LinkedIn SEOとは?Google掲載の3条件とプロフィール最適化の手順【2026年】

LinkedIn SEOとは?Google掲載の3条件とプロフィール最適化の手順【2026年】

LinkedIn SEOとは、LinkedIn内の検索で見つけてもらうための最適化と、Google検索に公開プロフィールを載せるための最適化をまとめた呼び方です。同じ「SEO」でも仕組みが別なので、どちらを狙うかを決めてから手を動かさないと、作業だけ増えて見つけてもらえない状態が続きます。英語では「SEO for LinkedIn」「SEO LinkedIn」とも書かれますが、指している中身は同じです。

BtoBでは、名刺交換や紹介のあとに相手が名前で検索する場面があります。そのときに何も出てこない、あるいは職歴だけが並んだプロフィールが出てくるのでは、せっかくの接点が途切れます。この記事では、LinkedInの公式ヘルプで確認できる条件と、2026年3月に公表されたフィードの刷新、4月に対象が広がったAI検索の動きを踏まえて、個人プロフィール・企業ページ・LinkedIn記事をどう整えるかを手順で示します。

この記事でわかること

  • LinkedIn SEOは2種類ある: LinkedIn内検索とGoogle検索は別の仕組みで、効く打ち手も違います。LinkedIn内検索は米国でAI検索への移行が進んでいます(日本での提供は未発表)。
  • Google掲載には公式の条件がある: 公開範囲・姓の表示・つながりの数という3つの前提を満たさないと、そもそも載りません。
  • LinkedIn記事は個別にSEO設定できる: 記事とニュースレターには、検索結果用のタイトル(60字まで)と説明(140〜160字が目安)を入れる欄があります。
  • BtoBは企業ページから: 個人プロフィールを磨く前に、企業ページを動かせる状態にするのが先です。
目次

LinkedIn SEOとは?LinkedIn内検索とGoogle検索の2つを最適化する

LinkedIn SEOとは、LinkedIn内検索とGoogle検索の両方で、自分や自社を見つけてもらうための最適化です。

性質の違う2つの取り組みのうち、ひとつはLinkedInのなかで人や会社を探している相手に見つけてもらうこと、もうひとつはGoogleやBingで名前や会社名を検索した相手に公開プロフィールを見せることです。前者はLinkedInの検索アルゴリズムが相手、後者は検索エンジンのクローラーが相手なので、確認すべき設定も、打つべき手も分かれます。

LinkedIn SEOは2階建て1階:LinkedIn内検索相手=LinkedInの検索順位は検索する人ごとに変わる効く打ち手=検索語の選定とプロフィールの記述2階:Google検索相手=検索エンジンまず掲載条件を満たすかどうか効く打ち手=公開範囲の設定と反映を待つ時間の見積もり

どちらを先に整えるかで作業量が変わるため、まずは2つの違いを一覧で押さえておきます。

観点LinkedIn内検索Google検索
見ている相手採用担当・営業・調達など、LinkedInの利用者名前や社名で検索する人(LinkedIn未登録者を含む)
順位の考え方全員共通の並び順は存在せず、検索する人ごとに変わる通常のSEOと同じく、指標としての順位が存在する
最初にやることどの言葉で見つけられたいかを決める公開範囲などの掲載条件を満たす
反映の速さプロフィール更新後、比較的早く反映される数週間から数か月かかる場合がある
効果の測り方検索結果表示・プロフィール閲覧サイト側のアクセス解析(参照元)

この表のとおり、2つは別の作業です。以下では1階(LinkedIn内検索)と2階(Google検索)を分けて整理していきます。

LinkedIn SEOの定義と、Google SEOとの違い

最大の違いは、Google SEOには共通の順位があり、LinkedIn内検索には検索する人ごとの順位しかない点です。

Google SEOでは、1つのページが1つのキーワードに対して概ね同じ順位で表示されます。LinkedIn内検索はそうではありません。LinkedInは公式ヘルプで、人物検索の結果は全員に同じ並び順で表示されるわけではなく、メンバーごとに固有の並び順を生成すると説明しています。判断に使われる情報として、検索した人自身のLinkedIn上の活動、検索語に一致するプロフィール、似た検索をした他のメンバーの傾向、検索した人の過去の検索履歴などが挙げられています。

LinkedIn内検索に「全員共通の順位」は存在しない

LinkedIn内検索の順位は人ごとに違うため、順位ではなく検索結果表示と閲覧の回数で評価します。

ここを取り違えると、施策の評価方法まで狂います。「自分は◯位だから改善した」という見方が成立しないため、順位を追いかけるのではなく、後述する検索結果表示の回数と、その先のプロフィール閲覧の増減で見るのが実務的です(アイダイム分析)。通常のSEOの感覚をそのまま持ち込むと、動いていない数字を追って時間を使うことになります。

2026年のLinkedIn内検索:AI会話型検索と検索結果のAI要約(日本は未発表)

米国ではAIで意図を読む人物検索と表示理由の要約が広がりましたが、日本での提供時期は未発表です。

LinkedInは2025年11月にPremium会員向けにAIを使った会話型の人物検索を始め、2026年4月15日に対象を広げました。「製造業の海外営業に詳しい人」のように普段の言葉で探すと、入力した語と完全に一致しなくても、検索の意図に合う人を表示する仕組みです。あわせて、職種名や会社名を含む検索で、その人が結果に出た理由をAIが短く要約して見せる機能が米国の全会員に広がり、ニックネームや誤字でも目当ての人を探せるよう改善されたと、LinkedIn社員の発信と海外メディアが伝えています。

これらは米国を中心とした展開で、日本や日本語の検索でいつ使えるようになるかは、2026年10月13日時点でLinkedInから公式に示されていません。

それでも準備として意味があるのは、語の一致より「何をしている人か」が文章で読み取れるプロフィールです。意図を読む検索が日本に来たとき、肩書きの単語だけが並んだプロフィールは、表示理由の要約に使える材料が少なくなると考えられます(アイダイム分析)。後半の手順3でAboutを文章で書くことをすすめているのは、この理由もあります。

BtoBで効く理由:検索とプロフィール確認の受け皿になる

BtoBでは、名刺交換や紹介のあとに相手が確認しに来る受け皿として効きます。

BtoBでLinkedInを整える価値は、新規のリード獲得よりも「確認されたときに耐える状態を作る」ことにあります。展示会や紹介、問い合わせのあとに相手が調べる先として、会社サイトと並んでLinkedInが見られる場面に、当社も相談の現場で立ち会っています(実務知見)。この受け皿づくりは、BtoBの認知度を向上させる方法で扱っている第一想起の設計とも地続きです。

日本ではLinkedInは使われていない、BtoBの商談にはつながらない。当社に届く相談でも、そうした前提で話が始まることがあります。ただ、相談を受ける現場での実感は違います(実務知見)。当社が受ける商談やセカンドオピニオンの相談のなかでは、LinkedIn経由で思いのほか大手から声が掛かったという事例を耳にします。件数が多い流入経路ではありませんが、接点の質という意味では無視できません。

Google検索に表示されるための公式条件と反映期間

Google検索に出すには、公開範囲・姓の表示・コンタクトの3条件を満たし、数週間〜数か月待ちます。

Google検索で自分のLinkedInプロフィールを見せたい場合、記述の工夫より先に満たすべき条件があります。ここを飛ばしてヘッドラインだけ書き直しても、検索エンジンにそもそも拾われません。

公開範囲オン・姓のフル表示・コンタクト1名以上の3条件

公開範囲をオンにし、姓をフルネームで表示し、コンタクトを1名以上持つことが掲載の前提です。

LinkedInのヘルプでは、公開プロフィールが検索エンジンにインデックスされるための項目として、公開プロフィール設定で「プロフィールの公開範囲」をオンにすること、少なくとも1名のコンタクトとつながりを持つこと、プロフィール情報を充実させ、定期的に更新することが案内されています。加えて、公開プロフィールを持つには姓をフルネームで表示する設定にしておく必要があります。姓をイニシャル表示にしていると、公開プロフィール自体が成立しません。

公開プロフィール設定のページでは、どのセクションを公開対象にするかを個別に切り替えられます。職歴は見せたいが学歴は伏せたい、といった調整はここで行います。

反映は数週間〜数か月。直し続けても早くならない

検索エンジンへの反映には数週間から数か月かかり、LinkedIn側では早められません。

LinkedInは、公開プロフィールを変更しても、検索エンジン側が変更を検知して結果を更新するまでに数週間、場合によっては数か月かかることがあり、その速度をLinkedIn側では制御できないと明記しています。大きく変更した場合は、GoogleやBingの公式ツールから直接更新をリクエストする方法が案内されています。

実務上、ここで一番よくある失敗は「反映されないから」と1週間おきに書き直してしまうことです(アイダイム分析)。変更が反映されるまでの時間軸が数週間単位である以上、手を入れた日付を記録して待つほうが結果的に早く着地します。

技術的な背景として、LinkedInのrobots.txtではGooglebotに対して検索結果ページや一部の内部パスをクロールしないよう指示している一方、通常の公開プロフィールのURL(linkedin.com/in/〜)はその対象に含まれていません。公開プロフィールが検索結果に出ること自体は、設計として想定されています。

LinkedIn記事・ニュースレターはSEOタイトルと説明を個別に設定できる

LinkedIn記事とニュースレターは、SEOタイトル(60文字まで)と説明(140〜160文字が目安)を設定できます。

LinkedInのヘルプでは、SEOタイトルが60文字を超えると切り捨てられること、説明はキーワードを使いながら文章を要約し、140〜160文字を目標に書くことがすすめられています。記事タイトルは読み物として付け、検索で見られたい言い方はSEOタイトルの欄で整える、という分け方ができます(アイダイム分析)。

プロフィールと記事では、検索に出る単位も、自分で決められることも違います。

項目公開プロフィールLinkedIn記事・ニュースレター
検索に出る単位本人のプロフィールページ1つ記事1本ごとのページ
自分で決められること公開する項目の範囲(公開プロフィール設定)SEOタイトル(60文字まで)と説明(140〜160文字が目安)
公式の前提公開範囲オン・姓のフル表示・コンタクト1名以上公式ヘルプに掲載条件や反映期間の記載なし
狙いやすい検索名前・会社名(アイダイム分析)記事のテーマの語(アイダイム分析)

プロフィールSEOのやり方:狙う検索語からヘッドライン・About・スキルまで

狙う検索語を2〜5個決め、ヘッドライン、About、スキルの順にその語を文章の中へ入れていきます。

露出から問い合わせまでと、見る指標検索結果に出るプロフィール閲覧自社サイトへ問い合わせ検索結果表示プロフィール閲覧数参照元/リンク先フォーム到達左2つはLinkedIn側、右2つは自社サイト側で見る

上の図のとおり、プロフィールは入口にすぎません。入口を広げる作業として、次の手順を踏みます。

手順1 どの言葉で見つけられたいかを2〜5個決める

最初に、取引先が実際に使う言葉で、見つけられたい検索語を2〜5個に絞ります。

いきなりヘッドラインを書き始めると、肩書きの言い換えで終わってしまいます。先に、どんな検索語で自分にたどり着いてほしいかを決めます。役職名、専門領域、扱う商材、相手が抱えている課題の言い方の4方向から候補を出し、2〜5個に絞ります。BtoBの場合、社内の呼び名ではなく取引先が使う言葉を選ぶのが要点です。

手順2 ヘッドラインを「役職+提供価値+対象」で組む

ヘッドラインは「役職+提供価値+対象」の形で、手順1の語を自然な日本語に入れて書きます。

ヘッドラインは検索結果でもプロフィール上でも最初に読まれる場所です。「営業部長」だけで終えず、「製造業向けの海外販路開拓を担当する営業部長」のように、誰に何を提供するのかまで入れます。手順1で決めた語を、意味の通る日本語のなかに置くのがコツです。

手順3 Aboutとスキルを埋める(順位要因ではなく読まれ方の設計)

Aboutは順位要因ではなく読まれ方の設計として書き、スキルは手順1の語と揃えて登録します。

自己紹介(About)の冒頭2行や推薦文が、LinkedIn内検索の順位を押し上げるという公式の説明はありません。これらは順位ではなく、プロフィールを開いた相手が読み進めるかどうかを左右する部分だと捉えるのが正確です。冒頭2行に提供価値を置き、後半に実績と連絡手段を書く構成にすると、確認目的で開いた相手にも意図が伝わります。スキルは検索の絞り込みに使われる項目なので、手順1で決めた語と揃えて登録します。米国で広がっているAI検索は検索の意図を読む仕組みなので、Aboutを単語の羅列ではなく文章で書いておくことは、日本で同じ機能が始まったときの備えにもなります(アイダイム分析)。

カスタムURLについても、LinkedIn内検索の順位シグナルとして公式に説明されているわけではありません。共有しやすさと、検索エンジン上での見え方を整える施策として扱います。

キーワードの詰め込みは公式に非推奨

LinkedInは、キーワードを羅列してプロフィールを埋める「詰め込み」を避けるよう明記しています。

過剰に最適化されたプロフィールはスパム検知の仕組みの影響を受け、検索結果での見つけられやすさに悪影響が出る可能性があるとされています。手順1で2〜5個に絞ったのは、この理由からです。

では具体的に何個までなら安全なのか、という疑問が出てきます。

Q. キーワードは何個くらい入れればいいですか?

A. 公式に上限の数は示されていません。判断の基準は個数ではなく、声に出して読んで不自然かどうかです。ヘッドラインと自己紹介を通して読み、同じ語が繰り返し出てきて意味が取りづらいなら詰め込みすぎです。2〜5個の語が、文章の中に自然に一度ずつ出てくる状態を目安にしてください。

数を守るより、読める文章になっているかを最後に確認するほうが確実です。

「オールスター」を埋めることはゴールではない

オールスターは項目が埋まった目安にすぎず、狙った検索語で見つかるかとは別の話です。

LinkedInにはプロフィールの充実度を示すレベル表示があり、推奨セクションをすべて追加するとオールスターになります。ここを目指すこと自体は悪くありませんが、埋めた時点で完了と考えると、手順1で決めた検索語がどこにも入っていないプロフィールが出来上がります。項目が埋まっているかと、狙った言葉で見つかるかは別の話です(アイダイム分析)。

企業ページと社員プロフィールをどう使い分けるか

BtoBでは企業ページを先に整え、定期的に動く状態を作ってから社員の発信に広げます。

BtoBでLinkedInに取り組むとき、個人プロフィールから始めるか、企業ページから始めるかで迷う場面があります。当社が相談を受けたときは、企業ページを先に整えます(実務知見)。判断基準は利用頻度で、企業ページを動かせる体制がないまま個人アカウントだけ増やしても続かないためです。まず企業ページが定期的に動く状態を作り、そのうえで社員の発信に広げます。

置き場所担う役割主に見られる場面
企業ページ社名で確認されたときに会社の輪郭を示す商談前の企業調査、採用候補者の下調べ
個人プロフィール担当者個人の専門性を示す名刺交換・紹介のあとの名前検索
投稿まだ接点のない相手との接触を増やすフィード上での偶発的な接触

3つの役割が違うため、どれか1つだけを頑張っても穴が残ります。順番としては、企業ページ、個人プロフィール、投稿の順に整えるのが現実的です。

企業ページで公式が示している数字

LinkedInは、毎週投稿で反応2倍、情報が充実したページは週間閲覧30%増などの数字を公開しています。

LinkedInは企業ページ向けのベストプラクティスとして、いくつかの数値を公開しています(2026年10月13日にページの記載を再確認。いずれもLinkedIn自身の集計で、第三者の検証はありません)。毎週投稿している企業はコンテンツへの反応が2倍になること、情報が充実しているページは週間の閲覧が30%多くなること、画像を使った投稿はコメント率が2倍になること、動画は5倍、ライブ配信は24倍の反応を得ていることが挙げられています。また、フォロワーが150人を超えたあたりから成長の機会が大きくなるとも説明されています。

このうち「情報が充実しているページは週間の閲覧が30%多い」は、投稿を始める前に片付けられる作業です。概要、事業内容、所在地、ウェブサイトのリンクといった基本項目を埋めるところから着手します。

社名で検索されたときの受け皿は、LinkedInだけではありません。2026年9月、Googleビジネスプロフィールの投稿に閲覧数(直近18か月、検索とマップの合算)を表示する変更が全世界で順次進んでいると海外メディアが報じました。事業所を持つ会社なら、LinkedInの企業ページとあわせて、Googleビジネスプロフィールの投稿も相手に確認される場所として見ておく価値があります。見方はGoogleビジネスプロフィールの投稿閲覧数の見る場所と比べ方で解説しています。

社員の発信を「お願い」にしないための設計

企業ページ側で投稿の型と素材を用意し、社員は1〜2文足すだけで済む状態にします。

社員へのシェア依頼が続かないのは、依頼が単発で、書く材料が本人側にないからです(実務知見)。企業ページ側で先に投稿の型と素材を用意し、社員は自分の視点を1〜2文足すだけで済む状態にしておくと運用が回りやすくなります。全社に一斉に頼むより、まず発信の意欲がある数名から始めるほうが定着します。

2026年のフィード刷新後に考える投稿の発見性

投稿の届き方は検索ではなくフィードの仕組みで決まり、2026年3月にその仕組みが作り直されました。

ここで扱うのは、つながりやフォロワーのフィード(タイムライン)に投稿がどう届くかの話で、前の章までのLinkedIn内検索の順位とは別の仕組みです。フィードの変化を検索順位の変化として読まないように注意してください。そのうえで、2026年に入って前提が変わった部分なので、押さえておく価値があります。

2026年3月に何が変わったか

2026年3月12日、LinkedInはフィードの候補集めをLLMで一本化し、並べ替えも新しいモデルに変えたと公表しました。

LinkedInは2026年3月12日、公式のエンジニアリングブログでフィードの推薦システムを作り直したことを公表しました。従来は複数の異なる仕組みから候補を集めていたところを、大規模言語モデルが生成した表現を使う単一の仕組みに置き換え、投稿を1件ずつ独立して採点するのではなく、利用者の過去の反応の連なりを踏まえて並べ替えるモデルへ移行したと説明されています。

これは「人気投票をやめた」という単純な話ではありません。刷新前もフィードは機械学習で動いていました。変わったのは、投稿の内容と利用者の関心の意味的な結びつきを、より深く読み取れるようになった点です。表面的な語の一致ではなく、何について書かれた投稿なのかが評価に効きやすくなったと理解するのが妥当です(アイダイム分析)。

AI任せの投稿が置かれている状況

LinkedInはAIらしい投稿を報告できるボタンを導入し、大量生成された投稿の扱いを見直しています。

2026年7月30日、LinkedInは投稿に対して「AIが作ったものに見える」と報告できるボタンの提供を始めたと複数の海外メディアが報じています。同時に、投稿作成欄にあった自社のAI文章生成機能を取りやめ、書いた文章を校正する機能へ置き換えたことも伝えられています。報告が1件付いた投稿が機械的に露出を落とされる、といった仕様までは公開されていませんが、大量生成された内容の扱いを見直す方向にあることは読み取れます。

その後、2026年8月には海外メディアが、LinkedInの最高製品責任者(CPO)であるハリ・スリニヴァサン氏の話として、このボタンが提供開始から1か月足らずで100万人以上に押され、利用者がフィードで目にするAI任せの粗い投稿(AIスロップ)の量が平均で約40%減ったと伝えました。減ったのは利用者が目にする「AIスロップ」の量で、投稿全体の表示回数が40%減ったという意味ではありません。どの投稿がどう判定されたかの基準は公開されていません。

生成AIで下書きを作ること自体を避ける必要はありません。ただし、他社と同じ言い回しで終わる投稿は、意味的な関連性で並べ替えられる仕組みのもとでは届きにくくなると当社は見ています(アイダイム分析。LinkedInがこう説明しているわけではありません)。

項目これまで効くとされてきた投稿2026年に見直したい投稿
書き出し反応を促す定型の呼びかけ誰の何の話かが1行で分かる書き出し
内容汎用的なノウハウのまとめ自社の現場でしか出てこない事実や数字
頻度の考え方とにかく本数を出す続けられる頻度を決め、内容の一貫性を保つ
形式短文テキスト中心画像・動画も含めて使い分ける

表の右側に寄せるほど、書く手間は増えます。だからこそ、次の導線設計まで含めて投資に見合うかを判断する必要があります。

当社代表のアカウントで、外した話の投稿が約20倍読まれた

当社代表の個人アカウントでは、外した話を書いた週の表示が、その前の週の約20倍(+1,940%)になりました。

ここで、当社代表の個人アカウントで起きたことを1件だけ紹介します(自社経験)。2026年10月9日、外部のライターにAIを使わない原稿をお願いしていたのに、6本目でAIで書かれた原稿が届いた、という外した話と、そのとき悲しかった気持ちを投稿しました。この投稿は、7日間のインプレッション(LinkedInの分析に出る表示回数)が12,643になり、コメントも多くつきました。アカウント全体で見ると、10月6日〜12日の7日間のインプレッションは累積17,458で、LinkedInの分析画面ではその前の7日間との比較が+1,940%(約20倍)と表示されています(日ごとのデータはUTCで記録)。

LinkedInの分析画面。2026年10月6日〜12日のインプレッション数の累積17,458、直近7日間との比較+1,940%
当社代表のLinkedInアカウントの分析画面(コンテンツのパフォーマンス・インプレッション数の累積)。2026年10月13日に撮影

一方、その3日前の10月6日には、自社のYouTubeチャンネルの数字を使って、ショート動画と長い動画の関係を試した投稿を出していました。手間をかけたのはこちらですが、7日間の表示は、同じ時期の2本の投稿とそれまでの分を合わせても600ほどでした(複数の投稿の合計です)。

読まれたのはノウハウや数字ではなく、うまくいかなかった経験とそのときの気持ちだった、というのが本人の振り返りです。ただし、これは1つのアカウントの1本の投稿を7日間見ただけの結果で、外した話を書けば必ず伸びるという法則ではありません。届き方を決めたのはフィードの仕組みで、検索の順位とも関係がありません。言えるのは、前の節の当社の見立て(同じ言い回しの投稿は届きにくい)と食い違わない1件だった、というところまでで、この1件から一般的な傾向は言えません(アイダイム分析)。

頻度と関連性はどちらも要る

関連性が重視されても頻度は要るので、続けられる頻度を先に決めてから内容の範囲を決めます。

企業ページについては、毎週投稿しているページの反応が2倍という公式の数字があります。続けられる頻度を先に決め、その頻度で出せる内容の範囲を決める、という順番で設計するのが無理のないやり方です。他のSNSとの役割分担については、SNS集客とは?数より角度で問い合わせを増やす方法もあわせて参考にしてください。

LinkedInから自社サイト・問い合わせにつなげる導線

見つけてもらった相手が次に見るページを、プロフィールと企業ページに固定で置いておきます。

LinkedInで見つけてもらっても、そこで話が終われば商談にはつながりません。BtoBでは、プロフィールや投稿を見た相手が次に何を見るかまで設計しておく必要があります。

サイトへ渡す3つの置き場所

導線はプロフィール、企業ページ、投稿本文の3か所に置け、恒常的に効くのは前の2つです。

1つ目は個人プロフィールのウェブサイト欄と自己紹介の末尾、2つ目は企業ページのウェブサイトのリンク、3つ目は投稿本文のなかです。このうち恒常的に効くのは前の2つで、投稿内のリンクは投稿が流れると同時に効果が終わります。まず前の2つを固定の受け皿として整えます。

何を渡すか:資料ではなく「判断材料」を置く

リンク先はトップページではなく、事例や対応領域など判断材料が並ぶページにします。

リンク先を会社のトップページにしていると、相手は自分で情報を探す羽目になります。相手が確認したいのは、この会社が自社の課題を扱っているかどうかです。事例、対応領域、料金の考え方といった判断材料が並ぶページへ直接つなぐほうが、離脱が減ります。この設計はBtoBマーケティングとは?手法・事例とリード獲得の課題解決法やBtoBのWebブランディングで扱っている考え方と同じです。

LinkedIn SEOの効果をどう計測するか

LinkedIn内では検索結果表示とプロフィール閲覧、サイト側ではGA4の参照元とUTMで効果を見ます。

検索結果表示とプロフィール閲覧は別の指標

検索結果表示は検索に出た回数、プロフィール閲覧は実際に訪れた数で、2つは別々に見ます。

LinkedInには「検索結果表示」という項目があり、自分のプロフィールがLinkedInの検索結果に表示された回数を確認できます。ヘルプでは、これは表示された回数であって、クリックしてプロフィールを訪れた人を示すものではないと明記されています。実際に訪問した相手はプロフィール閲覧の項目で確認します。データは週に一度更新される仕様で、日本語版のヘルプでは毎週水曜日と案内されています。

この2つを分けて見ると、打ち手の判断がつきます。検索結果表示が少なければ手順1の検索語選びに戻り、表示はあるのに閲覧が増えないならヘッドラインと写真を見直す、という切り分けです(アイダイム分析)。

GA4はUTMを付けないと分離できない

GA4でLinkedInからの流入を置き場所ごとに分けるには、リンクにUTMを付ける必要があります。

サイト側では、参照元にLinkedInが並ぶかどうかで流入を確認できます。ただし、これだけでは企業ページ、個人プロフィール、特定の投稿のどれが効いたのかは分かりません。複数のアカウントで運用するなら、リンクに utm_source=linkedin と utm_medium=organic_social を付け、置き場所ごとに utm_content を分けておくと切り分けられます。

当社では現時点でUTMの付け方を社内ルールにはしていませんし、計測がずれた経験もありません(実務知見)。理由は単純で、UTMが必要になるほど多くのアカウントを同時に回した案件がまだないためです。逆に言えば、企業ページと複数の社員アカウントを並行して動かす段階に入ったら、その時点でルールを決めるのが自然な順序です。始める前から仕組みを作り込む必要はありません。

LinkedIn SEOのよくある質問

記事本編では扱わなかった周辺の疑問をまとめます。

Q. LinkedIn SEOで自分が何位か確認できますか?

A. 確認できません。LinkedInの人物検索は全員に同じ並び順を返す仕組みではなく、検索する人ごとに結果の順序が変わると公式に説明されています。順位ではなく、検索結果表示の回数とプロフィール閲覧数の推移で評価してください。

Q. Googleで自分のプロフィールが出てこないのはなぜですか?

A. 掲載条件を満たしていないか、反映を待っている途中の可能性があります。公開プロフィール設定で公開範囲がオンになっているか、姓がフルネームで表示されているか、コンタクトが1名以上いるかを順に確認してください。設定済みなら、検索エンジン側の更新に数週間から数か月かかることがあります。

Q. フォロワー数はどのくらいが目安ですか?

A. 企業ページについては、LinkedInがフォロワー150人を超えたあたりから成長の機会が大きくなると説明しています。個人プロフィールに公式の目安はありません。BtoBでは数を追うより、想定する取引先の職種の人が含まれているかを見てください。

Q. 企業ページと個人アカウントはどちらを優先すべきですか?

A. 企業ページからです。個人アカウントを増やしても、企業ページが動いていないと社名で確認された時点で止まります。企業ページを定期的に更新できる体制を作ってから、社員の発信に広げてください。

Q. 日本でLinkedInを使う意味はありますか?

A. あります。日本の登録メンバー数はリンクトイン・ジャパンの発表で2022年8月時点の300万人突破が最新の公式値で、利用者数だけを見ると他のSNSに及びません。ただしBtoBでは、接点を持った相手が確認しに来る場所として機能します。件数ではなく接点の質で評価する経路です。

Q. LinkedInに書いた記事はGoogle検索に出ますか?

A. 出ることがあります。LinkedIn記事とニュースレターには検索結果用のSEOタイトルと説明を入れる欄があり、LinkedInのヘルプはSEOタイトルを60文字以内、説明を140〜160文字にすることをすすめています。ただし、Googleに必ず載る、上位に出るといった保証は公式にありません。

Q. LinkedInのAI検索は日本でも使えますか?

A. 2026年10月13日時点で、日本での提供時期はLinkedInから公式に示されていません。AIを使った会話型の人物検索と、検索結果に表示理由を出すAI要約は、米国を中心に広がっています。始まる時期が分からない段階でも、何をしている人かが文章で伝わるプロフィールにしておくことは、今の検索でもプロフィールを読む相手にとっても無駄になりません。

以上が周辺の疑問です。判断に迷う場合は、検索結果表示とプロフィール閲覧の2つの数字を1か月分ためてから考えると、次の打ち手が決めやすくなります。

参考情報

  • LinkedInヘルプ「インターネット検索でのプロフィールの表示/非表示について」 https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/a540647/-?lang=ja
  • LinkedInヘルプ「検索エンジンの検索結果でプロフィールが正しく表示されない」 https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/a1376045?lang=ja
  • LinkedIn Help「LinkedIn search relevance for people search」 https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/a524188/linkedin-search-relevance-people-search
  • LinkedInヘルプ「プロフィールの検索結果表示について」 https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/a1620010?lang=ja-JP
  • LinkedIn Engineering Blog「Engineering the next generation of LinkedIn’s Feed」 https://www.linkedin.com/blog/engineering/feed/engineering-the-next-generation-of-linkedins-feed
  • LinkedIn Marketing Solutions「LinkedIn Pages Best Practices」 https://business.linkedin.com/marketing-solutions/linkedin-pages/best-practices
  • リンクトイン・ジャパン「日本での登録メンバー数が300万人を突破」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000066809.html
  • LinkedInヘルプ「SEOタイトルと説明(記事・ニュースレター)」 https://www.linkedin.com/help/learning/answer/a6244140?lang=ja-JP
  • Jill Raines(LinkedIn)「Building a smarter, faster way to find the right people on LinkedIn」 https://www.linkedin.com/pulse/building-smarter-faster-way-find-right-people-linkedin-jill-raines-w74pc/
  • Social Media Today「LinkedIn Expands AI-Powered Conversational Search」 https://www.socialmediatoday.com/news/linkedin-expands-ai-powered-conversational-search/817631/
  • ExtremeTech「LinkedIn’s ‘Seems Like AI Slop’ Button Is Already Super Popular」 https://www.extremetech.com/internet/linkedins-seems-like-ai-slop-button-is-already-super-popular
  • Search Engine Journal「Business Profile post views」 https://www.searchenginejournal.com/google-search-redesign-business-profile-post-views-seo-pulse/589151/
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