、成果、主要ページ、流入経路の4つを置き、いつもの幅を書いておいて外れた日だけ調べます。

4つそれぞれに「外れたら次にどこを見るか」まで決めておくと、確認が眺めるだけで終わりません。

数字 使うグラフ ディメンション・指標 外れたら次に見る場所
①流入 スコアカード+折れ線(日) セッション ④流入経路のどれが動いたか
②成果 スコアカード+ファネル キーイベント数、フォーム到達から送信までの段階 探索のファネルデータ探索
③主要ページ ランディングページ×セッション・キーイベント Search Consoleでそのページのクエリと順位
④流入経路 セッションのデフォルト チャネル グループ×セッション 検索ならSearch Console、地図ならGBPの管理画面

流入と成果:セッションとキーイベントを並べる

セッションとキーイベントを隣に置くと、訪問が減ったのか成果への進み方が悪くなったのかを分けられます。

どちらもスコアカードで日付の比較をオンにし、前の週と比べます。【公式仕様】スコアカードは日付の比較を使うと増減率を表示でき、ファネルグラフは段階ごとの離脱の場所を見るためのグラフとされています(出典:Google Analytics Help|Dashboards)。セッションが同じなのにキーイベントだけ落ちた日は、フォームの不具合や完了ページの変更を先に疑います。

主要ページと流入経路:どこから来てどこに着いたか

ランディングページの表とチャネルの棒グラフを置けば、動いたのがどのページとどの経路かが分かります。

チャネルの棒グラフで「Organic Search」だけが減っていれば検索側、「Referral」が急に増えていれば外部サイトやAIサービスからの紹介を疑います。ページの中でどこまで読まれたかは、GA4ではなくヒートマップで見るほうが早く、「ヒートマップ分析の教科書」に手順があります。

「いつもの幅」を先に書いておく

数字が上下するのは普通のことなので、ふだん動く幅を先に決め、その外に出た日だけ原因を探します。

【自社経験】当社では、臨床検査の精度管理で使う管理図の考え方をアクセス解析に持ち込んでいます。過去数週間の折れ線を見て「このくらいなら普段どおり」という上と下の線を決め、ダッシュボードの横にメモしておきます。線の中の上下は追いかけず、線の外に出た日と、線の中でも同じ向きに何日も続いた日だけ探索を開きます。

「いつもの幅」で外れた日だけ調べる(イメージ) 上の線 ふだん 下の線 外れた日だけ探索で原因を探す 線の中の上下は追いかけない

線の位置は季節や施策で変わるため、月に1回見直します。

Search ConsoleとGBPは別の画面で並べる

検索の順位やGBPの閲覧はダッシュボードに載らないため、Search ConsoleとGBPの画面を横に並べて見ます。

毎朝の確認で使う画面の役割分担 GA4ダッシュボード サイトに来た後の数字 Search Console 検索のクエリと順位 GBPの管理画面 地図での閲覧と電話 Looker Studioなどで一枚に 横断で見るなら別の場所が要る

GA4のダッシュボードは、サイトに来たあとの数字を見る場所です。検索で見つけられたか、地図で選ばれたかは、それぞれの管理画面に数字があります。3つを1枚にまとめたい場合は、Looker Studioのように複数のデータをつなげる場所を別に用意します。当社では、SEO・MEO・広告の計測を1本の見方にそろえる支援を「エベレストSEM」として行っています。

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基本レポート(標準レポート)の見方と運用の注意点

集客・ページとスクリーン・キーイベントの3つの標準レポートで、どこから来て何を見て成果に進んだかを確認します。

標準レポートはデータ保持の設定に影響されないため、前年との比較もここで行えます。

集客レポートは「ユーザー獲得」と「トラフィック獲得」の2種類

ユーザー獲得は新規ユーザーの来た経路、トラフィック獲得は新規とリピーターを合わせた来た経路を見るレポートです。

【公式仕様】ヘルプでは、トラフィック獲得レポートは「新規ユーザーとリピーターのアクセス元」を表示し、「新規ユーザーのアクセス元が表示される、ユーザー獲得レポートとは異なります」と説明しています(出典:アナリティクス ヘルプ|トラフィック獲得レポート)。SEOの効果を見るときは、訪問ごとに流入経路を数えるトラフィック獲得を使います。どのページが見られたかは「エンゲージメント」の「ページとスクリーン」で、表示回数と平均エンゲージメント時間を並べて確かめます。

平均エンゲージメント時間の見方

平均エンゲージメント時間に全サイト共通の正解はなく、ページの目的と同じ種類のページ同士で比べます。

記事ページは読まれるほど長くなり、問い合わせフォームは迷わず終わるほど短くなります。そのため、同じカテゴリの記事同士で比べ、極端に短い記事だけを見直します。キーイベントを設定したページでは、すぐに行動して離れた訪問が時間を押し下げるため、時間ではなくキーイベントの発生率を主に見ます。

GA4における「時間の計測仕様」を知っておく

GA4の数字は、計測してから標準レポートに出るまで時間がかかり、保持期間は探索にだけ効きます。

昨日の数字が少なく見える、探索で古い期間が選べない、といった戸惑いは、次の仕様を知っていれば避けられます。

仕様 公式ヘルプの記述 運用での読み方
反映時間 日次は12時間、イントラデイは2〜6時間。24〜48時間かかることがある(11198161 前日の数字は後から増えることがあるため、2日前までの数字で比べる
データ保持 2か月か14か月。標準の集計レポートには影響しない(7667196 「2か月」で困るのは探索とファネル
ルックバック期間 2026年8月11日から、クリック経由などのコンバージョンのルックバック期間を日数で指定できる(9164320 広告の成果を比べるときは期間の設定をそろえる
エンゲージメント 10秒以上・キーイベント・2ページ以上のいずれか(12195621 10秒の設定を変えた日の前後は比べない
### しきい値・DebugView・BigQueryで計測を確かめる

数字が欠けて見えるときはしきい値、設定を変えたときはDebugView、長期保存にはBigQueryを使います。

ユーザー数が少ない期間やディメンションでは、個人の特定を避けるために一部の行が表示されないことがあります(しきい値)。イベントを追加・変更したら、【公式仕様】「[管理] に移動し、[データの表示] セクションで [DebugView] をクリック」して自分の操作が記録されるかを確かめます(出典:アナリティクス ヘルプ|DebugView)。

【公式仕様】BigQuery Exportは無料のプロパティでも使えますが、「標準プロパティでは、BigQuery Export の 1 日の上限は 100 万イベントです」とされ、BigQueryのサンドボックスの制限を超えると料金が発生します(出典:アナリティクス ヘルプ|BigQuery Export)。14か月より前の生データを残したい場合に検討し、毎朝の確認だけなら不要です。

一歩進んだ分析ができる「探索(Explore)」の使い方

探索は、ダッシュボードで外れた数字の原因を、行と列を組み替えて掘るための分析画面です。

ダッシュボードで扱えないセグメントでの切り分けは、探索で行います。

自由形式:行と列を組み替えて外れた原因を探す

自由形式は、行にランディングページ、列にデバイスのように並べ、どこで数字が動いたかを探す表です。

セッションが下の線を割った日なら、行にチャネル、列にデバイス、値にセッションを置いて前の週と比べ、動いた組み合わせが見つかったら行をランディングページに入れ替えます。

経路データ探索とファネルデータ探索:離れた場所を見つける

経路データ探索はページの移り方、ファネルデータ探索は決めた段階ごとの離脱を見る手法です。

キーイベントが落ちた日は、ファネルデータ探索で「記事→サービスページ→フォーム→送信完了」のように段階を決め、どの段階で抜ける割合が増えたかを見ます。ダッシュボードのファネルグラフは毎朝の変化に気づくため、ファネルデータ探索はセグメントを使って原因を切り分けるため、と使い分けます。

SEO担当者がチェックすべき具体的施策

検索から来た人が成果に進んだかを、Organic Searchの絞り込みとSearch Consoleのクエリで確かめます。

自然検索(Organic Search)の貢献度とクエリを並べる

トラフィック獲得でOrganic Searchに絞り、キーイベントの数とランディングページを確かめます。

キーイベントが多いランディングページが分かったら、Search Consoleでそのページに流入しているクエリと掲載順位を確認します。GA4のレポートで見るならSearch Consoleとのリンク後の「Google オーガニック検索クエリ」を使います。クエリの取り方の詳細は初期設定の手順4で挙げた記事に、AIモードの表示がSearch Consoleの数字にどう入るかは「サーチコンソールのAIモードは一律1位ではない」で説明しています。

読了率(スクロール)とサイト内検索キーワード

拡張計測機能をオンにすると、ページ最下部までのスクロールとサイト内検索の語が自動で記録されます。

【公式仕様】スクロールは「ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど)」に記録され、サイト内検索はURLに q・s・search・query・keyword のいずれかのパラメータが含まれるかどうかで記録されます(出典:アナリティクス ヘルプ|拡張計測機能)。25%や50%の段階で見たいときは、GTMでスクロールのトリガーを追加します。サイト内検索の語は、読者が探したのに見つけにくかった情報なので、記事の追加や内部リンクの見直しに使います。

数字が精密に見えても推定を含む:台帳と突き合わせる

GA4の成果の数字には推定が含まれるため、問い合わせ台帳やCRMの件数と月に1回突き合わせます。

Search Engine Journalは2026年9月8日の記事で、同じ期間の新規顧客がGA4では150件、別の解析ツールでは180件、CRMでは120件と食い違う例を挙げ、「modeled」や「estimated」と表示された数字は方向を見るためのもので確定値ではない、と整理しています(出典:Search Engine Journal)。GA4のキーイベント数と、実際に届いた問い合わせの件数の差が月ごとに大きく変わったら、計測の設定が崩れていないかを先に疑います。GA4を使ったサイト分析の進め方は「サイトの無料分析はプロに依頼|GA4で診る6項目」にもまとめています。

GA4の使い方でよくある質問

Q. 無料版のGA4でもダッシュボードは使えますか。

A. 公式ヘルプは標準プロパティとプレミアム プロパティの両方について上限を書いており、無料の標準プロパティでは1つのダッシュボードにつき最大15個のカードを置けます。GA4 360のプレミアム プロパティでは最大30個です。

Q. 「作成」にダッシュボードが表示されません。

A. Google Analyticsの公式Xは、数週間かけてすべてのアカウントに順次展開すると告知しており、展開がまだのプロパティがあります。もう1つの原因は役割で、閲覧者の役割では作成できません。自分の役割を管理画面のアクセス管理で確かめ、編集者以上なら展開を待ちます。

Q. 自分だけが見るダッシュボードは作れますか。

A. 公式ヘルプには、公開されたダッシュボードはすべてプロパティ内で共有されると書かれており、自分だけに公開する方法の記載はありません。自分だけで細かく切り分けたい分析は、探索で作るのが向いています。

Q. ダッシュボードができたらLooker Studioは不要になりますか。

A. GA4の数字だけを毎朝見るならダッシュボードで足ります。当社のGA4で確認した範囲では、ダッシュボードの作成画面にSearch ConsoleやGoogleビジネスプロフィールの指標が無かったため、それらと並べて見る用途ではLooker Studioなど別の場所が引き続き必要です。

Q. データ保持を14か月にすると標準レポートの数字は変わりますか。

A. 変わりません。公式ヘルプには、データ保持の設定は標準の集計レポートには影響しないと書かれています。保持期間が効くのは探索とファネルレポートで、2か月のままだと探索で1年前と比べられません。延長はまだ削除されていないデータにしか効かないため、導入した日に14か月へ変えておきます。

Q. GA4のエンゲージメント率を上げるとSEOの順位は上がりますか。

A. GA4の数字は順位の材料として使われていません。Google検索リエゾンは、GA4と連携したデータが順位のシグナルになるかという問いに「No」と答えています。エンゲージメント率は、検索から来た人が次の行動に進んだかを確かめるために使います。

まとめ

GA4は、ダッシュボードで毎朝4つの数字を見て、いつもの幅から外れた日だけ探索で原因を探します。

  • 初期設定: Googleタグ、データ保持14か月、Search Consoleとのリンク、キーイベントを最初に済ませる
  • ダッシュボード: 2026年9月追加。カードは標準15枚、API・セグメント・カード単位の比較は未対応
  • 毎朝の4つ: 流入・成果・主要ページ・流入経路を置き、Search ConsoleとGBPは別の画面で並べる

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