低品質コンテンツとは？SEOとの関係と見分け方や対処法を解説
「記事の順位が上がらない原因は？」
「記事の順位が下がった理由を知りたい」
SEOを意識して記事を書いても、ランキングが期待通りにならない場合があります。その理由は、コンテンツの質が低いせいかもしれません。
本記事では、質の低いコンテンツを見つける方法と対策について解説しています。
低品質の記事がSEOにどのように影響しているのか、対策方法を探している方に特におすすめの内容です。
質の低いコンテンツに対するGoogleの見解やペナルティについても詳しく解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
低品質コンテンツとは？
低品質コンテンツとは、SEOにおいてマイナスの影響をもたらすコンテンツを指します。
編集者yuki低品質コンテンツの明確な定義はありませんが、具体的には以下のような内容となります。
- 検索ユーザーに価値のある情報が提供されていない
- 内容が薄く、整理されていない
- ユーザーニーズが低い
- インデックスの品質が不足している
Googleは低品質なページをインデックスせず、検索結果に表示しない場合があります。
さらに、サイト内に低品質なコンテンツが存在すると、サイト全体の評価が下がり、SEOに悪影響を及ぼすので、適切な対応が必要です。
コンテンツの品質に関する基本方針
「Google検索の基本事項」にある「主なベスト プラクティ」には、以下のように記載されています。
引用：https://developers.google
- 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する。
- ユーザーがコンテンツを検索するときに使われる可能性のある単語を選んで、これらの単語をページ上の目立つ場所（ページのタイトル、メインの見出しなど）や、わかりやすい場所（代替テキスト、リンクテキストなど）に配置する。
- リンクをクロール可能にする。これにより、Google がページ上のリンクを使ってサイト内の他のページを検出できます。
- サイトに関する情報を発信する。自分のサイトで紹介しているサービスや製品について、同じような志向の人々と交流できるコミュニティに参加しましょう。
- 画像、動画、構造化データ、JavaScript などの他のコンテンツがある場合、各タイプに固有のベスト プラクティスを実践する。これにより、ページ上の各コンテンツを Google に提示できます。
- サイトに適した機能を有効にすることで、Google 検索におけるサイトの表示を改善する。
- 検索結果に表示したくないコンテンツがある場合や、完全なオプトアウトを希望する場合は、適切な方法でGoogle 検索でのコンテンツの表示を管理する。
各ドキュメントには、SEO担当者にとって重要な情報が含まれています。一度は目を通して確認しておきましょう。
Googleの「検索品質評価ガイドライン」
Googleの「検索品質評価ガイドライン」は、コンテンツの評価方法や順位の決定手段を示すガイドラインです。最新版は2022年12月15日に公開されています。
検索品質評価ガイドラインでは、コンテンツ作成者やWebサイトの情報の明確な表示が重要視されています。
信頼性や権威性が高い情報提供や、作成者の明示はコンテンツ品質の向上に欠かせません。
しかし、検索品質評価ガイドラインをそのまま守ったからといって、ランキングで上位表示が約束されるわけではありません。よりよいコンテンツを制作するためのヒント集と考え、参考にするとよいでしょう。
Googleの「Google検索セントラル」
Google検索セントラルで説明されている「Googleのスパムポリシー」は、ユーザーを守り、検索の質を上げるためのものです。
このポリシーに違反していると、サイトは検索結果に表示されなくなったり、ペナルティを受けたりする場合があります。
Googleのスパムポリシーとは、以下のような内容です。
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
- クローキング
- 誘導ページ
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム
- 機械生成トラフィック
- マルウェアや悪意のある動作
- 誤解を招く機能
- 無断複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- スパム行為のある自動生成コンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイト ページ
- ユーザー生成スパム
- ランキングの降格や削除につながる可能性のあるその他の行為
Webサイトがペナルティで検索結果から除外された場合、上記の内容を修正する必要があります。
しかし、必ず再評価されるとも限りません。ペナルティが考えられる場合は、まず当社の無料相談をご利用ください。
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低品質コンテンツによるペナルティ
低品質のコンテンツを継続して公開すると、検索品質評価ガイドライン違反とみなされる場合があります。
その結果、Googleからペナルティを受けるリスクが高まり、Webページやサイトが検索結果から除外される可能性も考えられます。
元々高品質なWebサイトでは、低品質なコンテンツが追加されたとしても、すぐにペナルティを受けるわけではありません。しかし、ユーザーに役に立たない、誤解を招くようなコンテンツが増えるとGoogleの評価が下がるため、注意しましょう。
ペナルティを受けた場合の対処法については、後ほど詳しく説明します。
低品質コンテンツがSEOに与える影響
サイト上で低品質なコンテンツを続けて掲載すると、SEOに悪影響を与えます。
本章では低品質なコンテンツがSEOに与える2つのマイナスな影響について解説しています。
- サイト全体の評価を低下させる恐れがある
- ペナルティ対象となる可能性がある
SEO対策を行ううえで、この2つのリスクは重要です。順番にみていきましょう。
サイト全体の評価を低下させる恐れがある
Googleはサイト全体の品質を評価しているため、一部の低品質なコンテンツがサイト全体の順位を下げるリスクがあります。
2022年8月、Googleは「Helpful Content Update」を実施しました。このアップデートでは、以下のように明示されています。
有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、ウェブ上の他のコンテンツを優先して表示すべきと判断されて、検索での掲載順位が下がります。
引用：Google 検索セントラル ブログ
つまり、高い検索順位を維持するためには、サイト全体の品質を常に高めなければいけません。
今後このようなアップデートで大きなダメージを受けないためにも、サイト全体の品質・評価の向上が重要です。
ペナルティ対象となる可能性がある
Googleは以下のようなコンテンツやサイトを、低品質だと判断しています。
- 自動生成されたもの
- 内容が薄いアフィリエイトページ
- 無断複製
- 誘導ページ
Google検索の基本事項には、以下のように記載があります。
Google では、自動システムと、必要に応じて行われる人間による審査によって、ポリシーに違反しているコンテンツおよび動作の両方を検出しています。場合によっては、手動による対策を実施します。Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。
引用：Google 検索セントラル ブログ
低品質なコンテンツが、含まれている場合「Google 検索の基本事項」に違反するとみなされ、自動や手動でペナルティが取られる場合があります。
手動ペナルティとは、Googleの担当者がサイトを確認し、違反が認められた時に適用されます。
ペナルティがとられると、該当ページやサイトの順位低下、検索結果から削除される場合があるため注意しましょう。
低品質コンテンツの見分け方は？
自社サイト内の低品質コンテンツの見分けるには、以下の2つのツールが便利です。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
2つのツールを活用して、サイト内の問題点や改善のヒントを見つけ、より質の高いコンテンツ作りを目指しましょう。
本記事では、それぞれのツールの活用法を詳しく解説します。
Googleアナリティクスを使う方法
Googleアナリティクスを活用すれば、ユーザーの動きからコンテンツの品質を判断しやすくなります。
主に「ページビュー数」と「平均ページ滞在時間」を確認します。1ヶ月間のページビュー数が10回未満だったり、平均滞在時間が20秒以内だったりする場合、低品質コンテンツのサインかもしれません。
一般的に、ユーザーがコンテンツに興味を持つと、ページビュー数や滞在時間が伸びるでしょう。もちろん、ページの内容や流入数によっても変動するため、これらの数字だけで判断せず、総合的な評価が大切です。
ユーザーが価値を感じるコンテンツ作りを目指しましょう。
Googleサーチコンソールを使う方法
Googleサーチコンソールを活用して、低品質と判断される可能性のあるページを特定してみましょう。
まず「検索結果」の「ページ」から「平均CTR」と「検索順位」をチェックします。検索結果が50位以下だったり、クリック数が1桁だったりする場合は『何かが悪い』と判断する必要があります。
次に「インデックス」の中にある「クロール済み – インデックス未登録」のページも確認しましょう。Googleが巡回したものの、インデックスには取り込まれていないページが表示されています。
つまり、Googleに低品質なコンテンツだと判断された可能性が高いです。
ただし、全てが低品質とは限らないため、Googleの基準に基づいて個別に内容を確認しましょう。
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低品質コンテンツの改善法や対処法
自社サイトに低品質なコンテンツが見つかったら、早めの対策が必要です。
そのまま低品質なコンテンツの掲載を続ければ、サイト全体の評価を下げる大きな原因となります。
本章では、効果的な4つの対策を紹介します。
- noindexを設定する
- canonicalタグによるURLの正規化
- コンテンツを削除する
- リライトで品質を上げる
サイトの品質を上げるために、適切な対応をしていきましょう。
noindexを設定する
「noindex」とは、特定のWebページをGoogleの検索結果から除外するためのHTMLタグです。noindexを利用すると、重複や低品質のコンテンツを検索に表示させず、ペナルティのリスクを低減できます。
例えば、今後改善予定のページや、サイト内には保持したいが外部には公開したくないページなどに適用するとよいでしょう。また、すぐに対処できないほど低品質なコンテンツが多い場合に、一時的な対策としてnoindexの設定は有効です。
しかし、noindexを設定していてもクロールは継続されるため、低品質で不要なコンテンツなら削除をおすすめします。
canonicalタグによるURLの正規化
「canonicalタグ」とは、同じような内容のページが複数存在するときに、正規のURLをGoogleに伝えるためのHTMLタグです。
URLが正規化されていない場合、検索エンジンのクローラーがすべてのページを巡回するため、重要なページのクロールが遅延する恐れがあります。
内容が似ているページAとページBがある場合、ページBの<head>部分に「rel=”canonical”」を追加することで、ページAが正規のURLであるとGoogleに指示しましょう。
canonicalタグの設定により、重複コンテンツによるペナルティのリスクを減少させ、SEOの評価を向上させられます。
コンテンツを削除する
低品質なページや情報が古いなど不要なコンテンツの削除は、SEO向上のための有効な手段です。
削除により、Googleクローラーの回遊率が増加し、質の高いページがインデックスされやすくなります。
ただし、以下のようなページは、一概に、低品質なコンテンツとは言えないため、むやみやたらに削除しないよう注意しましょう。
- 検索流入数が少ないコンテンツ
- 文字数が少ないコンテンツ
- 滞在時間が短いコンテンツ
- カテゴリーページ
適切なコンテンツ管理で、サイト全体のSEO評価が高まり、より多くのユーザーに有益な情報を提供できるようになるでしょう。
編集者yuki無計画にコンテンツを削除することはお勧めできません。お悩みの場合、まずは弊社にご相談ください。
リライトで品質を上げる
リライトは、低品質なコンテンツを改善するための効果的な方法です。SEOにおいて、ユーザーのニーズや検索意図に合わせてのコンテンツの更新は、Googleの評価を高めるために欠かせません。
ユーザーに価値ある情報を提供するため、独自の考察や専門的な内容を加え、ページの価値を高めましょう。コンテンツは元々ニーズを満たすために公開されたもののため、削除よりも質を向上させる方が理想的です。
リライトにより、ユーザーとGoogle双の両方から高く評価されるコンテンツを目指しましょう。
ペナルティを受けた場合の対処法
Googleペナルティは大きく分けて「手動」と「自動」の2種類があります。
手動ペナルティは、Googleの担当者がガイドライン違反を特定してペナルティを与える場合です。
編集者yukiよほどのことがない限り、手動ペナルティを受けることはありません。
手動ペナルティを受けた場合、Google Search Console内の「手動による対策」で違反内容が確認できます。
該当するページや箇所を改善したあと、Googleに「再審査リクエスト」を送信すれば、ペナルティの解除を求められます。
一方、自動ペナルティは、Googleのアルゴリズムアップデート（「パンダ」や「ペンギン」）によって、自動的にペナルティが課される場合です。
パンダアップデートはコンテンツの質を、ペンギンアップデートはバックリンクの品質を重点的に評価します。
手動ペナルティと違い、原因の特定が難しいため、ランキングの低下時期を調べ、Googleの検索アルゴリズムの更新と照合し確かめる必要があります。
Googleペナルティを受けないためには、ユーザーニーズを満たした、価値あるコンテンツを提供する必要があります。
まとめ
低品質なコンテンツについて解説してきました。
低品質コンテンツとは、内容が薄い、情報が古いなど、ユーザーニーズや検索意図を満たさない記事です。SEOにおいてサイト評価を下げる原因となるため注意が必要です。
低品質コンテンツを見分けるには、以下のツールを使い、ユーザーの反応やアクセス数、滞在時間などを確認しましょう。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
情報を最新に更新、コンテンツを充実、重複を削除するなど、自社サイトのコンテンツをよりよく改善しましょう。
Googleのアルゴリズムは常に変化しています。しかし、根本的に「ユーザーへの価値ある情報の提供」が重要なのは変わりません。
低品質なコンテンツは、サイトの信頼性や評価を下げるだけでなく、ユーザーにとっても不利益です。ユーザーの立場に立って情報を提供するよう心がけ、評価されるサイト運営を行いましょう。