SEOにおけるCV（コンバージョン）とは？具体例とCVを増やす方法を解説

「CVについて詳しく知りたい」

「CVの増やし方を知りたい」

SEO対策を行っている際に、多くの方が抱える疑問に、CV（コンバージョン）に関するものがあります。

CVとは、Webサイトにおける目標の達成です。SEOやWebマーケティングの成功を判断するためにとても重要な指標となります。

本記事では、CVの具体例や、CVの増やす方法について、初心者の方にもわかりやすく解説しています。

ぜひ、最後までご一読いただき、訪問者を顧客に変える効果的な方法を学び、自社のWebサイト改善に役立ててください。

CV（コンバージョン）とは

CV（コンバージョン）とは、Webサイトにおける目標の達成です。ECサイトでの会員登録や商品購入、企業サイトでの問い合わせや資料ダウンロードが典型例です。

CV達成率はWebマーケティングの効果を図る上で重要な指標となります。コンバージョンを達成するために必要な3つのポイントを紹介します。

• 魅力的なコンテンツとサービスの提供
• 効果的なSEO対策：検索エンジンでの上位表示とアクセス数増加を目指す
• 導線の設計：アクセス数の増加だけでなく、訪問者をコンバージョンへと導くための工夫

CV達成率を定期的に分析し、Webサイトの改善点の見極めが、ビジネス成果の向上につながるでしょう。 

CV（コンバージョン）の例

CVは、Webサイトやその運営事業の目標に応じてさまざまな形を取ります。

また、一つのWebサイトにおいて、複数のコンバージョンの設定も一般的です。

本章では、10個のCV例を紹介しています。順番にみていきましょう。

商品の購入

「商品の購入」はコンバージョンの最も典型的な例です。

商品購入は直接の売り上げにつながり、利益を生むため、ECサイトや小売業、サービス業など多くの業種で重視されます。

ECサイトの目的は、商品をオンラインで購入してもらうことです。

SEOで集客してユーザーを惹きつけ、商品ページに誘導しましょう。

訪れたユーザーは購入意向が高いため、商品を使った解決策や商品の魅力をアピールし、購買意欲をさらに刺激してみると効果的でしょう。

サービスの申し込み

サービスの申し込み、登録や予約も、コンバージョンの1つです。以下に例を3つあげます。

• 飲食店・美容院・病院の「予約」：Webサイトの目的は予約数の増加。予約数を増やすための改善策を考えましょう。
• オンラインで提供する動画配信・定期購読など「サービスの契約」
• ソフトウェア会社のアプリのダウンロードなど「サービスの利用開始」

商品の購入と同じで、契約が直接利益につながる場合が多くなります。

問い合わせフォームの送信

問い合わせフォームの送信は、多くの業種で重要なコンバージョンです。

特に、リクルートサイト、建築業、不動産業など高額商品を扱う分野では、ユーザーが慎重な意思決定をするため、問い合わせがコンバージョンとして設定されます。

Webサイトは、仕事探しや製品・サービスに関心がある顧客と、直接話すための主要な手段です。

こうしたコミュニケーションは、時に商品の購入や新しい人材の採用へとつながります。

SEOを通じて集客し、興味を持ったユーザーを問い合わせフォームに導き、最終的に成約につながるよう対策してみましょう。

ニュースレターへの登録

ニュースレターへの登録は、SEOで引き寄せたユーザーと継続的に関われる効果的なコンバージョン手段です。

ニュースレターやメールマガジンは、直接ユーザーに情報を送信できるため、特定のターゲットに合わせた情報提供に適しています。

登録が簡単なため、ユーザーが参加しやすくなっています。

メルマガの活用で商品の宣伝、顧客育成を効果的に行い、最終的には商品の購入などが期待できるでしょう。

ダウンロード

ダウンロードは、Webサイトの訪問者に有益な情報を提供し、自社商品やサービスへの関心を深めてもらうためのコンバージョン手段です。

PDFや電子書籍、ホワイトペーパーなど資料のダウンロードが含まれます。

ダウンロードをコンバージョンとして成功させるためには、以下の点に注意が必要です。

• ユーザーの悩みを解決できる資料の作成
• デザインや構成を工夫し、ダウンロードを促す
• 資料ダウンロードの導線をわかりやすくする

ユーザーが興味を持つ資料を作成し、迷わずダウンロードに進める構造が大切です。

アカウント作成

アカウント作成や会員登録は、Webサイトのコンバージョンの一つです。

具体的な例を2つ紹介します。

メディアサイト

記事閲覧のための会員登録がコンバージョンになる場合があり、ユーザーに「会員登録してもいいから読みたい」と感じさせる独自のコンテンツ作成が重要です。

情報提供サイト・コミュニティサイト

情報交換や交流で興味を引き、会員数の増加を目的とするサイトです。

ユーザーニーズに合わせたコンテンツで会員登録を促し、サイトへの関心を高め、潜在的な顧客を惹きつけます。

アカウント作成や会員登録は、ユーザーの関心を引き、サイトに定着させるために効果的なコンバージョン手段といえるでしょう。

デモやトライアルのリクエスト

製品のデモや無料トライアルへの申し込みは、効果的なコンバージョンの方法です。

たとえば、化粧品や健康食品のように、実際に試してみないと効果が分からない商品は、試供品の申し込みが重要です。

この申し込みを通じて顧客情報を得て、後で電話やメールでフォローアップし、最終的には販売につなげます。

同様に、ソフトウェアの場合も、無料体験版の申し込みが主なコンバージョンとなり、実際に使ってもらい購入に繋げます。

ソーシャルメディアでのフォロー

企業やブランドのソーシャルメディアのアカウントフォローをコンバージョンとして設定するWebサイトもあります。

購入や申し込みのように直接的な手段がないサイトでも、コンバージョンの設定で、サイトの有効性を高め、ユーザーとの関係を深められるでしょう。

口コミやレビューの投稿

商品やサービスに対する口コミやレビューをコンバージョンとすると、以下のような効果が期待できます。

• 商品やサービスの売上アップにつながる
• 自社の認知度や信頼度を高められる
• ブランドイメージの向上につながる

ユーザーの購買意欲や、自社の商品やサービスの信頼度を高められ新規顧客の獲得につながるでしょう。

ユーザーの購買意欲を高め、自社の商品やサービスの信頼度の向上で、新規顧客の獲得につながるでしょう。

イベントやウェビナーへの参加登録

イベントやウェビナー（ウェブセミナー）、内覧会、オープンキャンパスなどへのオンライン登録も、コンバージョンの一形態です。

オンラインセミナーやオフラインイベントの主催者にとって「参加申し込み」は料金の有無に関わらず、目標達成を意味します。参加者数の増加が重要な目標です。

Webサイトからの申し込みを通じて、参加者の情報を事前に把握できるため、顧客のニーズに合わせた対応や、より効果的なフォローアップが実施できます。

SEO経由でCVを増やす方法

CVを増やすためには、アクセス数・ユーザー数の増加はもちろん、様々なテクニックがあることや環境に左右されるため、これが正解というものはありません。

また、全てを書き出すと情報量が膨大になるため、ここではSEO経由でCVを増加させる方法として解説していきます。

その方法は、主に以下の３つとなります。

• 導線の最適化
• LPの最適化
• A/Bテストの実施

順番にみていきましょう。

導線の最適化

Webサイトでコンバージョン数を増やすには、導線の最適化が重要です。

たとえば、以下のような戦略で訪問者がコンバージョン達成に向けて行動しやすくなります。

• 資料のダウンロードボタンを増やす
• 問い合わせボタンを目立つところに配置する
• 特別なキャンペーンを展開する

また、コンバージョン率が高い記事を分析し、その成功要因を他の記事に応用するのもよい方法です。

ボタンやバナーのデザインを変えるだけでもクリック率が上がる場合もあります。

このようにしてPDCA（計画、実行、評価、改善）サイクルを回し、Webサイトを継続的に改善し、コンバージョン数の増加を目指しましょう。

ランディングページの最適化

ランディングページ（LP）の最適化は、コンバージョン数を増やす効果的な方法です。まず、目的に応じてランディングページを最適化し、コンバージョンを促進することが重要です。

広告を出していても効果が見られない場合は、次の4つのステップを試してみましょう。

1. ターゲット層（ペルソナ）が正しいかをデータで確認
2. Webサイトを開いた最初の画面（ファーストビュー）を改善して、訪問者の注意を引く
3. ヒートマップを使って、訪問者がページを離れる場所の分析と改善
4. CTA（行動を促すボタンやバナー）を増やして、訪問者にコンバージョンへの道を示す

これらの方法でランディングページを改善すると、コンバージョン数の増加につながるでしょう。

A/Bテストの実施

Webサイトのコンバージョン数を増やすためには、A/Bテスト（スプリットテスト）の実施が効果的です。ページの異なる要素を試して、最も成果の高いバージョンを見つけます。

A/Bテストの実施手順は以下の5ステップです。

1. テスト対象（コンテンツ）の選定
2. 2つのバージョンの作成
3. 異なるオーディエンス見せる
4. 結果の分析
5. 改善策の実施

A/Bテストは、ランディングページやEメールの文面、CTAボタンのデザイン決定において有効な手段です。

直感ではなく、データに基づいた判断を行えば、Webサイトのトラフィック増加、コンバージョン率向上、ページ離脱率低下などが実現できるでしょう。

まとめ

本記事では、SEOにおけるCV（コンバージョン）の意味と、それを増やすための具体的な方法について解説しました。

• コンバージョンは、Webサイトの目標達成の指標
• 魅力的なコンテンツやサービスの提供が重要
• SEO対策を施してアクセス数を増やす
• 具体例として、商品購入やアカウントの作成など10種類のCV例を紹介
• 導線の最適化で訪問者をCVへ誘導する工夫が大切
• LPを見直し、最適化させる
• A/Bテストでデータに基づいた判断

これらの知識を活用し、Webサイトのコンバージョン率を高め、自社サイトを成功へと導きましょう。