Googleアナリティクス検索キーワード調べ方!GA4/not provided対策

検索キーワードは、ユーザーが自社サイトを訪れる際に持つニーズや悩みを理解するために極めて重要です。
Googleアナリティクス(GA)を使ってこれらのキーワードを調べ、集客/SEO施策に役立てるウェブ担当者の方は多いでしょう。
しかし、近年多くの検索結果が「not provided」と表示され、検索キーワードの特定に困っている方もいるかもしれません。
この記事では、GA4で検索キーワードを分析する具体的な手順/方法と、Google Search Consoleを連携した「not provided」の効果的な対策を詳細に解説します。この記事を読むことで、検索キーワードを正確に分析し、ユーザーニーズに基づいたサイト改善策を見つけられるようになります。
検索キーワード分析がWebサイト改善に必須な理由
検索キーワードを知ることは、Webサイトの成果を最大化するために欠かせません。ユーザーがどのようなクエリでサイトに流入しているかを知れば、ユーザーニーズを深く分析できます。これにより、的外れな施策ではなく、具体的なサイト改善の方向性を定められます。
| ユーザーの意図 | キーワードの例 | 目的 |
| 知りたい(情報収集) | 「GA4 not provided 原因」「SEO 2024年 トレンド」 | 問題解決、知識獲得 |
| 比較したい(検討) | 「キーワードツール 比較」「A社 サービス 評判」 | 選択肢の検討、絞り込み |
| 買いたい(トランザクション) | 「SEOコンサルタント 依頼」「商品名 最安値」 | 行動の実行、購入 |
ユーザーニーズを深堀りできる
流入キーワードを分析することで、ユーザーニーズが明確になります。ユーザーが検索キーワードから本当に求めている情報や、興味・関心がどこにあるかを把握できます。提供しているコンテンツとユーザーニーズの間にズレがないかを判断する材料になります。
実施すべき施策やサイトの方向性が明確になる
検索キーワードのデータは、次に実施すべき施策の優先順位を決定します。例えば、Google Search Consoleのレポートで検索ボリュームが多いにも関わらず、順位が低いクエリが見つかった場合、そのキーワードに合わせたコンテンツ拡充が必要と判断できます。サイト改善の具体的な手順/方法が明確になるのです。
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Googleアナリティクスで検索キーワードが見えない理由
かつての**Googleアナリティクス (GA)**では、検索キーワードがほぼすべて把握できました。しかし、現在ではほとんどが「not provided」と表示され、取得できません。これは、サイト側の設定ミスではなく、検索エンジンの仕組みが変わったためです。
検索ワードが「not provided」になる原因(SSL暗号化)
「not provided」が増加した根本的な理由は、SSL(Secure Sockets Layer)による通信の暗号化にあります。Googleはユーザーのプライバシー保護のため、2011年頃から検索通信をSSL/暗号化しました。この暗号化により、検索キーワードの情報がGoogleアナリティクスに引き渡されなくなったため、多くの流入データが「not provided」と表示されるようになったのです。これはセキュリティ向上のための対策であり、設定で回避することはできません。
「not set」が表示されるケースについて
GA4のレポートには「not set」という表示も出てきます。「not provided」と混同されがちですが、意味は異なります。
| 表示名 | 原因 | 対処の必要性 |
| not provided | SSL/暗号化による検索キーワードの秘匿 | Google Search Consoleとの連携で対策が必須 |
| not set | データが取得できなかった例外的表示(リダイレクト、検索エンジン以外からのアクセスなど) | 基本的に分析に大きな影響を与えないため不要 |
「not set」は、データが取得できなかったケースを示す例外的な表示です。例えば、リダイレクト元の情報が欠損している流入や、リスティング広告のURL設定ミスなどが原因で発生します。基本的には分析に影響しないため、特に対処は不要です。
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【GA4対応】検索キーワードを確認する基本手順(Search Console連携)
GA4で検索キーワード、すなわちクエリを正確に分析するには、Google Search Consoleとの連携が必須です。この連携によって、not providedの対策が可能になります。
Search ConsoleとGA4の役割の違い
| ツール | 役割 | 取得できる情報例 |
| Google Search Console | サイトに訪れるまでのデータ取得 | 検索キーワード(クエリ)、表示回数、クリック率(CTR)、掲載順位 |
| Googleアナリティクス (GA) | サイトに訪れた後のユーザーニーズ | セッション数、行動(ページ閲覧)、直帰率、コンバージョン |
Google Search Consoleは、検索キーワードやクリック率など、ユーザーがサイトに流入する前のデータ取得を得意とします。一方、GA4は流入後のユーザーニーズや行動を分析します。この両者を連携することで、カスタマージャーニー全体を把握できます。
GA4とSearch Consoleの連携手順
GA4で検索キーワードのレポートを見るための手順/方法を解説します。
- STEP 1:GA4の管理画面へ移動GA4の左メニューから歯車マークの「管理」をクリックします。

- STEP 2:Search Consoleのリンクを選択「プロダクトのリンク」セクション内にある「Search Console のリンク」を選択します。

- STEP 3:連携の設定を開始「リンク」ボタンをクリックし、連携したいSearch Consoleのプロパティを選択します。
- STEP 4:ウェブストリームの選択と保存GA4のデータ取得先となるウェブストリームを選択し、「送信」ボタンで設定を連携します。
GA4で「検索クエリ」レポートを確認する手順
連携完了後、GA4で検索キーワードのレポートを確認する手順/方法です。
- STEP 1:レポートライブラリに移動GA4の左メニュー「レポート」から「ライブラリ」を選択します。
- STEP 2:コレクションを公開「Search Console」のコレクションを探し、「公開」をクリックします。
- STEP 3:「検索クエリ」レポートを表示公開後、GA4の左メニュー「レポート」に「Search Console」が表示されるので、その中の「検索クエリ」レポートを開きます。このレポートで、検索キーワードとその流入状況を分析できます。
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検索キーワード分析の結果を成果に繋げる活用術
Google Search ConsoleとGA4のデータを組み合わせることで、より高度な分析が可能になり、サイト改善の具体的な施策に繋げられます。**ユーザーの段階的ニーズ(カスタマージャーニー)**を把握し、コンテンツとのミスマッチを解消することが重要です。
ユーザーの段階的ニーズ(ジャーニー)に合わせた分析
検索キーワードのクエリから、ユーザーがカスタマージャーニーのどの段階(認知、比較検討、購入など)にいるのかを判断します。例えば、「調べ方」といったキーワードは認知段階、「比較」は検討段階のユーザーニーズです。そのニーズに対し、ランディングページのコンテンツが合致しているかを検証することで、ミスマッチを発見できます。
CTRや直帰率に基づいた具体的な改善アクション
Search ConsoleとGA4の指標を組み合わせ、具体的な施策に落とし込みます。
| 指標 | 状況 | ユーザーニーズ分析 | 具体的な改善アクション(施策) |
| Search Consoleのクリック率(CTR)が低い | 検索結果に表示されているがクリックされていない | 検索結果での魅力が低い、ユーザーニーズとのズレ | タイトル、ディスクリプションのリライト(キーワードを含める) |
| GA4の直帰率が高い | 流入してもすぐに離脱している | ランディングページのコンテンツがユーザーの期待と異なる | コンテンツの拡充、構成の改善、サイト内リンクの整備 |
この手順/方法で、具体的なサイト改善を回し、集客/SEO効果を最大化させます。
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「not provided」でも検索キーワードを特定する5つの代替方法
Google Search Consoleとの連携が最も正確な対策ですが、それ以外にもnot providedで失われた検索キーワードを特定・推測する手順/方法があります。
| 代替方法 | メリット | デメリット |
| ランディングページから推測 | 手軽に流入の傾向がわかる | 特定のキーワードまでは特定できない |
| サイト内検索ワードの把握 | サイト訪問者の潜在的なニーズが明確になる | サイト内検索を設置していないと使えない |
| リスティング広告で部分一致を利用 | データ取得が正確 | 広告費がかかる |
| キーワードツールを活用 | 広範囲のキーワードと競合状況がわかる | 有料のものが多い |
ランディングページからキーワードを推測する
GA4の「ランディングページ」レポートから、訪問者の多いページのタイトルやコンテンツ内容を確認します。そのページに流入しているキーワードを推測する手順/方法です。ランディングページは、特定の検索キーワードに対して最適化されていることが多いため、ある程度の予測が可能です。
サイト内検索ワードを把握する
GAでサイト内検索が使われたキーワードを分析すると、訪問者がサイト内で探している具体的な情報、つまり潜在的なニーズが分かります。これは、既存のコンテンツに足りない情報や、サイト改善で施策すべき行動を特定するヒントになります。
リスティング広告で部分一致を利用する
リスティング広告からの検索キーワードは、SSL/暗号化の影響を受けずにデータ取得ができます。部分一致入札を利用することで、広範囲な検索キーワードのクエリを収集し、SEOにも活かせるユーザーニーズの分析が可能です。
キーワードツールを活用する
外部の有料キーワードツール(例:キーワードファインダー、Keywordmapなど)を利用し、見えないキーワードを推測する手順/方法も効果的です。競合サイトの流入キーワードや、検索ボリュームの多いクエリを調べ、SEO施策の対策に役立てます。ツールの選定は、データ取得の精度や分析機能の豊富さで選ぶのがおすすめです。
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まとめ:検索キーワード分析で成果を最大化しよう
本記事では、Googleアナリティクス (GA4)で検索キーワードを分析する手順/方法と、not providedの対策を解説しました。
- 検索キーワードはユーザーニーズや行動を把握し、サイト改善の施策を明確化するために必須です。
- not providedの対策には、GA4とGoogle Search Consoleの連携が最も重要です。
- 連携後は、「検索クエリ」レポートを分析し、CTRや直帰率を基に具体的なサイト改善アクションを実行しましょう。
検索キーワードの分析は、Webサイトの集客/SEO効果を最大化するために欠かせない重要な手順/方法です。
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今日からすぐに、GA4とSearch Consoleの連携設定に取り組みましょう! 連携後の検索キーワードデータを分析し、ユーザーニーズに基づいた具体的な施策を始めることで、あなたのWebサイトの成果は劇的に向上します。
編集者masayuki具体的な分析やサイト改善の手順にご不安があれば、ぜひ弊社のSEOコンサルティングにご相談ください!
