自分でできるSEO対策は?実は初心者でもそこそこできる検索エンジン最適化を解説
SEO対策は検索エンジンで、より上位に表示されるために必要な対策の1つです。
しかし、「SEO対策はプロに依頼するとお金がかかるため、依頼を迷っている」「専門知識がないから、自信がない」「SEOについて詳しく知らないため、対策ができない」などの悩みを持っている人もいるでしょう。
今回ははじめてSEO対策を行う人向けに、自分で対策を行う手順やツールについてなど、知らないと損な情報をご紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。
自分でできるSEO対策の種類は?
SEO対策は専門家に依頼しないと、十分な効果が出ないのではないかと感じる人もいるでしょう。
しかし、SEO対策はポイントを抑えておけば、自身で行っても効果は発揮されます。
SEOの対策で1番大切なのは、ユーザーの検索意図に沿った情報が掲載されているかです。
今回は自分でできるSEO対策の種類を、4つ解説します。
情報を網羅
まずは記事内の情報を、しっかりと網羅させる必要があります。
KWで検索をしたユーザーが知りたい情報が、全て載っている記事は網羅性が高いと判断されます。
網羅性が低いと必要な情報がないと判断され、Googleからはもちろんユーザーからの評価も得られなくなってしまうでしょう。
KWを検索しているユーザーが必要としている情報とは何か、検索意図を考えたうえでコンテンツを作成する必要があります。
コンテンツ制作をする際には、タイトルや見出し、Meta Descriptionの最適化によって記事の内容をわかるようにします。
記事内はもちろん、ユーザーがページをクリックする前に、どのような情報があるのかを分かりやすく伝える文章が重要です。
導線を最適化
サイト導線の最適化も自身で行える、SEO対策の1つです。
伝えたい内容に合ったイラストや画像の挿入を行うと、ユーザーがイメージしやすくなり、読みやすい記事になります。
漢字の中には読みにくい字もあるため、ふりがなの使用やあえて、ひらがなで書くといった配慮も必要です。
専門用語を使用する場合は、わかりやすい解説を記載するほか、より詳しいページの内部リンクを貼る方法もあります。
関連したページの内部リンクは、ユーザーの滞在時間の増加のほか、検索エンジンのクローラーが周りやすくなるという効果もあります。
記事を読んで欲しいユーザーの目線に立って、どのような形であれば読みやすいと感じてもらえるかという導線の設計が大切です。
クローラーに正しく認識させる「内部施策」
クローラーに正しく認識させるための「内部対策」は、検索エンジンに対しての施策です。
クローラーとは検索結果の順位を決定するための、Webサイトの要素を収集するロボットをいいます。
収集するデータは、HTMLタグやCSSファイル、画像といったデータです。
クローラーはすでにデータベース化されているWebサイトから、リンクをたどって自動的に移動します。
コンテンツ作成をする際には、タイトルや見出しタグ、HTMLを最適化してクローラーに「このページはどういう記事を書いているのか」を認識させる作業が必要です。
またページを設置しているディレクトリが、対策したいキーワードと対応している構造かどうか、整理も重要となります。
良質な被リンクの獲得をする「外部施策」
外部対策のメインである、良質な被リンクの獲得もサイトの評価を高める方法です。
被リンクとは自社サイトに対する他社サイトから受けるリンクであり、被リンクの獲得はそのリンク数を増やす行動を指します。
大手企業や自社コンテンツと関連性の高いページからのリンクが、良質なリンクと判断されます。
良質な被リンクが増えると、他社サイトを通じて検索エンジンのクローラーに見つけてもらえる確率も上がるでしょう。
反対に品質の低い被リンクを獲得すると、検索順位が下がる可能性もあるため、無闇に被リンクを獲得するのは得策ではありません。
他社サイトからの自社サイトへの訪問者数の増加も見込めるため、良質な被リンクの獲得も大切な施策です。
自分でできるSEO対策の手順は?
リード文
自身でできるSEO対策の種類についてはわかったが、どういった手順で進めるべきか分からない人もいるでしょう。
ここからは、自分でできるSEO対策を行う際の手順について、項目ごとにご紹介します。
ガイドラインの確認や読みやすい文章の作成など、正しい手順でSEO対策を行って、検索結果の上位表示を狙いましょう。
Googleの品質評価ガイドラインを読み込む
最初はGoogleの品質評価ガイドライン(https://developers.google.com/search/docs/essentials?hl=ja)を確認し、しっかりと読み込みましょう。
SEO評価は品質評価ガイドラインを元に、行われる仕組みです。
SEO対策を行ううえで、ガイドラインの内容を理解せずに施策を進めてしまうと、望んだ結果にはつながらないでしょう。
より効果を出すには、品質評価ガイドラインに即した施策の策定と実施が必要です。
Googleの品質評価ガイドラインには、ランキングと検索での見え方についてや、SEOスターターガイドなどの項目が用意されています。
SEOスターターガイドでは、検索エンジンが容易にクロールしやすくなるような方法が確認できます。
SEOに強いコンテンツを作るためには、Googleが定めているガイドラインを確認し、どのような基準になっているかの確認が重要です。
メインキーワード選び
Googleの品質評価ガイドラインでどのような基準が設けられているか確認した後は、メインキーワードの選定です。
検索ユーザーが必要としている情報に寄り添ったサイト、コンテンツ、記事を作るにはメインキーワードを決める必要があります。
例えば「スマホケース」を販売している場合、「スマホケース」に関するユーザーが検索をするキーワードの洗い出しを行います。
市場調査によって求められているものを把握し、どのような商品を作るのかという戦略策定後、購買されるまでの内容決定が必要です。
市場調査の結果を見て、顧客の多くが20代女性だった場合、20代女性の気持ちになって考えるペルソナの設定まで行います。
ペルソナを設定するとキーワードや情報の整理、コンテンツの作成がスムーズに行えるようになります。
検索ユーザーが求める情報を整理する
検索意図の種類 | ||
情報の種類 | 検索ワード | 求めている情報 |
情報型(Informational) | お悩み解決メリット探し | お悩みを抱え、解決方法をさがしているどんなお得があるのかを知りたい |
行動型(Transactional) | 商品名商品の価格 | 購入する前に商品をもっと詳しく知りたいいくらくらいなのか相場や価格を知りたい |
案内型(Navigational) | 使用方法使用期限 | 購入済み商品の使い方を知りたいどのくらいの期間、保持できるか知りたい |
検索ユーザーの求める情報を整理すると、適切な方法でユーザーに情報を届けられるようになります。
購入前の比較検討をしたい、せっかく買った商品の使い方を知りたい、といった悩みに合ったコンテンツでなければユーザーからの信頼は得られないでしょう。
さらに、検索キーワードに即した内容のコンテンツでなければ、検索結果の上位表示にも繋がりません。
ユーザーがサイトに到達したとしても、ニーズに合っていないとすぐに離脱されてしまい、商品やサービスの購入に到達できないといった形になります。
ニーズに即したサイトを作るためにも、SEO対策を検討しているキーワードが、どのくらいの人に検索されているかを知る必要があります。
自身で行う際には、無料で利用できるKeyword Plannerなどを使用しましょう。
上位記事を分析して記事構成を作成する
情報整理を終えて、実際に記事構成を作成する際には、上位記事の分析が大切です。
上位表示の分析をする理由は、すでに上位表示されているコンテンツは、検索エンジンから「ユーザーの悩みを解決している記事」であると捉えられているからです。
上位表示の記事を参考に記事構成を作成すると、ある程度ユーザーニーズが網羅された記事が作れます。
しかし、全く同じ構成や内容では検索エンジンやユーザーからの評価が下がり、有益な情報がないサイトと判断されます。
あくまで参考程度に構成を作成し、プラスで自社の独自コンテンツを必ず入れましょう。
独自のコンテンツを盛り込むと、コンテンツ自体に独自性が生まれ、検索エンジンやユーザーからの信頼獲得につながります。
わかりやすい見出し・MetaDescription(メタディスクリプション)を設定する
コンテンツを作成するうえで、わかりやすい見出しとMetaDescriptionの設定が必要になります。
タイトルやMetaDescriptionは、検索画面で最初にユーザーの目に触れる部分であり、ページを訪れる動機につながる部分です。
MetaDescriptionはGoogleで検索をした際に、タイトル下に表示されるコンテンツ内容の要約をした文章を指します。
タイトルや見出しの設定をするには、メインキーワードと関連キーワードを決定し、タイトルや見出しに盛り込む必要があります。
しかし、キーワードの詰め込みは伝えたい内容が伝わり切らないため、適度な盛り込みが重要です。
関連キーワードはメインキーワードに関連性の高いキーワード、メインキーワード検索画面の下部に表示されるキーワードを指します。
キーワードをしっかりと盛り込むと、ユーザーはもちろん検索エンジンにも、どのような内容のサイトであるかを伝えられます。
読みやすい文章をライティングする
コンテンツ内容の作成段階では、読みやすい文章のライティングが必要になります。
文章を作成する場合は、ユーザーが普段から使用する言葉を意識して盛り込むと、読みやすくSEOにも有効なコンテンツができあがります。
たとえば公的な文章や固い雰囲気の文章では、漢字での記載を増やす、しっかりとした言葉での表現が適切です。
反対に柔らかい文章を作る場合は、ひらがなやカタカナを増やし、普段から使う言葉に変えると雰囲気が変わります。
表記の仕方はもちろん、検索ユーザーにできる限り寄り添って、同じ気持ちになって書いていく工夫も大切です。
コンテンツ作成後には自身で読み返して、ユーザーに寄り添った文章になっているかどうかを確認しましょう。
正しくコーディングを行う
SEO対策では文章作成だけではなく、正しいHTMLコーディングも重要です。
検索エンジンはタイトルや内容の文字が読めず、ただの記号や文字として判断されます。
作成されたサイトにはどのような情報があるのか、を判断されるためにはタイトルタグや見出しタグの正しい設置が大切です。
見出しタグやタイトルタグのほかには、altタグや画像タグも忘れずに設定しましょう。
altタグや画像タグを設定すると、画像が正しく表示されなかった場合に、代わりに文字として表示されます。
タグ内の文字部分にキーワードを盛り込むと、SEO対策にもつながるため、しっかりと設定しましょう。
探している情報をすぐに見つける際にも必要なため、正しいHTMLコーディングは大切です。
関連性の高いページと内部リンクを設置する
関連性の高い内部リンクを設置すると、ホームページを訪れたユーザーの滞在時間が増加するほか、求めている情報を得られるサイトとして信頼を得られるようになるでしょう。
また先述した通り、検索エンジンのクローラーは内部リンクなどのリンクを自動的に移動し、必要な情報を収集します。
関連性の高いページのリンクが設置されていると、検索エンジンからもサイトへの信頼度が高まるため、内部リンクの設置を行いましょう。
内部リンクを設置する際は、アンカーテキストにリンクを貼ります。
しかしアンカーテキストにキーワードを盛り込みすぎると、意図的な対策を行っていると判断され、評価が下がる可能性があるため、適度な設定を行いましょう。
また内部リンクの設定はリンク先の記事との関連性や、質が高くないと、やはり検索エンジンやユーザーからの評価の低下につながってしまいます。
関連性のあるサイトから良質な被リンク対策をする
外部対策の部分で良質な被リンクの獲得について、ご紹介しました。
上質なWebサイトからの被リンクを獲得すると、より良いサイトであるとGoogleから判断されます。
どのようなサイトから被リンクがあるかについては、Googleサーチコンソールを使用すると調べられるため、登録を済ませておきましょう。
被リンクを獲得するうえで注意すべき点は、被リンクの購入はしないことです。
被リンクの購入はGoogleのガイドラインでは、禁止事項として挙げられています。
バレた場合はGoogleからペナルティを受けてしまい、検索順位が下がるといった影響が出てしまい、サイト自体の信頼度が下がります。
被リンクを獲得する際は、良質なサイトからの獲得を目指しましょう。
アクセス解析ツールを用いてリライトする
ただコンテンツを作成し、公開しただけではSEO対策を全て行ったとはいえません。
GoogleSearchConsoleやPagespeed Insights・Ahrefs(エイチレフス)といったツールを使用して、アクセス解析をし、リライトをする必要があります。
それぞれのツールの使い方は、以下の通りです。
- GoogleSearchConsol:サイトに流入する前のユーザーの行動を分析できる。どのようなキーワードで流入しているかなどを、確認できる。
- Pagespeed Insights:Googleが無料で提供している、サイトの表示速度を測定・評価するツール。速度の評価はもちろん、改善ポイントも同時に掲示される。
- Ahrefs(エイチレフス):有料のSEO分析ツールで自社サイトのほか、競合サイトの被リンク分析や検索エンジンの上位表示コンテンツなどを分析や、把握ができる。
特徴を理解したうえで、自社での導入を検討しましょう。
自分でできるSEO対策とできない対策がある?
自社内で行えるSEO対策については、上述通りメインキーワードの選定や読みやすい文章の作成、内部対策などが挙げられます。
専門知識のある人の場合は、問題なくすべての対策を自身で行えるでしょう。
しかし知識のない人や、担当者がいない場合は、できない対策も出てきます。
ページスピードの最適化などの高度な対策や、自社でどうしてもできない対策については外部委託を検討しましょう。
外部委託は自社の方針に合った対策を専門家が行うため、手間をかけずにSEO対策が可能です。
ただし外部委託をする際は、費用対効果を検討したうえで依頼をしましょう。
スピードや効果はもちろん、同じ内容でも費用が異なる点もあるため、相見積もりが必須です。
まとめ
自分でできるSEO対策は情報を網羅させる、導線設計のほか内部対策や外部対策などがあります。
検索エンジンからも、ユーザーからも評価されるサイト作りには、欠かせない内容です。
対策の手順も重要な要素であり、Googleの品質評価ガイドに沿った対策や、ユーザーが読みやすい、知りたい情報が載っていると感じるコンテンツを作り上げる必要があります。
さらに、作成したコンテンツは定期的なリライトが必要となり、常に状況の変化に応じた対策が必須です。
外部に依頼をすると費用や時間がかかるため、今回ご紹介した自身でできる対策は、できる限り行うとコスト削減につながります。
しかしページスピードの最適化など、高度な技術を要する部分では、外部の専門家への依頼を検討しましょう。
まずは自身でできるSEO対策で、どのように検索エンジンから評価が得られるのか、ユーザーに信頼されるコンテンツとは何かを知りましょう。
自身で行うSEO対策は、時間はかかりますがコストを抑えた運用が可能になります。
外部へ依頼する際の費用や効果などを比較したうえで、効果的に対策を行いましょう。