検索エンジンのクローラーとは?仕組みや呼び込むための施策を解説
「サイトが検索で上位表示されない」
「クローラーについて詳しく知りたい」
サイトが評価され上位に表示されるためには、検索エンジンのクローラーがあなたのサイトを訪問し、その情報を収集、登録してもらわなければなりません。そうは言っても、そもそもクローラー自体をあまりよくわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クローラーとは何か、検索エンジンに効果的に巡回してもらう方法について初心者にもわかりやすく解説しています。
SEO(検索エンジン最適化)においては、クローラーの仕組みを理解することが非常に重要です。検索ランキング向上のために戦略を考えている方にとって、本記事は特に役立つでしょう。
ぜひ、最後までお読みいただき、得られた知識を自社サイトに応用して、SEO対策を成功に導いてください。
クローラーとは
クローラーは別名「Googlebot」や「スパイダー」とも呼ばれています。インターネット上にあるWebサイトから情報を集めて検索エンジンに登録するbotです。
クローラーは、新しくWebサイトが作られるとそのページを発見、巡回し、サイトの情報(テキストや画像など)を集めます。
検索エンジンは、クローラーが集めた情報を使ってページを評価し、検索結果に反映させるのです。つまり、クローラーが巡回しないページは、検索結果に表示されません。
SEO対策においては、クローラーにサイトを見つけてもらい、いかに効率的に巡回してもらうかが重要です。サイトのデータが集められて登録されることで、検索結果のランキングに大きく影響します。
検索エンジンの仕組み
検索エンジンの仕組みは、GoogleクローラーがWebサイトやページを発見し、最終的にランキングするまでの6つのステップで構成されています。
- URLの発見:クローラーが内部リンクや外部リンクを辿り、新しいURLを検出します
- クロールキュー:発見したURLはクロール待ちのリストに追加され、優先度に基づきクロールされます
- クロール:クロールの可否をrobots.txtで確認し、許可されたURLからHTML、画像、動画、PDFなどの情報を収集します
- レンダリング:検索エンジンは、noindexタグがないページを解析してブラウザでの表示を再現し、内容に問題がないか確認します
- インデックス:ページが検索エンジンのデータベースに登録されます
- ランキング:インデックスされたページは、ランキングアルゴリズムを通じてキーワードごとに自動的に順序付けされます
Google検索で新しい情報を表示するため、クロールが重要です。クロールがなければ、検索結果は古いままで、新しい情報は表示されません。
しかし、すべてのWebサイトをクロールするのは不可能なため、Googleはサイトの人気やユーザーにとっての重要性を考慮してクロールするページを選んでいます。
クローラーを呼び込むための施策
自社のウェブページを、Googlebotやスパイダーなど、クローラーに見つけてもらいやすくするためには、クローラビリティを高める必要があります。
本章ではクローラを呼び込むために効果的な4つの施策を解説しています。
- 記事の投稿
- 記事の更新
- Googleサーチコンソールのインデックス登録リクエスト
- サイトのオーガニックトラフィックを上げる
これらの施策を適切に実行し、Googleから認識されやすく、評価されるサイトを構築しましょう。
記事の投稿
クローラビリティを向上させるためには、質の高い記事の投稿が重要です。質の高い記事を書くポイントを4つ紹介します。
- SEOキーワードをタイトルに含める
- 競合サイトの内容を参考にしつつ、オリジナル性のある記事
- EEATを意識した記事
- ユーザーニーズに応える記事
Googleはユーザーファーストの考えを持っています。ユーザーがあなたのサイトを訪れるだけで、悩み全てを解決できるように、必要な情報が網羅的に提供されている記事が重要です。
質の高い記事は被リンクが集まりやすいため、クローラーが巡回しやすくなります。
さらに、クローラビリティを高めるためには、ウェブページの内部構造も重要です。良質な記事を作る際には、以下の点にも注意しましょう。
- URLの統一:同じ内容で2つのURLを作らない。重複コンテンツと見なされる可能性あり
- ウェブサイトの3段階構造への整理:トップページから2クリック以内で目的ページへアクセス
- 必要な場所への内部リンクの設置
- パンくずリストの設定:今どこにいるのかすぐにわかる
ユーザーが見やすいサイトは、クローラーにとっても巡回しやすいサイトになります。良質な記事を作成し、クローラビリティを向上させましょう。
記事の更新
記事を定期的に更新すると、ウェブサイトの新鮮さが保たれ、品質とクローラビリティが向上します。これはSEO評価の改善に大いに役立ちます。更新の際には、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- フレッシュネスな情報を提供する
記事を定期的に更新しないと、情報が古くなりユーザーにとっての価値が低下し、結果的に低品質なコンテンツになりかねません。これを避けるために、自社の商品やサービスの最新情報を積極的に更新し、ユーザーの関心を引き続けることが重要です。
- リンク切れページの削除
リンク切れページは、クローラーの時間を無駄にするだけでなく、ユーザーの利便性も損ないます。そのため、定期的にリンク切れページのチェックを行い、削除または修復しましょう。
- 内部リンクの見直し
内部リンクは、クローラーがWebサイト内の情報収集を行うための重要な指標です。そのため、関連性の高いページに内部リンクを張るようにしましょう。また、リンクが集中しているページを優先的に更新することで、SEO評価を向上させられます。
適切な更新を行えば、Webサイトの質を高め、ユーザー満足度を向上させられます。今回、紹介したポイントを参考に、Webサイトの更新を定期的に実行しましょう。
Googleサーチコンソールのインデックス登録リクエスト
Google サーチコンソールを使うと、ウェブページがクロールされているかの確認ができます。
確認する方法は以下の3ステップです。
- サーチコンソールにログイン
- 検索窓に確認したいウェブページのURLを入力
- Enterキーを押す
検索結果に「URLは登録されています」と表示されれば、そのページはインデックスされています。しかし「URLは登録されていません」と表示された場合は、インデックスされていないため、表示画面から直接インデックスのリクエストを行いましょう。
インデックス登録のリクエストは、新規サイトや更新されたコンテンツの迅速なクロールに有効です。
サイトのオーガニックトラフィックを上げる
オーガニックトラフィックとは、リスティング広告などの広告表示を除いた自然検索からのアクセス数のことです。
オーガニックトラフィックを増やすためには、まず検索結果の1ページ目に表示させ、ユーザーにクリックしてもらう必要があります。
ポイントは以下の4つです。
- SEO内部施策
- 記事数の増加
- タイトルな最適化
- 構造化データマークアップ
SEOの内部施策で検索順位を上げるために、以下を改善しましょう。
- キーワード最適化
- タイトル
- コンテンツの質
- リンクの導線
- URL構造
- モバイルフレンドリー対策
- クローリングの効率化
- ページの高速表示
また、ユーザーニーズに沿った高品質なコンテンツの継続的な作成が大切です。
タイトルは、ユーザーが最初に目にする重要な部分です。前方にキーワードを含めて、30文字程度で興味を引くタイトル作りをしましょう。できれば数字を入れるとよりよくなります。魅力的なタイトルで、クリック率を向上させてください。
さらに、HTMLに書かれた情報に特定のタグを付ける「構造化データマークアップ】を行い、情報伝達を最適化しましょう。
まとめ
検索エンジンのクローラーの仕組みと、クローラーを効果的に呼び込むための施策を解説しました。
クローラーがページを巡回することで、検索エンジンにウェブサイトが認識され、アクセス数の増加が見込めます。
Googlebotがサイトをクロールしないと、ページは検索結果に表示されません。新規サイト立ち上げ時や、コンテンツ公開時は、Googleサーチコンソールからインデックス登録のリクエストを行うとよいでしょう。
定期的な記事の投稿・更新と、SEO内部施策を充実させ、クローラーが頻繁に巡回するサイトを構築してください。
本記事で紹介したクローラー対策を活用して、あなたのサイトをより多くの人に訪れてもらえる素晴らしいサイトに育てていきましょう。