ドメインパワーとは、Webサイトが被リンクなどからどれだけ強いかを、SEOツール各社が独自に数値化した指標です。AhrefsのDR(0〜100)、MozのDA(1〜100)、SemrushのAuthority Score(1〜100)が代表で、Googleの公式指標ではありません。無料ツールにURLを入れれば数秒で調べられますが、計算式がツールごとに違うため、同じツールで競合と比べて読みます。
調べる作業そのものは簡単です。迷うのは、出てきた数字をどう読み、何を決めるかのほうです。この記事では、無料での調べ方、各指標の算出基準、目安の読み方、調べた数値で狙うキーワードを決める手順を、公式の資料と当社の実測を分けて示しながら順に扱います。
この記事でわかること
- 調べ方: Ahrefs・Moz・Semrush・Ubersuggestの無料ツールにURLを入れるだけで確認でき、無料で使える回数はツールごとに決まっています。
- 数字の正体: DR・DA・Authority Scoreは計算式が違い、Googleの評価ガイドライン182ページにも「domain authority」という語は1度も出てきません。
- 使い道: 数値は参考値にとどめ、狙うキーワードの上位ページの作り込みと比べて、勝負するかどうかを決めます。
ドメインパワーの調べ方|URLを入れるだけの無料ツール4つ
AhrefsやMozなどの無料ツールに調べたいサイトのURLを入れれば、数秒でスコアが表示されます。
「調べる」「確認する」「測定する」「チェックする」はどれも同じ作業を指し、ツールの入力欄にドメインを入れてボタンを押すだけです。違いが出るのは、どの会社の指標が出るかと、無料で何回使えるかです。代表的な4つを並べると次のようになります(無料で使える範囲は2026年9月11日に各社の公式ページで確認した内容です)。
| ツール | 出る指標(範囲) | 無料で調べる場所 | 無料で使える範囲 | アカウント登録 |
|---|---|---|---|---|
| Ahrefs | Domain Rating(DR・0〜100) | Website Authority Checker | 回数の上限は公式に記載なし。確認画面(CAPTCHA)が出ることがある | 不要 |
| Moz | Domain Authority(DA・1〜100) | Link Explorer | 無料アカウントで月10クエリ | 必要(無料のMoz Communityアカウント) |
| Semrush | Authority Score(AS・1〜100) | Website Authority Checker/ドメイン概要 | 登録なしのチェッカーは1日3回(当社確認)、無料アカウントのドメイン概要は1日10回 | チェッカーは不要 |
| Ubersuggest | 独自のドメインスコア | ドメイン概要 | 無料アカウントで利用可。1日の回数は公式に明記なし | 無料登録で過去データが3か月分から12か月分に広がる |
【公式仕様】各社の無料の範囲は、Mozが「Get 10 queries per month with your free Moz Community account」(出典:Moz|Link Explorer)、Semrushが無料プランでドメイン概要を1日10回と案内しています(出典:Semrush Blog|What can you do with a free Semrush account?)。Ubersuggestはログインしない場合は3か月分、無料アカウントでは12か月分のデータを表示すると説明しています(出典:Neil Patel|Ubersuggest is Now More Free)。
【実測】Semrushの登録なしのチェッカーは、2026年9月11日に当社が使った時点で、画面に残り回数が「3/3」と表示され、3回使うと0になりました。AhrefsのWebsite Authority Checkerは、同じ日にボタンを押した直後に確認画面が出ました。
AhrefsのDR(ドメインランク)を無料で調べる手順
Ahrefsの無料ツールにドメインを入れて「Check Authority」を押すと、DRが表示されます。
「ahrefs ドメインランク」で調べている方が見たいのは、AhrefsのDomain Rating(DR)です。日本語ではドメインランク・ドメインレーティングとも呼ばれます。手順は4つです。
- Ahrefsの無料ツール「Website Authority Checker」を開きます。
- 入力欄に、調べたいサイトのドメインを入れます。自社でも競合でも構いません。
- 「Check Authority」のボタンを押します。確認画面が出たら、画面の指示に従います。
- 表示されたDomain Rating(DR)を確認します。この数値がAhrefsでいうドメインパワーです。
【公式仕様】このツールは、DRのほかに被リンク元の参照ドメイン数も表示し、DRについて「looks at the quantity and quality of external backlinks to a website」と説明しています(出典:Ahrefs|Website Authority Checker)。
ブラウザ上でいつでもDRを見たい場合は、無料のAhrefsアカウントを作り、SEOツールバー(拡張機能)を入れます。日々の競合調査でDRを見る運用なら、ツールバーのほうが手間が減ります。
Moz・Semrush・Ubersuggestでの調べ方
どのツールもドメインを入れるだけですが、MozとUbersuggestは無料アカウントがあると使える範囲が広がります。
MozはLink Explorerにドメインを入れるとDA(Domain Authority)が表示されます。無料のMoz Communityアカウントで月10クエリまで使え、Chrome拡張機能のMozBarを入れると、検索結果の画面上に各サイトのDAが並ぶので競合調査に向いています。
SemrushはWebsite Authority Checkerにドメインを入れるとAuthority Scoreが出ます。スコアのほかに被リンク数・参照ドメイン数・推定のオーガニック流入も同じ画面に並ぶので、スコアが低い理由まで一度に確認できます。無料アカウントを作ればドメイン概要からも調べられます。
Ubersuggestはドメイン概要から独自のスコアを確認でき、画面が日本語に対応しています。ドメインレーティングやオーソリティの調べ方は、どのツールでも「ドメインを入れて表示を読む」で共通です。
国産の無料ツールで調べるときの注意
国産ツールの指標は、海外3社のDR・DA・Authority Scoreとは別物なので、数字を横に並べて比べません。
【公式仕様】ラッコキーワードの「ドメインパワーチェックツール」は、URLを入れるとAhrefsのDR(100点満点)とOpenPageRank(10点満点)を同時に表示します(出典:ラッコキーワード|ドメインパワーチェックツール)。アクセスSEO対策ツールズの「パワーランクチェックツール」は、独自指標のパワーランク(100点満点)を出し、未登録なら1日3回、無料のAJID登録で1日10回まで使えます(出典:アクセスSEO対策ツールズ|パワーランクチェックツール)。
ドメイン パワー チェックで検索するとこうした国産ツールも上位に並びますが、パワーランクとDRは物差しが違います。「パワーランクは30なのにDRは10」という差は、どちらかが間違っているのではなく、計算式の違いから出ます。
調べる前に決めておく3つ|ツール・日付・比較相手
使うツール、測る日、比べる相手の3つを先に決めておくと、数字の上下を正しく読めます。
1つ目はツールです。ツールごとに計算式が違うので、先月Semrushで測ったサイトを今月Ahrefsで測っても比較になりません。1社に絞って、以後はそのツールだけで追います。
2つ目は日付です。スコアはツール側のデータ更新で動くので、測った日を必ず記録します。施策の効果を見るなら、1〜2か月おきに同じ日付で測ると変化が読めます。
3つ目は比較相手です。自社の数字だけを見ても高いか低いかは決まりません。狙うキーワードで上位に出ている競合を先に決めて、同じ日に同じツールで測ります。この比べ方は、後半の「調べた数値で何を決めるか」で具体的に扱います。
Q. ドメインパワーを無料で調べる方法はありますか。
A. あります。AhrefsのWebsite Authority Checkerは登録なしでDRを表示し、Semrushのチェッカーも登録なしで1日3回まで使えます。Mozは無料アカウントで月10クエリ、Semrushは無料アカウントのドメイン概要で1日10回まで調べられます。まずは登録の要らないAhrefsかSemrushから試すのが手軽です。
調べ方がわかったところで、表示された数字が何を測っているのかを確認します。
ドメインパワー(ドメインランク)とは?Googleが順位に使う数値ではない
ドメインパワーは、SEOツール各社が被リンクなどから推定した第三者の指標で、Googleの数値ではありません。
ドメインランク、ドメインスコア、DA、DRと呼び名はいくつもありますが、どれも「サイトの強さをツール会社が数値にしたもの」を指しています。呼び名が違っても、Googleが公開している値ではない点は共通です。
ドメインパワーはSEOツール各社の「予測値」
各社が自社の被リンクデータから「このサイトはどれくらい強いか」を推定した値で、測った値ではありません。
MozやAhrefsやSemrushは、それぞれ自社でWebを巡回して集めたリンクのデータを持っています。ドメインパワーは、そのデータを各社の式に入れて出した推定値です。元のデータも式も違うので、同じサイトでもツールによって数字が大きく変わります。
【公式仕様】Semrushは自社の比較ページで、ウェブサイトの権威性は「not an official metric used by Google」であり、3社の指標は「each one uses a different formula」なので数字が一致しないと明記しています(出典:Semrush|Website Authority Checker)。
Googleは「ページ単位」で順位を決めると公式に書いている
Googleの公式文書は、ランキングはページ単位で働き、サイト全体の強さだけでは決まらないと説明しています。
【公式仕様】Google Search Centralのランキングシステムの解説には「Our ranking systems are designed to work on the page level」とあります。続けて、サイト全体のシグナルも使うものの「Having some good site-wide signals does not mean that all content from a site will always rank highly」と書かれています(出典:Google Search Central|Google 検索のランキング システム ガイド)。
サイト全体の評価が良くても、すべてのページが上位に来るわけではありません。逆にサイト全体の評価が弱くても、ページの中身が検索意図に合っていれば上位に出ます。ツールのスコアを上げること自体を目的にしても、それが直接順位を押し上げるわけではない、というのが公式の資料から読める位置づけです。
【実測】Googleの評価ガイドライン182ページに「domain authority」は0回
Googleが評価者に渡している182ページのガイドラインを当社で全文検索したところ、この語は1度も出てきませんでした。
【実測】当社は2026年9月11日、Googleの検索品質評価ガイドライン(2025年9月11日版・182ページ)のPDFを取得し、全文を検索しました。「domain authority」「domain rating」「authority score」「domain power」の出現はいずれも0件でした。一方、「reputation of the website(サイトの評判)」は26回出てきます(出典:Google|Search Quality Rater Guidelines)。
【公式仕様】同じガイドラインの3.3.1節は、サイトの評判を実際のユーザーの経験と専門家の意見で判断するよう求め、「Look for information written by a person or organization, not statistics or other machine-compiled information」と指示しています。流入の推計サイトのデータについても、評判の証拠にならないので無視してよいと書かれています。
(アイダイム分析)評価者のガイドラインは順位を直接決めるものではありませんが、Googleが「良いサイト」をどう考えているかを示す資料です。そこでは、ツールが機械的に出した数値ではなく、第三者が人の手で書いた評判が材料になっています。ドメインパワーを参考値として扱うべき理由は、この点にあります。
Q. Googleはドメインパワーを検索順位の決定に使っていますか。
A. いいえ。DAやDRはSEOツール各社が独自に算出した指標で、Googleの数値ではありません。Mozも自社のDAについて「Googleのランキング要因ではない」と明記しています。Googleの公式文書はランキングがページ単位で働くと説明しており、評価者向けのガイドラインにもこれらの語は出てきません。
Googleの数値ではないとわかったうえで、ツールごとに何を材料にしているのかを比べます。
DR・DA・オーソリティスコアの違い|指標ごとの算出基準
DRは被リンクだけ、DAは機械学習による予測、Authority Scoreはリンクに流入とスパム判定を加えた指標です。
「Semrushでは20なのにAhrefsでは10」という差は、計算式が違うために起こります。3つの指標の材料を図にまとめます。
材料・範囲・含めないものを表にすると次のとおりです。
| 指標 | 提供元 | 範囲 | 主な材料 | 押さえる点 |
|---|---|---|---|---|
| DR(Domain Rating) | Ahrefs | 0〜100・対数スケール | 参照ドメインの数とそれぞれの強さ | 検索流入・ドメイン年齢・ブランドの人気・被リンクのスパムは計算に入れない |
| DA(Domain Authority) | Moz | 1〜100 | 参照ドメインの数と質などを機械学習で評価 | 相対評価なので、他サイトが伸びると自サイトの値が下がることがある |
| AS(Authority Score) | Semrush | 1〜100 | リンクパワー・オーガニック流入・スパム指標6つ | 流入が無いと、リンクがあっても上がりにくい |
| PA(Page Authority) | Moz | 1〜100・対数スケール | そのページへのリンクなど | サイト全体ではなく1ページの強さを予測する |
AhrefsのDomain Rating(DR)
DRは被リンクの強さだけを0〜100の対数スケールで表す指標で、流入やドメインの古さは含みません。
【公式仕様】Ahrefsは、Domain Rating(DR)を「the strength of the website’s backlink profile on a logarithmic scale from 0 to 100」と定義しています。材料は参照ドメインの数と、それぞれの参照元のDR、参照元がいくつのサイトにリンクしているかで、nofollowのリンクはDRを伝えません(出典:Ahrefs|Domain Rating (DR))。
【公式仕様】さらにAhrefsは「Ahrefs’ DR metric is purely link-based」と書き、検索トラフィック、ドメイン年齢、親ブランドの人気は考慮しないこと、被リンクのスパムも考慮しないことを明記しています(出典:Ahrefs Blog|Domain Rating)。domain ratingやdomain rankで調べている方は、この「リンクだけ」という性質を押さえておくと数字の読み違いが減ります。
MozのDomain Authority(DA)
DAは、検索結果で上位に表示される可能性を1〜100で予測するMozの指標で、機械学習で計算します。
【公式仕様】MozはDomain Authority(DA)を、サイトが競合と比べて検索結果で上位に表示される可能性を予測するスコアとし、「The score ranges from 1 to 100」と説明しています。計算は機械学習のアルゴリズムで、参照ドメインの数やリンクの質などを評価します。新しいサイトは「always start with a Domain Authority of 1」とあり、0からではなく1から始まります(出典:Moz|Domain Authority)。
moz ドメインオーソリティ、ドメインオーソリティー、domain authorityはすべてこのDAを指します。da seoで調べている方も、同じ指標だと考えて構いません。
SemrushのAuthority Score(AS)
Authority Scoreは、リンクの強さに加えて流入とスパムの兆候を合わせた8つの要素で計算します。
【公式仕様】Semrushのヘルプは、Authority Scoreを8つの重み付き要素から算出すると説明しています。1つがリンクパワー、1つがオーガニック流入で、残りの6つはスパムの兆候です。6つは、上位100位に1つも順位が無い、dofollowの参照ドメインの割合が不自然に高い、リンクと流入の釣り合いが取れていない、同じIPアドレスの参照ドメインが多すぎる、同じネットワークの参照ドメインが多すぎる、同じ被リンクの構成を持つ別のドメインがある、です(出典:Semrush|What is Authority Score?)。
リンクだけでなく流入も材料にしているので、リンクを集めても検索からの流入が無いサイトはスコアが上がりにくくなります。この性質は、後半で紹介する当社の実測にもそのまま出ています。
PA(ページオーソリティ)とDAの違い
DAがサイト全体の強さなのに対し、PAは1つのページが上位に出る可能性を予測する指標です。
【公式仕様】MozはPage Authority(PA)を、特定のページが検索結果でどれだけ上位に表示されるかを予測するスコアとし、範囲はDAと同じ1〜100、100点の対数スケールだと説明しています。計算の方式もDAと同じく機械学習で、リンク元のURLや参照ドメイン、アンカーテキストなどの要素を使います(出典:Moz|Page Authority)。
SEOのPAとDAの違いは、測る単位の違いです。サイト全体の力を見るならDA、特定の記事が競合の記事と比べてどうかを見るならPAを使います。Googleはページ単位で順位を決めると書いているので、狙うキーワードの競合を比べるときは、PAのほうが実態に近い比較になります。
Q. AhrefsのDRとMozのDAの違いは何ですか。
A. DRは被リンクの強さだけを0〜100で表すAhrefsの指標で、流入やドメイン年齢は計算に入れません。DAは参照ドメインなどを機械学習で評価し、検索結果で上位に出る可能性を1〜100で予測するMozの指標です。材料も範囲も違うので、同じサイトでも数字は一致しません。
算出基準が違う以上、目安の数字も1つには決まりません。次に目安の読み方を扱います。
ドメインパワーの目安|相対評価で見る正しい読み方
公式の絶対的な基準は無く、狙うキーワードで上位にいる競合との差で読むのが正しい使い方です。
「うちは30ですが低いですか」という相談を受けますが、30が高いか低いかは、比べる相手が決まらないと答えられません。ここではツール会社自身の説明と、当社が見ているサイトの実測を並べます。
目安は「絶対値」ではなく「競合との差」で読む
Mozは普遍的な良い値は無いと明記しており、同じ30でも業界によって高くも低くもなります。
【公式仕様】Mozは「There’s no universal “good” or “average” Domain Authority score because it’s a relative metric」と書き、例として「a DA of 30 might be exceptional in one industry but low in another」と説明しています。目標は、自社の分野で競合しているサイトのDAを見て決めるよう勧めています(出典:Moz|Domain Authority)。
【実測】参考として、当社が運用を見ている中小企業のサイト3つを、2026年9月11日にSemrushの無料チェッカーで測りました。社名・業種は伏せています。
| サイト | Authority Score | 参照ドメイン | 推定のオーガニック流入 |
|---|---|---|---|
| A社 | 7 | 2 | 20 |
| B社 | データなし | データなし | データなし |
| C社 | 2 | 41 | 表示なし |
3社とも、スコアは1桁か、そもそもツールにデータがありませんでした。(アイダイム分析)3サイトだけの結果なので中小企業のサイト全体の目安にはできませんが、当社が見ている範囲には、この水準から運用を始めているサイトがあります。C社は参照ドメインが41あるのにスコアは2で、画面には流入が足りないという注記が出ました。Authority Scoreが流入も材料にしているためで、リンクの数だけでは目安を読めないことがわかります。
数字を「何点なら合格」と読むのではなく、同じツールで測った競合の上位10件と並べて、差がどれくらいあるかを見ます。
他のサイトが伸びると自分の数値は下がる|対数スケールと相対評価
スコアは他サイトとの比較で決まるので、自分が何もしなくても、周りが強くなれば数値が下がることがあります。
【公式仕様】Mozは、仮にFacebookが10億本の新しいリンクを得たら、他のサイトのDAは下がると説明しています。強いサイトが上位の枠を占めるほど、残りのサイトは上に行きにくくなるためで、同じ理由で「20から30に上げるほうが、70から80に上げるより簡単」だとしています(出典:Moz|Domain Authority)。AhrefsのDRも対数スケールで、DR 75と76の差はDR 20と21の差よりはるかに大きいとされています(出典:Ahrefs|Domain Rating (DR))。
ある日突然スコアが下がっても、被リンクを失ったとは限りません。ツールのデータ更新、リンク元のサイトの評価の変化、他サイトの伸びのどれでも数値は動きます。
スコアが0から上がらないのはなぜか
外部サイトからのリンクがまだ無いためで、公開して間もないサイトでは起こって当然の状態です。
DRもDAもリンクを材料にしているので、他のサイトからリンクされていない間は、どれだけ記事を書いても数値はほぼ動きません。MozのDAは新規サイトが1から始まると明記しているので、最初の数値が1や0でも異常ではありません。自然にリンクされる記事が増え、参照ドメインが増えるにつれて少しずつ上がっていきます。
Q. ドメインパワーの目安・平均はどれくらいですか。
A. 公式の絶対的な基準はありません。Mozは普遍的な「良い」「平均的な」DAは無いと明記しています。当社が2026年9月に測った中小企業のサイト3つは、Authority Scoreが1桁かデータなしでした。点数そのものではなく、狙うキーワードの上位10件と同じツールで比べて差を見ます。
Q. ドメインパワーが0から上がらないのはなぜですか。
A. 外部サイトからのリンクをまだ獲得できていないためです。DRもDAもリンクを材料にしているので、リンクが無い間は記事を増やしても数値は動きません。MozのDAは新規サイトが1から始まる仕組みです。自然にリンクされる記事が増えるにつれて、少しずつ上がります。
Q. 何もしていないのにドメインパワーが下がったのはなぜですか。
A. スコアが他サイトとの比較で決まるためです。Mozは、強いサイトが大量のリンクを得ると他のサイトのDAが下がると説明しています。ほかにツールのデータ更新や、リンク元サイトの評価の変化でも動きます。1回の上下で判断せず、同じツールで1〜2か月おきに測って傾向を見ます。
目安の読み方がわかったら、次は調べた数値を実際の判断に使う手順です。
調べた数値で何を決めるか|勝負するキーワードの見分け方
数値は参考値にとどめ、狙うキーワードの上位ページの作り込みを見て、太刀打ちできるかで決めます。
ドメインパワーを調べる目的は、点数を知ることではなく「このキーワードで勝負するか」を決めることです。当社はその判断を、ドメインパワーの差ではなく、上位ページを作った相手の技量で行っています。流れを図にします。
狙うキーワードの上位10件のDRを並べて、自社との差を見る
同じツールで上位10件と自社を測り、並べて差を確認します。ここで決めるのは戦況の見当までです。
狙うキーワードで実際に検索し、上位10件のドメインを同じ日に同じツールで測って表にします。自社の数値もその横に並べます。上位が大手メディアや公式サイトで埋まっているのか、自社と同じくらいの規模のサイトが混ざっているのかが、ここで見えます。
(実務知見)当社はこの差を参考値として扱い、ここだけで狙う・狙わないを決めません。差が大きくても上位ページの中身が浅ければ勝てますし、差が小さくても相手が作り込んでいれば簡単には抜けないからです。
差が大きいときに先にやるのは被リンクではなく検索意図の一致
判断の軸は、上位ページを作った相手の技量に自社の専門知識で太刀打ちできるかどうかです。
(実務知見)当社がクライアントの案件で見ているのは、上位ページの作り込みの水準です。構造化データや表示速度、内部リンクといったテクニカルの作り込みと、内容の深さや専門知識の水準から、運営者がどれだけ本気で作っているかを読み取ります。そのうえで、相手の専門性に自社の知識で太刀打ちできるかを判断軸にしています。
| 上位10件を見た結果 | 判断 | 次にやること |
|---|---|---|
| DRは上位のほうが高いが、上位ページの内容は浅く、作り込みも弱い | 狙う | 検索意図に正面から答え、専門知識で上回る記事を作る |
| DRは近いが、上位ページが専門家の手で深く作り込まれている | 時間をかけて狙う | 一次情報や自社の実測など、相手が持っていない材料を先に集める |
| DRも作り込みも上位が上で、自社の知識では太刀打ちできない | 正面からは狙わない | 切り口をずらした語や、より具体的な語から入る |
| 上位がツールページや公式サイトで埋まっている | 記事では狙いにくい | 検索意図を読み直し、記事で答えられる語へ移る |
ドメインパワーの差が大きいときに、先に被リンクを集めようとすると時間とお金がかかり、順位が動くまで何もできません。自社で今日から動かせるのは、検索意図に合った内容とサイトの土台のほうです。クロールの妨げや内部リンク、構造化データといった土台は、当社の無料SEOチェッカーで11カテゴリ48項目を約1秒で判定できます(ドメインパワーや被リンクは判定対象外です)。
低いドメインパワーでも上位は取れる|自社の実証データ
ドメインパワーで競合に劣っていても、上位ページより深く検索意図に答えれば上位は取れます。当社で確認済みです。
(自社検証)当社が新規に公開したGemini Spark(Googleの自律型AIエージェント)の解説記事は、検索キーワード「gemini spark」で、公開から約2日後に検索1位を獲得しました(2026年6月時点)。このキーワードで並んでいたのは、Google公式のページや、noteといった大規模なサイトでした。当時ツールでスコアを測って比べてはいないため差を数字では示せませんが、サイトの規模では当社の新しいページが勝てる相手ではありませんでした。
この結果から言えるのは、検索順位がドメインパワーの大小だけで決まるわけではないということです。前の章の判断表でいえば、上位は大規模なサイトでも、出たばかりの話題で上位ページの内容がまだ浅い状態でした。そこに、検索する人が知りたいことに正面から答える記事を出したので、大規模なサイトを抑えて上位に立てました。
(アイダイム分析)低いドメインのサイトが勝てるかどうかの分かれ目は、検索意図と内容の一致度です。ドメインパワーは戦況を測るものさしではあっても、勝敗を決める条件ではない、というのが現場の実感です。実際の記事は「【図解】Gemini Sparkとは?機能・料金・日本提供を解説」で公開しています。
Q. ドメインパワーが低くてもSEOで上位表示できますか。
A. できます。当社が新規に公開したGemini Sparkの解説記事は、Google公式やnoteといった大規模なサイトを抑え、公開から約2日で「gemini spark」の検索1位を獲得しました(2026年6月時点)。Googleはページ単位で順位を決めるので、検索意図に正面から答える記事であれば、ドメインパワーが低くても上位は狙えます。
とはいえ、数値の見方を誤ると判断を外します。最後に、チェックするときの注意点を確認します。
ドメインパワーをチェックする際の注意点と誤解
ツールの数値は被リンクデータからの推定なので、実際の検索での評価とずれることがあります。
スコアが高いから安心、低いから駄目、という読み方は外れることがあります。ずれが起きる典型的な場面と、AI検索との関係を整理します。
インデックス削除されたサイトでも高スコアが残る
DRはリンクだけで計算するので、検索から消えたサイトでもスコアが高いまま残ることがあります。
【公式仕様】AhrefsはDRをリンクだけで計算し、検索トラフィックは考慮しないと明記しています(出典:Ahrefs Blog|Domain Rating)。(アイダイム分析)そのため、Googleの検索結果から外れたサイトでも、リンクが残っている間はDRが高いまま表示されることがあります。スコアが高くても検索からの流入はゼロ、ということが起こりえます。競合を測るときも、スコアだけでなく実際に検索結果に出ているかを確認します。
中古ドメインの数値と実評価の乖離
中古ドメインのスコアは過去のリンクで決まっているので、買った後の検索での評価とは一致しません。
この乖離は、中古ドメインを買うときに特に問題になります。スコアの高さを理由に買っても、前の運営者のサイトとテーマが違えば、検索での評価はそのまま引き継がれません。DRはスパムを計算に入れないので、スパム的なリンクで数値が作られているドメインも見分けられません。
【公式仕様】Googleはスパムに関するポリシーで「期限切れドメインの不正使用」を定めています。期限が切れたドメインを買い、利用者にとって価値の低い内容を載せて主に順位を操作する目的で使うことを指し、違反の対象です(出典:Google Search Central|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー)。中古ドメインのSEO効果と注意点は「オールドドメインとは?今でもSEO効果はある?専門家が解説」で詳しく解説しています。
AI検索での見え方とドメインパワー|相関は0.3前後
Ahrefs自身の調査で、DRとAI検索での言及の相関は0.3前後にとどまり、ブランドの言及の半分以下でした。
【公式仕様】Ahrefsは7万5,000ブランドを対象に、ChatGPT、GoogleのAI Mode、AI Overviewsでブランドが言及される度合いと各指標の相関を調べました。DRの相関はChatGPTで0.266、AI Modeで0.285、AI Overviewsで0.326でした。これに対し、他のWebサイトでブランド名が言及される数は0.664、0.709、0.656で、DRの2倍前後です(出典:Ahrefs Blog|Top Brand Visibility Factors in ChatGPT, AI Mode, and AI Overviews、2025年12月12日)。
数字の条件も押さえておきます。対象はDRが40を超えるドメインを持つブランドに限られ、相関はスピアマンの順位相関で測っています。調査の言語や国は記事に明記されておらず、日本市場に絞った調査ではありません。DRが40以下のサイトは最初から対象外なので、中小企業のサイトにそのまま当てはめられる数字ではない点にも注意が要ります。
「ドメインパワーを上げればAI検索に引用される」という説明を見かけますが、この調査を見るかぎり、DRの影響は中くらいで、より強く効いているのはブランドとして他のサイトに言及されることです。相関は因果を示すものではないので、DRを上げてもAI検索での見え方が良くなるとは言い切れません。
Q. 中古ドメインを使えばドメインパワーをすぐ上げられますか。
A. 数値の上では高いスコアから始められますが、検索での評価までは引き継がれないことがあります。スコアは過去のリンクから計算した値で、DRはスパム的なリンクも区別しません。スコアの高さだけで中古ドメインを買うのは危険で、過去の運営内容とリンクの中身の確認が欠かせません。
注意点を押さえたうえで、ドメインパワーを健全に高める方向性を簡単に確認します。
ドメインパワーの上げ方の要点
他のサイトから自然にリンクされる内容を作ることが中心で、近道として被リンクを買う方法は使いません。
要点は3つです。1つ目は、関連性が高く信頼できるサイトから、自然な形でリンクを得ること。2つ目は、一次情報や自社の独自データを含む記事を作り、引用されるきっかけを増やすこと。3つ目は、内部リンクで関連する記事をつなぎ、サイト全体の専門性を伝えることです。【公式仕様】順位を操作する目的でリンクを売買することは、Googleのスパムポリシーで違反とされています。広告やスポンサーのリンクは、rel=”sponsored”かrel=”nofollow”を付ければ違反になりません(出典:Google Search Central|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー)。
サイトを資産として育てる考え方は「SEO資産とは?肝は「独自ドメイン」と「コンテンツ」と「リンク」」で、具体的な施策と避けるべき手法は「ドメインパワーを上げる方法は?目安とSEO効果、危険な施策を解説」で解説しています。
まとめ:ドメインランクは競合比較の「ものさし」として使う
ドメインパワーはGoogleの数値ではなく、同じツールで競合と比べるための参考値として使います。
調べ方はどのツールもURLを入れるだけで、DRはAhrefs、DAはMoz、Authority ScoreはSemrushの無料ツールで確認できます。3つは計算式が違うので、ツールをまたいで比べず、1つのツールで定点観測します。目安は公式には存在せず、当社が2026年9月に測った3サイトは1桁かデータなしでした。数値は戦況の見当をつける参考値にとどめ、狙うキーワードで勝負するかは、上位ページの作り込みに太刀打ちできるかで決めます。独自ドメインの評価とSEOの関係は「独自ドメインはSEOに影響するの?最適な決め方やドメインパワーについて解説」でも扱っています。
参考情報
この記事で引用した公式ページと調査の出典です。無料枠などの数値は2026年9月11日に確認しました。
- Ahrefs|Domain Rating (DR): https://ahrefs.com/seo/glossary/domain-rating
- Ahrefs Blog|Domain Rating: https://ahrefs.com/blog/domain-rating/
- Ahrefs|Website Authority Checker: https://ahrefs.com/website-authority-checker
- Ahrefs Blog|Top Brand Visibility Factors in ChatGPT, AI Mode, and AI Overviews: https://ahrefs.com/blog/ai-brand-visibility-correlations/
- Moz|Domain Authority: https://moz.com/learn/seo/domain-authority
- Moz|Page Authority: https://moz.com/learn/seo/page-authority
- Moz|Link Explorer: https://moz.com/link-explorer
- Semrush|What is Authority Score?: https://www.semrush.com/kb/747-authority-score-backlink-scores
- Semrush|Website Authority Checker: https://www.semrush.com/free-tools/website-authority-checker/
- Semrush Blog|What can you do with a free Semrush account?: https://www.semrush.com/blog/what-can-i-do-with-a-free-account-from-semrush/
- Neil Patel|Ubersuggest is Now More Free: https://neilpatel.com/blog/ubersuggest-more-free/
- ラッコキーワード|ドメインパワーチェックツール: https://rakkokeyword.com/techo/tool-domain-power-check/
- アクセスSEO対策ツールズ|パワーランクチェックツール: https://www.ispr.net/tools/power-rank-check
- Google Search Central|Google 検索のランキング システム ガイド: https://developers.google.com/search/docs/appearance/ranking-systems-guide
- Google Search Central|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー: https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies
- Google|Search Quality Rater Guidelines(2025年9月11日版): https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/en//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

