Googleアナリティクスの検索キーワード調べ方とは、GA4(Googleアナリティクス4)とGoogle Search Consoleを連携し、ユーザーがどの検索クエリ(検索語)で自社サイトに流入したかを「検索クエリ」レポートで確認する分析手法です。GA4単体では検索キーワードの大半が「not provided」となり取得できないため、連携が前提になります。本記事では2026年最新のUIに沿った手順と、表示はあるのにクリックされない「ゼロクリック」の見抜き方までを解説します。
この記事でわかること
- 連携が必須: GA4単体では検索キーワードは「not provided」で見えず、Google Search Consoleとの連携で初めてクエリ単位の流入が確認できます。
- 表示はあってもクリックされない時代: AI Overviews(検索結果上部のAI要約)などで「ゼロクリック」が起きるため、表示回数とSERP(検索結果画面)の目視で原因を切り分ける視点が必要です。
- 流入後の改善まで: 検索キーワードをCTR(クリック率)や直帰率と組み合わせ、ユーザー意図とのズレを直す具体策に落とし込みます。
なぜ検索キーワード分析がサイト改善に必須なのか
検索キーワードは、ユーザーが自社サイトを訪れる際に抱えているニーズや悩みそのものです。どのクエリで流入しているかを把握できれば、ユーザーが本当に求めている情報を理解でき、提供しているコンテンツとの間にズレがないかを判断する材料になります。
特に重要なのは、施策の優先順位を決められる点です。表示回数が多いのに掲載順位が低いクエリが見つかれば、そのキーワードに合わせたコンテンツ拡充が次の打ち手だと判断できます。逆に順位は高いのにクリックされていないクエリは、検索結果での見せ方に課題があると分かります。検索キーワード分析は、的外れな施策を避け、成果に直結する打ち手を選ぶための起点なのです。
この分析を回すうえで前提となるのが、ユーザーの意図(検索意図)を「知りたい・比較したい・買いたい」の段階で捉えることです。例えば「調べ方」というクエリは情報収集の段階、「比較」は検討段階を示します。流入クエリの意図と、着地ページの内容が合致しているかを検証することで、ミスマッチを具体的に発見できます。
このセクションの内容を踏まえ、まず分析の必要性そのものへの疑問にお答えします。
Q. 検索キーワード分析はなぜ必要ですか?
A. ユーザーがどんな意図で流入したかを把握でき、コンテンツとのズレを発見して改善の優先順位を決められるためです。的外れな施策を避け、成果に直結する打ち手を選べます。
次章では、分析の前段で多くの担当者がつまずく「表示はあるのにクリックされない」現象を掘り下げます。
表示はあるのにクリックされない|ゼロクリック時代のキーワードの読み方
検索キーワードを分析していると、「表示回数はそれなりにあるのに、クリックがほとんど発生していない」クエリに出会います。これがいわゆるゼロクリックの状態です。原因はひとつではなく、AI Overviewsに回答を奪われている、掲載順位が2ページ目に沈んでいる、タイトルが検索意図と合っていない、などが重なって起きます。
ここで臨床検査技師の精度管理(QC)の考え方が役立ちます。検査データを「基準値の範囲内か、異常値か」で切り分けるのと同じように、SC(Search Console)のクエリ×ページデータも、表示回数と順位という2軸で「これは正常な範囲か、要精査の異常値か」を見ます。
(アイダイム分析)当社の判断フレームは次の順序です。まず表示回数と実際の順位を確認します。クエリによって表示回数の水準は変わりますが、ある程度の回数が出ているのにクリックがほぼ無ければ、ゼロクリックを疑います。そして最も重視するのが、実際の検索結果(SERP)を自分の目で見ることです。AI Overviewsに奪われているのか、2ページ目で単純に見られていないのか、タイトルが弱いのかは、SERPを目視しないと切り分けられません。なお、原因が分かったとしても対策に動くかどうかは、その効果と工数を見たうえでの別判断になります。順位を維持しているのにクリックだけ減っている場合は、本文を機械的に増量するのではなく、独自価値(一次情報)を足してAI要約に奪われない強さを作るほうが噛み合います。
(自社検証)この視点は、当社が運営する本記事自体が実例です。本ページは2026年5月時点で月間705回の表示に対し、クリックがほぼ0という状態が約4か月続きました。順位は平均31位から18位台まで改善したにもかかわらず、です。最も表示の多い「Googleアナリティクス 検索ワード」が約13位(2ページ目入口)に滞留し、加えてAI Overviewsに回答が奪われていたことが重なった結果と見られます。だからこそ本記事は、テキストの水増しではなく、こうした実データと判断の言語化という独自情報で改修しています。
このセクションの内容を踏まえ、よくある疑問にお答えします。
Q. 表示回数はあるのにクリックされないのはなぜ?
A. 検索結果でAI Overviewsに回答を奪われる、2ページ目に沈んでいる、タイトルが意図と合っていない等が主因です。まず実際のSERPを目視し、原因を切り分けます。
では、そもそもなぜGA4だけでは検索キーワードが見えないのか、その仕組みから整理します。
Googleアナリティクスで検索キーワードが見えない理由
かつてのGoogleアナリティクスでは検索キーワードがほぼすべて把握できましたが、現在はほとんどが「not provided」と表示され取得できません。これはサイト側の設定ミスではなく、検索エンジンの仕組みが変わったためです。
根本的な理由は、SSL(通信の暗号化)にあります。Googleはユーザーのプライバシー保護のため、2011年頃から検索通信を暗号化しました。この暗号化により、自然検索からの流入キーワードがGoogleアナリティクスに引き渡されなくなり、多くが「not provided」と表示されるようになりました。これはセキュリティ向上のための仕様であり、設定で回避することはできません。
混同されやすい表示に「not set」があります。意味は異なるため、下表で整理します。
| 表示名 | 原因 | 対処の必要性 |
|---|---|---|
| not provided | SSL暗号化による検索キーワードの秘匿 | Search Console連携での対策が必須 |
| not set | データが取得できなかった例外的表示(リダイレクト、検索エンジン以外からのアクセス等) | 基本的に分析に影響しないため不要 |
表の通り、対策が必要なのは「not provided」です。これはGA4とSearch Consoleの連携で補完できます。一方「not set」はリダイレクト元情報の欠損などで生じる例外表示で、基本的に分析へ大きな影響はありません。
クエリが表示されない原因に関連して、よくある質問にお答えします。
Q. not providedとnot setの違いは?
A. not providedはSSL暗号化でキーワードが秘匿された状態で、Search Console連携が対策になります。not setは取得できなかった例外表示で、基本的に対処は不要です。
連携の前に、Search ConsoleとGA4がそれぞれ何を見るツールなのかを押さえておきましょう。
Search ConsoleとGA4の役割の違い
この2つは役割が明確に異なります。Search Consoleはユーザーがサイトに流入する「前」のデータを、GA4は流入した「後」のデータを得意とします。下表で取得できる情報を対比します。
| ツール | 役割 | 取得できる情報例 |
|---|---|---|
| Google Search Console | サイトに訪れる「前」の検索データ | 検索キーワード(クエリ)、表示回数、クリック率(CTR)、掲載順位 |
| Googleアナリティクス(GA4) | サイトに訪れた「後」の行動 | セッション数、行動(ページ閲覧)、直帰率、コンバージョン |
表の通り、Search Consoleは流入の「入口」、GA4は流入後の「出口」を見るツールです。この両者を連携することで、検索からサイト内行動までのカスタマージャーニー全体を一気通貫で把握できます。検索キーワードを調べるには、まずこの役割分担を理解しておくことが近道になります。
役割の違いについて、よくある質問にお答えします。
Q. サーチコンソールとアナリティクスの違いは?
A. Search Consoleは流入「前」の検索クエリ・表示回数・順位を、GA4は流入「後」の行動・コンバージョンを見ます。入口と出口で役割が異なり、連携することで全体像を把握できます。
それでは、実際にGA4で検索キーワードを調べる手順を見ていきます。
GA4で検索キーワード(クエリ)を調べる手順【2026年最新】
GA4で検索キーワード(クエリ)を正確に調べるには、Google Search Consoleとの連携が必須です。連携によって、not providedで失われたキーワードを「検索クエリ」レポートとして確認できるようになります。
STEP1:GA4とSearch Consoleを連携する
GA4の左メニューから歯車マークの「管理」を開き、「プロダクトのリンク」内の「Search Console のリンク」を選択します。「リンク」ボタンから連携したいSearch Consoleプロパティを選び、データ取得先となるウェブストリームを選択して送信すると、連携が完了します。
STEP2:「検索クエリ」レポートを確認する
連携後、左メニュー「レポート」に追加された「Search Console」内の「検索クエリ」レポートを開きます。ここで、どのクエリで何回表示され、クリックされ、平均掲載順位が何位かを確認できます。これが、not provided対策後に検索キーワードを調べる中心的なレポートです。
STEP3:レポートが表示されないときはライブラリから「公開」する
連携したのに「Search Console」がメニューに出ない、というつまずきは少なくありません。これはGA4の仕様で、Search Consoleのレポートコレクションがデフォルトで非公開になっているためです。その場合は、左メニュー「レポート」>「ライブラリ」を開き、「Search Console」のコレクションの三点メニューから「公開」をクリックします。公開後にメニューへ表示され、「検索クエリ」レポートが閲覧できるようになります(Googleアナリティクス公式ヘルプに記載の仕様)。
GA4の基本設定やレポート全体の見方から確認したい場合は、「GA4の使い方完全ガイド|基本設定から分析レポートの見方まで図解」で詳しく解説しています。
手順に関連して、よくある質問にお答えします。
Q. GA4で検索クエリが表示されないときは?
A. 連携してもレポートが自動表示されない場合があります。[レポート]>[ライブラリ]のSearch Consoleコレクションを三点メニューから手動で「公開」すると表示されます(公式仕様)。
GA4とSearch Consoleの連携が最も正確な方法ですが、それ以外の流入キーワードの調べ方も押さえておきましょう。
流入キーワードの調べ方|GA4以外も含めた特定法
Search Console連携で取得できるのは、自社サイトに流入した自然検索クエリです。これに加えて、流入キーワードを別の角度から特定・補完する方法があります。手段ごとの特徴を下表で整理します。
| 調べ方 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ランディングページから推測 | 手軽に流入の傾向がわかる | 特定のキーワードまでは絞れない |
| サイト内検索ワードの把握 | 訪問者の潜在ニーズが明確になる | サイト内検索の設置が前提 |
| リスティング広告の部分一致 | 暗号化の影響を受けずデータが正確 | 広告費がかかる |
| キーワードツールの活用 | 広範囲のキーワードと競合状況がわかる | 有料のものが多い |
なかでも見落とされがちなのがサイト内検索ワードの把握です。GA4では「拡張計測機能」の「サイト内検索」を有効化すると、URLのクエリパラメータ(既定では q, s, search, query, keyword の5種)を検知し、view_search_results というイベントとして検索語が記録されます(公式ヘルプ記載の仕様)。訪問者がサイト内で何を探しているかは、既存コンテンツに足りない情報を示す貴重なヒントです。
外部ツールを使う場合の料金感も補足します。Ahrefsは最小のLiteプランで月額129ドル(約12,500円、為替により変動。2026年時点)※確認中、Ubersuggestはパーソナルプランで月額2,999円(2026年時点)から利用できます。競合サイトの流入キーワードや検索ボリュームを調べる用途で活用できますが、特定のツールに依存せず、まずは無料のSearch Consoleとサイト内検索から着手するのが費用対効果の高い進め方です。
📌 検索キーワード分析の設計やゼロクリックの診断を、自社の状況に合わせて相談したい方へ。
→ SEO無料相談で失敗しない!プロに聞く診断内容と業者の選び方
複数の方法を組み合わせて流入キーワードを把握する際の疑問にお答えします。
Q. 流入キーワードはGA4以外でどう調べる?
A. サイト内検索(view_search_results)の有効化、ランディングページからの推測、Ahrefs等のツール、リスティング広告の部分一致で補完できます。まずは無料のSearch Consoleが基本です。
最後に、調べた検索キーワードを実際の成果へ変える活用術を解説します。
検索キーワード分析を成果に変える活用術
検索キーワードは、調べて終わりでは意味がありません。CTRや直帰率と組み合わせ、具体的な改善アクションに落とし込むことで成果につながります。
Search ConsoleでCTRが低いクエリは、検索結果での魅力が不足しているサインです。タイトルやディスクリプションのリライトが打ち手になります。GA4で直帰率が高いページは、流入してもすぐ離脱している状態なので、着地ページの内容がユーザーの期待と合っているかを見直し、コンテンツの拡充や内部リンクの整備で対応します。クエリの意図(認知・比較検討・購入)と着地ページの内容が合致しているかを検証することが、ミスマッチ解消の核心です。
(アイダイム分析)表示回数が多いお宝クエリを見つけたとき、それをH2見出しに昇格させるかどうかの判断は、表示回数だけで決めていません。重視しているのは「ニーズメット(ユーザーの意図に合っているか)」と「読者に新しい気付きを与えられるか」の2点です。書き手の知識がユーザーの理解から乖離しすぎていてもいけませんが、気付きを与えられる経験・知識の水準に達していることが前提になります。この線引きが、検索キーワード分析を表面的なキーワード詰め込みで終わらせず、成果に変えるかどうかの分かれ目だと考えています。
検索キーワード分析を起点にしたサイト全体の集客設計については、「AI時代を勝ち抜くSEO集客戦略:企業サイトが取るべき施策」も併せてご覧ください。今日からGA4とSearch Consoleの連携設定に取り組み、検索キーワードのデータをユーザー意図に基づいた具体的な施策へつなげていきましょう。
参考情報
- 検索クエリレポート – アナリティクス ヘルプ(Google公式)
- Search Console を Google アナリティクスに接続する – アナリティクス ヘルプ(Google公式)
- 拡張計測機能イベント/自動的に収集されるイベント – アナリティクス ヘルプ(Google公式)

