E-E-A-Tとは?SEOに重要な理由と具体的な対策について解説

E-E-A-T

SEO界隈でよく聞くE-E-A-Tについて解説しています。

結論から言うと、検索品質評価者の検索エンジンアルゴリズムの評価基準で、SEOの概念の一つとなります。

当記事では、E-E-A-TとSEOの関係について詳しく解説していきます。

目次

E-E-A-Tとは

  • 経験(Experience)
  • 専門性(Expertise)
  • 権威性(Authoritativeness)
  • 信頼性(Trustworthiness)

読み方について

読み方は、一般的に「イー・イー・エー・ティー」と発音します。「ダブル・イー・エー・ティー」と呼ばれる場合もあります。

経験(Experience)

ウェブサイトやコンテンツの品質を評価する際に、提供者の経験が重要な要素となります。2022年12月に新たに品質評価ガイドラインに掲載されました。

特に、専門的な知識や技術が求められる分野(医療、法律、金融など)では、実践経験があることが情報の信頼性や価値に大きく影響します。

そのため、情報提供者が自身の経験を明示し、それを通じた具体的な事例やアドバイスを提供することで、ユーザーからの信頼を獲得しやすくなります。

ただ情報をかき集めただけの空想記事よりも、経験を活かした情報発信の方が、検索エンジンによる評価やランキングにも好影響を与えることが期待できます。

専門性(Expertise)

この専門性は、一般的な知識やスキルよりも高度で、その分野において熟練した技術や知見を持っていることを示します。

専門性を持った人は、その分野において問題を解決するために必要な情報を正確に取捨選択し、その分野において最先端の技術や知識に精通していることが期待されます。

専門性を持った人は、自身のスキルや知識を向上させることで、その分野での地位や信頼性を高めることができ、

分かりやすく言うと、その分野を専門としていることが重要視されます。

例えば、医師であれば医療に関する情報を発信することができ、それだけで専門性が担保される形となります。

権威性(Authoritativeness)

権威性(Authoritativeness)は、情報の提供源や発信者が信頼できると判断される度合いのことです。

この要素は、特に医療、法律、財務などの分野において適用され、権威性を持った情報源は、その分野において専門的な知識やスキルを持っていることが求められます。

また、権威性が高い情報源からの情報は、他の情報源よりも優先的に扱われ、検索エンジンのランキングにも影響を与えます。

権威性を高めるためには、専門的な知識やスキルを継続的に向上させ、信頼性の高い情報を提供することが必要です。

信頼性(Trustworthiness)

この要素は、E-E-A-Tの中でも最も重要であり、Webサイトの信頼性を左右する指標となります。

例えば、Webサイトが提供するコンテンツが正確であるか、情報源に偏りがないか、適切な引用が行われているかなど、Webサイトの信頼性は様々な要素によって判断されます。

医師が誤った情報を発信し、それを患者が鵜呑みにしてしまって被害が出たと言う最悪の事例は避けなければなりません。専門性や権威性が高くても情報が誤っていると意味が無いということです。

また、Webサイトが提供する製品やサービスが期待通りの品質を持っているかどうかも、信頼性の重要な要素となります。

信頼性を担保するためには、一次情報を活用するのが安全です。

E-E-A-Tが必要な理由

検索結果の質を向上させ、ユーザーに最も適切で信頼性の高い情報を提供するためです。

インターネット上には無数のウェブページが存在し、その質はさまざまです。Googleは検索エンジンとして、ユーザーに有益で信頼できるコンテンツを提供したいと考えています。

E-E-A-Tを評価基準として用いることで、Googleは専門家による正確で信頼できる情報を含むウェブページを特定し、検索結果のランキングで優先的に表示できるようになります。

特にYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる、健康、金融、安全などユーザーに大きな影響を与える可能性があるトピックに関するページにおいて、E-E-A-Tは非常に重要です。

きっかけは2016年に起きた『WELQ問題』でした。

WELQ問題

WELQ問題は、2016年に日本で発生したインターネット上の問題で、DeNAが運営していたヘルスケア情報キュレーションサイト「WELQ」が、不正確で誤った医療情報を発信していたことが発覚しました。WELQは、根拠のない情報や専門家の意見に反する情報も含め、多くの記事を生成してSEO対策を行い、検索上位を独占していました。この問題が表面化し、インターネット上での情報の信頼性が議論されるきっかけとなり炎上しました。Googleはこの問題に対応するため、検索アルゴリズムにおいてE-A-T(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)を重視するアップデートを実施しています。このアップデートはSEO界隈で「WELQアップデート」とも呼ばれています。

最も大切なのは【信頼性(Trustworthiness)】

先ほども紹介しましたが、WEBサイトでは情報の信頼性が最も重要視されます。権威のある人物が専門的な情報を発信しても、それが誤り(他人に無意味又は害をなすもの)であれば問題です。

そもそもの情報の正確性がなければ、その他全てのパラメーターが無意味なものとなってしまいます。

E-E-A-Tは検索エンジンのアルゴリズムではない

E-E-A-Tとは検索エンジンのアルゴリズムではなく、検索品質評価者の評価基準(検索品質評価ガイドライン)に基づいて、検索エンジンのアルゴリズムが正常に機能しているのか確認するためのものです。

サイトそのものを品質評価すると言うより、『サイトが妥当に評価されているかアルゴリズムを確認している』と表現した方が正しいでしょう。

検索品質評価者はhttps://www.raterhub.com/を利用して、世界中のWEBサイトの品質評価を進めています。(一般ユーザーはログインできません)

よって、E-E-A-Tは検索エンジンのアルゴリズムではなく、検索品質評価者の評価基準(SEOの概念の一つ)ということを認識しておきましょう。

E-E-A-TとYMYLの関係について

E-E-A-TとYMYLの関係: ウェブ上の情報品質を評価する際、E-E-A-T(経験、専門知識、権威性、信頼性)とYMYL(Your Money or Your Life)は密接に関連しています。

E-E-A-Tは、コンテンツを作成しているクリエイターの知識や経験、権威性、および情報の正確さや信頼性を評価するための基準です。

YMYLは、人々の健康、財政、安全性、または社会の福祉に大きな影響を与える可能性のあるトピックを指します。

E-A-TとYMYLが重要な関係になるのは、YMYLトピックのページには非常に高い品質基準が適用されるからです。

このため、E-E-A-TとYMYLは、ウェブページの品質評価において密接な関係にあり、重要な役割を果たしています。

YMYLについては、以下の記事で詳しく解説しています。

YMYLとは?影響するジャンルとSEOの対策を解説

具体的なE-E-A-T対策

実際に体験したオリジナリティコンテンツ|経験(Experience)

簡単な例としては、商品のレビュー記事がこれに当たります。検索ユーザーは、商品の使用感など情報のリアリティ度を求めています。

ジャンル特化と情報の深掘り|専門性(Expertise)

例えば、健康と栄養に特化したウェブサイトを運営している場合、情報の深掘りや専門性の向上が重要です。

このようなウェブサイトでは、最新の栄養学研究や健康トレンドを随時調査し、それらを基にしたアドバイスや情報を提供することが期待されます。

具体例として、特定のビタミンやミネラルの働きや摂取方法について詳細な情報を提供し、科学的根拠に基づいた推奨摂取量や注意点を説明する記事を作成します。

さらに、栄養士や医師などの専門家にインタビューを行い、彼らの意見や経験を記事に取り入れることで、専門性を高めることができます。

外部メディアでの発信と連携|権威性(Authoritativeness)

ウェブサイトの権威性を向上させるためには、外部メディアへの発信と連携が重要です。

SNSやブログ、オンラインマガジンなどのプラットフォームを活用し、自分たちの専門知識や情報を広く発信しましょう。

これにより、業界内での知名度が向上し、ウェブサイトの権威性が高まります。

具体的には、定期的にSNSで専門的な情報やアドバイスを投稿し、フォロワーとのコミュニケーションを活発に行うことで、信頼関係を築きます。

また、業界内のイベントやカンファレンスに参加し、専門知識を共有することも役立ちます。

さらに、他の権威あるウェブサイトやメディアと連携し、共同で記事を作成したり、専門家としての意見を寄稿することで、自分たちの専門性をアピールできます。

これらの活動を通じて、ウェブサイトは権威性を高め、検索エンジンでの評価も向上することが期待できます。

情報の正確性を担保する|信頼性(Trustworthiness)

信頼性を高めるためには、情報の正確性を担保することが重要です。

一次情報や信頼あるサイト(行政機関など)からの情報を引用し、正確な情報提供に努めましょう。

また、信頼あるサイトからの被リンクも重要となってきます。

これにより、ユーザーからの信頼を得られ、ウェブサイトの評価も向上します。

情報を引用する際は、検索エンジンに認識してもらうために、外部への発信リンクも忘れないようにしましょう。

まとめ

E-E-A-Tとは、検索エンジンのアルゴリズムではなくSEOにおける概念の一つです。

検索エンジンは日々進化しており、内容の薄い見せかけだけのサイトは淘汰されていきます。

そうならないためにも、E-E-A-Tを意識したサイト作成は今後必須となってきます。

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