SEO対策しているのに順位が上がらない原因と対策|注意点を解説
「SEO対策の方法は合ってる?」
「SEO対策がうまく機能していない気がする」
SEO対策をしてはいても、なかなか順位も上がらず困っている方もいるでしょう。その理由や改善方法を調べていて、本記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
本記事では、順位が上がらない要因や対策方法、SEOの注意点について解説しています。
自社で実施している対策方法が間違ってはいないか、確認したいと考えている方に特におすすめの内容となっております。
ぜひ最後までお読みください。
SEO対策しているのに順位が上がらない原因
通常、SEO対策を実施しても結果が見られ始めるのは3〜4ヶ月以上過ぎてからと言われています。
もし、自社サイトがSEO対策を始めてから日が浅い場合は、もうしばらく様子を見る必要があるでしょう。
本章では、順位が上がらない主な理由を11つ解説しています。一つ一つ検証し、自社サイトが条件を満たしているかどうかを確認しましょう。
理由1:対策キーワードの難易度が高すぎる
「上位表示されない」とお悩みなら、まず対策キーワードの見直しをしてみましょう。
難易度の高いキーワードを選んでいると、競合が多いため上位表示が困難です。
例えば以下のようなキーワードです。
- 検索Vol. が「10,000」を超えるビッグキーワード
- 「おすすめ」「比較」などユーザーの購買意欲が高いキーワード
- 競合サイトが大手企業で強いドメインのキーワード
- 検索結果に「広告」が多いキーワード
サイト初期段階では、特に上位表示が難しくなるため、避けるべきキーワードです。しかし、難易度が低くても検索需要のないキーワードは結果につながらないため気をつけましょう。
対策としては、上位表示しやすく成果も期待できる「ロングテールキーワード(検索Vol. 1,000未満)」でのコンテンツ作成です。一度検討してみましょう。
>>キーワード選定が難しい方へ|正しいやり方とおすすめツールをプロが解説
理由2:タイトル・見出しタグ最適化されていない
タイトルと見出しは、検索エンジンがページの内容を理解し、検索順位を決定する際の重要なポイントです。
自社サイトが上位表示されないなら、タイトルや見出しに「対策キーワード」が適切に含まれているかを見直してみましょう。
タイトルは、ユーザーだけでなく検索エンジンにも「このページはこのキーワードと密接に関連している」と伝える役割があります。Googleはクリック率の高いページを「多くのユーザーが興味を持っている」と判断し、順位調整していると考えられます。
見出しタグについては、h1からh6まで階層構造を意識した設置と、自然な形での対策キーワードの使用が重要です。
タイトルと見出しを改善し、2週間程度様子を見てみましょう。
>>SEOに強いタイトルの付け方とは?最適化する手順と注意点を解説
理由3:競合サイトより情報量が少ない
検索順位が上がらない理由の一つに、競合サイトより情報量が少ないというケースがあります。
デザイン性に気を取られ、テキスト情報が少なくなると、Googleクローラーやユーザーに対して、必要な情報を十分に伝えられていません。情報量が少ないサイトのままでは、すぐにユーザーが離脱してしまうでしょう。
上位表示を目指すなら、競合よりも豊富で有益なテキスト情報を提供する必要があります。また、競合サイトと比べてページ数が少ない場合も検索順位に影響するため、関連するコンテンツを増やすなど対策しましょう。
上位表示されている競合サイトと比較し、自社サイトの情報が不足していないかと定期的な確認が重要です。ユーザーが「知りたい情報を得られた」と満足できるサイト作りを心がけましょう。
>>コンテンツマーケティングとSEOは全く別のもの?違いを理解して結果を出そう!
理由4:被リンクが少ない
新しく開設したサイトは、他のサイトからの被リンクが少ない傾向にあります。しかし、被リンクはGoogleがコンテンツの質を評価する上で重要な指標となっています。
被リンクが少ない場合は、積極的に被リンクを獲得するための施策を行いましょう。
例えば、以下のような対策が効果的です。
- インタビュー記事を作成し、インタビュー先にリンクを掲載してもらう
- SNSを活用して認知度を高め、自社サイトへの引用を増加させる
- コンテンツ内にSNSの共有ボタンを配置
リンクを大量に貼ってもらうサービスもあります。しかし、Googleからペナルティを受けるリスクがあるため注意が必要です。
被リンクは「他人からの推薦」と考え、自然な形で増やすことを心がけましょう。
理由5:内部リンクが設置できていない
内部リンク、つまり同一サイト内の異なるページをつなぐリンクはSEO効果に直結します。しかし、関連性のないページ間でリンクを張ると品質評価が下がる危険があるため気をつけましょう。
内部リンクを貼る際は、以下の点を意識してください。
- 関連性のあるページへのリンクを貼る
- 重要なページへリンクを集める
- リンクのテキストはユーザーを誘導する内容にする
内部リンクの適切な設置により、関連する情報の網羅性が高まり、ユーザーにとって役立つ情報に繋がりやすくなります。
また、重要なページへのリンクが多ければGoogleもそのページを重視します。適切な箇所に適切なページへのリンクを設置しましょう。Googleのクローラがサイトを巡回しやすくなり、サイトの評価が向上します。
まずは、関連性の高いページへのリンクが設置されているか、確認し改善していきましょう。
>>トピッククラスターモデルでSEOに有利なサイト作成を!基礎や作成のコツを解説
理由6:検索意図が満たせていない
自社サイトが提供する情報が、ユーザーが探しているものと一致していないと、ユーザーは他のサイトを探す可能性があります。
あなたが有益な情報を提供していると思っていても、それがユーザーの期待に応えていなければ意味がありません。ユーザーが何を求め、どんな問題を解決したいのかを把握し、それに答える情報を提供しましょう。
検索キーワードをよく調べ、ユーザーの悩みや解決策を理解する必要があります。「買いたい」「知りたい」「行動したい」「行きたい」など、ユーザーの様々な検索意図を満たすようなコンテンツ作りが大切です。
コンテンツの方向性が間違っていないか見直し、必要に応じてコンテンツを追加したり削除したりしましょう。
>>検索意図の調べ方|検索意図を知る重要性を知ってSEOを意識したコンテンツ作りを!
理由7:重複コンテンツ・コピーコンテンツがある
「重複コンテンツ」があると、サイトの検索順位を上げる邪魔になります。
重複コンテンツとは「同一の文章・よく似た文章」が自社サイト内、あるいは他社サイトに存在することを指します。
重複コンテンツが多すぎると、Googleから「あまり価値のない情報」とみなされる恐れがあります。特に、ページ全体の半分以上が同一の文章で占められている場合は要注意です。
対策として、同じ部分を削除したり、文章を書き換えたり、一つのページにまとめる方法があります。
無料のツールを使用し、文章のコピー状況をチェックできるため、コンテンツ制作の際は忘れずに行いましょう。
理由8:カニバリが起きている
カニバリとは「カニバリゼーション」の略語で、同じキーワードで自社サイトの複数ページが競争し合ってしまう現象です。
カニバリがおこると、検索エンジンがどのページを評価すべきか迷ってしまいます。結果として「順位が安定しない」「順位がなかなか上がらない」という問題が発生するのです。
カニバリを解消すれば順位が上がる可能性があるため、まずは自社サイトでカニバリが起きていないか確認しましょう。
コンテンツ制作の際は、検索意図が同じキーワードで複数のページを作らないように注意してください。カニバリが見つかったコンテンツは、以下で対策しましょう。
- 不要なページを削除する(noindexで検索から除外でも可)
- ページのキーワードを調整する
- ページを1つにまとめ、301リダイレクトで指定
- サイト内のリンク構造を最適化する
- canonicalタグを用いて検索エンジンに正規URLを伝える
>>カニバリとSEOの関係は?意味と見つけ方、対処法まで解説
理由9:コンテンツの独自性が低い
検索で上位表示させるうえで、独自性のあるコンテンツは非常に重要です。自社サイトが競合とは違う特別な価値を提供しているか、確認してみましょう。
もし、他サイトと同じ内容ばかりなら価値が低いと見なされます。Googleはオリジナリティを重視するため、検索意図を理解し、独自の構成の作成が大切です。
まず検索意図を調査・分析します。さらに自身の経験を書いたり、情報のまとめ方を工夫したり、検証やアンケート結果を掲載したりして独自性を高めます。自社の事例や一次情報を含めるとより評価されやすくなるでしょう。
理由10:ドメインの運用歴が浅い
新規に立ち上げたサイトであれば、1~2ヶ月で順位が上がらないのは当然です。
なぜなら、新規サイトは他の競合サイトに比べて評価が低い傾向にあるためです。さらに、Googleがサイトを見つけて登録するまでにも一定の時間がかかります。
SEO対策として、内部対策・外部対策・コンテンツ対策をしっかり行い、3~6ヶ月の期間は様子を見ておきましょう。
SEO対策が正しく行われていれば、半年程度で上位表示が見込まれます。もし半年以上過ぎて上位表示されないのであれば、何かしら問題が生じている可能性があるため、注意しておきましょう。
理由11:Googleからペナルティを受けている
Googleからのペナルティは検索順位の低下や結果の非表示をもたらす可能性があります。その原因はGoogleのガイドラインへの違反です。
ペナルティには、手動と自動の2種類があります。手動ペナルティはGoogle担当者が確認し重い罰則を課し、自動ペナルティはアルゴリズムが検出し罰則を課します。
主な原因は以下2点です。
- リンクプログラムへの参加:リンクを売買、過剰な相互リンク、リンク集めが目的のサイト制作
- 低品質コンテンツ:自動的生成された記事、本質的にオリジナル性がない記事
不正行為をして順位を上げようとすると、ペナルティ対象になります。Google Search Consoleでチェックし、問題があれば改善しましょう。
検索エンジンのアルゴリズムが更新されると、ペナルティの内容も変わる可能性があります。定期的に検索ランキングを確認しておきましょう。
SEO対策で検索順位をあげるには?
SEOを成功させるには、まずサイトの関連数値を正確に計測しましょう。その次に、計測結果に基づいて、アクセスを増やす具体的な施策を進めていきます。
具体的な施策とは以下の2つです。
- ユーザーが求めるコンテンツ作成
- スマホサイトの改善
数値の計測方法とともに順番に解説していきます。
正しく数値を測定する
検索順位の計測は、ユーザーニーズを見つけ、コンテンツ作成の参考となる重要なステップです。数ある計測ツールの中で代表的なツールを3つ紹介します。
- SEOチェキ:無料で使え、初心者でも扱いやすい。1日の使用は200回まで。
- GRC:有料。Google以外の検索エンジンでも順位を確認でき、自動取得機能もあり便利
- BULL:有料。パソコンを起動せずに自動で検索順位をチェック可能。2週間の無料トライアルがある
ツールを効果的に活用し、自社サイトの最適化を進めましょう。
ユーザーが求めるコンテンツを作成する
ユーザーが求めている情報を提供するコンテンツ作りを心掛けましょう。
ユーザーは自身の問題を解決するために情報を検索します。そのため、キーワードから想定されるユーザーのニーズを把握し、それを活かしたコンテンツ作成が大切です。ユーザーの悩みに対して理解を示し、解決策を明確に提示してください。
コンテンツを作る際は、ユーザーの求める情報を提供できているか、今一度、確認しましょう。
スマホサイトの改善
Googleは、2018年3月27日にモバイルファーストインデックス(MFI)を導入しました。MFIとは、評価基準をパソコンサイトではなくスマホサイトで行う施策です。
スマホ未対応の場合、評価が大きく下がる訳ではありません。しかし、対策済みのサイトと比べて見劣りするだけだなく、ユーザーにとって不便さを感じさせてしまうでしょう。
スマホ画面でも見やすいデザイン、高速な表示、そしてPCとモバイルで同一の内容の提供が重要です。
ユーザーがどの端末からでも内容をスムーズに確認できるサイトへ改善していきましょう。
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SEO対策でTOPページを上位表示させるために
TOPページを上位表示させるには、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- インデックスさせる
- リンク構造の見直し
- 被リンクを増やす
- 別ページを検索上位に表示しにくくする
順番に解説していきましょう。
インデックスさせる
品質の高いコンテンツを提供しても、検索エンジンにインデックスされていなければ、上位表示は難しいです。
インデックスが登録されない主な原因は以下の3つです。
- 新規ドメイン
- ペナルティ
- タグ設定の誤り
タグが適切に設定されていないと、検索エンジンはサイトを適切に評価できません。サイトの情報を正確に伝えるため、また、インデックスの促進のためには、適切なタグ設定とサイトマップの提出が重要です。
GoogleサイトマップやGoogle Search Consoleを活用し、自主的にサイト更新情報の申請を行い対策しましょう。
リンク構造の見直し
リンク構造の見直しは、サイトの上位表示やユーザビリティ向上に欠かせません。
リンク構造とは、ページ間でリンクをつなぐことで、うまくサイトに組み込めばサイト構造が整理されます。
内部リンクは、ページの関連性を示すだけでなく、サイト内の情報を検索エンジンに伝える役割も果たします。より関連性の高いページにリンクを設置し、ユーザーにとって使いやすいサイトを目指しましょう。
Googleクローラーがサイトの情報を収集し、検索エンジンに登録します。リンク構造を意識したサイト作りは、クローラーの情報収集を容易にし、上位表示につながる重要なステップとなるでしょう。
被リンクを増やす
「被リンクを増やす」と以下の3つのメリットがあります。
- SEO評価の向上:Googleのアルゴリズムにより、被リンクが多いサイトは検索エンジンからの評価が高くなり、上位表示されやすくなります。ただし、被リンクだけではなく、他のSEO手法との併用が重要です。
- 集客の動線拡大:被リンクが増えると、訪問者が自社サイトへのアクセスするルートが増えます。結果的に、自社サイトへの訪問者増加が見込まれるでしょう。
- 信頼獲得:良質な被リンクの獲得は、リンク元サイトのユーザーからの信頼を得られます。自社や商品の認知度が向上し、購入につながる可能性が高まります。
以上のように、被リンクの獲得はWebサイト運営において重要といえるでしょう。
別ページを検索上位に表示しにくくする
別ページを検索上位に表示しにくくするために、noindexタグを設定する方法もあります。
この方法はSEO上級者向けです。
noindexとは、WEBページが検索エンジンによってインデックスされるのを防ぐための指示です。サイト全体の評価を維持するためのSEO施策の1つです。
重複した内容や内容が薄いページが検索エンジンにインデックスされると、サイト全体の評価が下がる可能性があります。
この状態を防ぐために、質の低いページにはnoindexタグを設定します。適切に設定すれば、検索エンジンのマイナス評価を防ぎ、高品質なコンテンツだけがインデックスされるようになるでしょう。
noindexにより、良質なコンテンツだけがインデックスされれば、Googleから良い評価を受け、結果として検索上位表示へとつながる場合もあります。
Googleのアルゴリズムの状況(2023年9月時点)
Googleのアルゴリズムは常に進化し続けており、最新状況の把握はSEO対策にとって非常に重要です。
最近では、2023年8月23日にアップデートが実施されました。
>>helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)とは?
画像認識の観点からも新たな動きが見られ、同一の画像が複数のWebサイトで使用されていると「独自性が低いコンテンツ」と評価される可能性が高まりました。
今後のコンテンツ作成には、この点も考慮する必要があります。さらに、以下についても対策が必要です。
- コンテキストを重視した検索結果の提供
- E-E-A-Tの重要性
- ユーザーエクスペリエンスの向上
順番に解説していきましょう。
コンテキストを重視した検索結果の提供
「コンテキスト」とは、具体的な事情や背景、文脈などを指す言葉で、その前後関係を考慮した意味を持つ言葉です。検索エンジンでは、コンテキストを用いてユーザーの検索意図を理解し、最適な結果を提供しています。
例えば「ヨーグルト」で検索した場合、「おすすめのヨーグルトランキング」や「ヨーグルトを使ったレシピ」など、ユーザーが求めている情報を予測して表示されます。
コンテンツ作成をする際も、ユーザーの背景や状況を理解し、そのニーズに対応したコンテンツ作りが重要となるでしょう。
E-E-A-Tの重要性
「E-E-A-T」はSEOの重要な指標です。
- Experience(経験・体験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
「E-E-A-T」は、特に医療や金融など「Your Money or Your Life(YMYL)」に関わる分野で重視されます。
コンテンツ作成の際は、以下の点を意識して作成するようにしてください。
- 内容が専門的であること
- 情報源が信頼できる人物や組織であること
- 体験や経験に基づいていること
これらの観点を常に意識し、情報の品質向上に努めましょう。
>>E-E-A-Tとは?SEOに重要な理由と本質的な理解を深める
ユーザーエクスペリエンスの向上
検索エンジンを起点としたユーザーエクスペリエンスの向上には、以下の2点が重要です
- ページ速度の改善
- モバイルフレンドリー
現代では、検索する手段がスマートフォンで行われており、サイト訪問の8割以上がスマホからなのです。
しかし、コンテンツ制作やチェックはパソコンで行われがちで、モバイル表示での問題点が見落としやすくなります。
公開前には必ずモバイル表示も確認し、ユーザーの利便性を高めるようなコンテンツが提供できているかチェックしてださい。ユーザーエクスペリエンスが高くなれば、Googleからの評価も上がり、上位表示にもつながるでしょう。
まとめ
SEOの順位が上がらない理由を11つ紹介してきました。基本的なSEO対策ができていない場合がほとんどです。
- キーワード選定から難易度が高過ぎる
- タイトルや見出しにキーワードが含まれていない
- 内部リンクが設定されていない
- 被リンクが少ない
- ユーザーに役立つ情報を提供できていない
自社サイトを見直し、しっかり対策していきましょう。リンク構造を正しく設定すればユーザーは求める情報に辿り着きやすくなり、またGoogleクローラーもページ巡回が容易になります。
GoogleのアルゴリズムやSEOのテクニックは重要です。しかし、何よりも大切なのは「ユーザーのためになるコンテンツ作成」です。Googleからもユーザーからも評価される、より良いWEBサイトを作り上げていきましょう。