被リンクの獲得方法とは、外部サイトから自社サイトへリンクを設置してもらうための具体的な施策の総称です。Googleは被リンクを「他サイトからの推薦」とみなし、検索順位を決める重要な評価基準の一つとして扱っています。
この記事でわかること
- 獲得方法の全体像:コンテンツ起点・アウトリーチ・メディア露出など、実践しやすい手法を20種類に整理して紹介します
- 良質と悪質の見分け方:dofollowとnofollowの違いを含め、評価される被リンクの条件を解説します
- 候補サイトの見極め方:アイダイムが実務で確認しているチェックポイントを紹介します
被リンクとは?SEOで重視される理由
被リンクとは、他のWebサイトに設置された、自社サイトへのリンクのことです。Googleは被リンクを「第三者からの推薦」のシグナルとして扱っており、関連性・信頼性の高いサイトからの被リンクが多いページほど、検索エンジンからの評価が高まりやすくなります。被リンクが重視される理由は主に3つあります。1つ目は、Googleのクローラーが被リンクをたどって新しいページを発見しやすくなること。2つ目は、関連性の高いサイトからのリンクが専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)の裏付けになること。3つ目は、被リンクの多いドメインほど検索エンジンからの総合評価(いわゆるドメインパワー)が高まりやすいことです。
被リンクと内部リンク・発リンクとの違い
被リンクは「他サイトから自社サイトへ」向かうリンクです。これに対し、内部リンクは「自社サイト内のページ同士」をつなぐリンク、発リンクは「自社サイトから他サイトへ」向かうリンクを指します。3つは向きが異なるだけで役割はそれぞれ異なり、被リンクは第三者評価、内部リンクはサイト内の回遊性とクローラビリティ、発リンクは情報の裏付けという役割を担います。
良質な被リンクと悪質な被リンクの見分け方
被リンクは数を増やせばよいわけではなく、質を見極めることが重要です。関連性の低いサイトや機械的に生成されたリンクは、評価につながらないばかりか、Googleのスパムポリシー違反としてペナルティの対象になることがあります。
| 観点 | 良質な被リンク | 悪質な被リンク |
|---|---|---|
| 関連性 | 自社と同じ・近いジャンルのサイトから | ジャンルが無関係なサイトから大量に |
| 発生の経緯 | コンテンツを評価されて自然に設置 | 金銭の授受や機械的な自動生成で設置 |
| リンク元の質 | 実態のある運営者・更新が続くサイト | 更新が止まった量産サイトやリンク集 |
| アンカーテキスト | 文脈に沿った自然な表現 | 特定キーワードだけを機械的に反復 |
上の表からもわかるとおり、良質な被リンクは「関連性」と「自然発生」がそろっている点が共通しています。悪質な被リンクを疑われる兆候が見られた場合は、無理に増やそうとせず、後述の否認ツールでの対応を検討してください。
dofollowとnofollowの違い
被リンクを設置する際のリンクには、dofollowとnofollowという2種類の属性があります。dofollowは既定(デフォルト)の状態で、リンク元のページ評価を検索エンジンがリンク先に受け渡すシグナルとして扱うリンクです。特別な属性を付けずにリンクを設置すると、通常はdofollow扱いになります。一方nofollowは、rel="nofollow"という属性を付けたリンクで、Googleは2019年9月10日の公式発表で、この属性の扱いを「厳格な指示」から「ヒント」に変更すると発表しました。検索順位に関わる評価シグナルとしての扱いは発表当日から変更され、クロールやインデックス登録に関する扱いの変更は2020年3月1日から適用されています。あわせて、広告リンクにはrel="sponsored"、口コミやコメント欄などユーザー投稿のリンクにはrel="ugc"という属性も用意されており、リンクの性質に応じて使い分けることが推奨されています。
Q. nofollowリンクを増やす意味はありますか?
A. 直接的な評価の受け渡しは限定的ですが、無関係ではありません。nofollow属性はGoogleにとって「ヒント」の一つであり、状況によってはクロールやインデックス登録の参考にされる場合があります。加えて、サイテーション(言及)の増加や実際のアクセス流入という副次的な効果は期待できるため、獲得できる場合は無理に断る必要はありません。
被リンクが「量」よりも「関連性」で評価される考え方は、次の獲得方法の章でも共通しています。
被リンクの獲得方法20選
被リンクの獲得方法は、大きく「コンテンツ起点型」「アウトリーチ型」「メディア・露出型」「その他の実践型」の4つに分類できます。自社のリソースや業種に合わせて、複数の方法を組み合わせて取り組むことが現実的です。
コンテンツ起点型の獲得方法
コンテンツそのものの価値で自然な被リンクを集める、最もリスクの低いアプローチです。
- 1. 独自調査データ・アンケート結果を公開する:自社で実施したアンケートや調査の結果は、他サイトが記事やニュースで引用しやすく、被リンクにつながりやすい情報です。
- 2. 業界動向・最新トレンドの分析記事を作る:最新の統計や制度変更をいち早く整理した記事は、同業者や情報サイトからの引用リンクを得やすくなります。
- 3. 実践的なノウハウ・ハウツーガイドを作る:手順が具体的で再現性の高い解説記事は、他サイトの「参考リンク」として紹介されやすい傾向があります。
- 4. インフォグラフィックを作成する:複雑な情報を図解にまとめたコンテンツは、引用・転載時に元記事へのリンクが付きやすい形式です。
- 5. 無料ツール・テンプレートを公開する:実務で使えるチェックシートや計算ツールなどを無料公開すると、紹介記事やまとめ記事からの被リンクを獲得しやすくなります。
アウトリーチ型の獲得方法
(アイダイム分析)弊社では、他サイトへ直接依頼してリンクを設置してもらう、いわゆる被リンク営業は基本的に行わない方針です。依頼型のリンクは関連性の低い設置につながりやすく、スパムポリシー違反と判定されるリスクもあるためです。そのため、以下のアウトリーチ手法についても「リンクを貼ってほしい」と直接依頼するのではなく、相手にとって明確なメリットのある提案を軸にすることを前提としています。
- 6. リンク切れを見つけて修正を提案する:他サイトのリンク切れを見つけ、代替として自社の関連ページを提案する方法です。(実務知見)実際に対応する際は、対象サイトが独自プログラムで動いていたり、リダイレクトが変則的にかかっていたり、ECサイトで独自カスタマイズが入っていたりすると、リンク切れかどうか・差し替え先として適切かどうかの判断自体が複雑になる場面があります。判断に迷うケースでは、無理に機械的な調査で完結させず、実際にページを目視で確認することが欠かせません。リンク切れの確認方法は「リンク切れチェックツールおすすめ7選!SEOへの悪影響と一括確認方法」で詳しく解説しています。
- 7. 自社への未リンクの言及を見つけてリンク化を依頼する:社名やサービス名がテキストで言及されているのにリンクが付いていないページを見つけ、リンク追加を依頼する方法です。すでに好意的に取り上げられている前提があるため、通常の依頼型リンクより承諾されやすい傾向があります。
- 8. 逆画像検索で無断転載サイトを見つけて依頼する:自社で作成した画像・図解が無断転載されているサイトを逆画像検索で見つけ、出典リンクの追加を依頼する方法です。
- 9. スカイスクレイパーテクニックを使う:既に被リンクを集めている競合コンテンツより網羅的・最新の内容に仕上げた記事を作り、そのコンテンツにリンクしている発信元へ差し替えを提案する方法です。
- 10. 自社が保有する他サイト間で関連性のあるリンクを整理する:複数のオウンドメディアやサービスサイトを運営している場合、内容の関連性が高いページ同士を適切にリンクし、被リンクページ自体の評価を底上げする方法です。
- 11. Q&Aプラットフォームで専門的な回答をする:知恵袋のような質問サイトで、専門知識を活かした具体的な回答をし、詳細情報として自社サイトを案内する方法です。
メディア・露出型の獲得方法
第三者のメディアに取り上げられることで、自然な形の被リンクを獲得する方法です。
- 12. プレスリリースを配信する:新サービスや調査結果をプレスリリース配信サービスを通じて発信し、掲載メディアからの被リンクを狙う方法です。
- 13. 外部メディアへ寄稿・ゲスト投稿する:専門性のあるテーマで外部メディアに記事を寄稿し、著者プロフィールや本文内で自社サイトへリンクしてもらう方法です。
- 14. 専門家として記事を監修する:他社コンテンツの監修者として名前を掲載してもらい、監修者情報として自社サイトへのリンクを設置してもらう方法です。
- 15. 取材を受けて記事化してもらう:メディアの取材に協力し、記事内で自社サイトを情報源として紹介・リンクしてもらう方法です。
- 16. 共催セミナーやポッドキャストに出演する:他社との共催セミナーやポッドキャストに出演し、告知ページやエピソード概要欄にリンクを設置してもらう方法です。
その他の実践的な獲得方法
- 17. 関連性の高いサイトと相互リンクする:業種や地域に関連性のあるサイトと限定的に相互リンクする方法です。無関係なジャンルとの機械的な相互リンクはリスクがあるため注意が必要です。詳しい注意点は「相互リンクのやり方は?SEO効果やメリット・注意点を初心者にもわかるように解説」でも解説しています。
- 18. 無料の掲載プラットフォームに登録する:業界団体のサイトや導入事例紹介ページなど、無料で情報掲載できるプラットフォームに登録する方法です。
- 19. 業界ポータルサイトに掲載する:業界特化の企業一覧・比較ポータルサイトに掲載し、掲載ページからの被リンクを得る方法です。
- 20. 無料の便利ツール・サービスを開発する:簡易診断ツールや自動計算ツールなど、単体で使ってもらえるツールを制作・公開し、紹介記事からの被リンクを狙う方法です。
被リンク獲得候補サイトの見極め方
被リンクの依頼や提案を検討する際、ツールのスコアだけで判断すると見誤ることがあります。(実務知見)新しく見つけた被リンク候補サイトを評価する際、アイダイムではAhrefsやSemrushでスコアを確認する前に、まず対象サイトの「会社概要」ページを確認しています。運営者情報が明記されているか、事業内容と発信テーマに矛盾がないか、更新が止まっていないかを目視で確認することで、ツールのスコアだけでは見抜きにくい「実態のないリンク集サイト」を早い段階で除外できます。ドメインパワーなどの指標を確認する際の考え方は「ドメインパワーを上げる方法は?目安とSEO効果、危険な施策を解説」もあわせてご覧ください。
被リンクの効果測定・確認方法
被リンクの獲得施策は、実施して終わりではなく、実際に反映されているかを定期的に確認することが重要です。
- Google Search Console(無料):「リンク」レポートから、自社サイトへの被リンク元ドメイン・ページを確認できます。Googleが実際に認識している被リンクを無料で把握できるため、最初に確認すべきツールです。
- Semrush(有料):競合サイトの被リンク元や、被リンクの権威性スコアを横断的に分析できる有料ツールです。競合との比較や、新規獲得候補サイトの評価に向いています。
被リンクの詳しい調べ方や競合サイトの分析手順は「被リンクの調べ方を完全解説!無料ツールや競合サイトの分析手法」で解説しています。
被リンク対策の注意点とリスク管理
被リンクを増やす過程では、意図せず悪質なリンクを抱えてしまうリスクにも注意が必要です。
| チェック項目 | 良い例 | 避けたい例 |
|---|---|---|
| ジャンルの関連性 | 自社と同じ・近いテーマのサイト | 脈絡のない無関係なジャンル |
| 取得の速さ | 数週間〜数ヶ月かけて自然に増加 | 短期間に不自然な急増 |
| リンクの対価 | 金銭のやり取りなし | 有料でのリンク購入・売買 |
| 設置元の実態 | 会社概要・運営者情報が明確 | 運営者不明の量産サイト |
被リンクの購入は、Googleのガイドラインで明確に禁止されている行為で、ペナルティの対象になり得ます。リスクについては「被リンクを購入するとペナルティ?デメリットや被リンクの効果を解説」で詳しく解説しています。また、意図せず不自然な被リンクが付いてしまった場合は、Search Consoleの否認ツールで無効化できます。否認の具体的な手順は「不自然なリンクとは?SEOへの影響と否認する方法」をご確認ください。定期的に被リンクの状況をチェックし、悪質なリンクが増えていないかを確認する習慣をつけることが、長期的なリスク管理につながります。
よくある質問
Q. 被リンクは何本くらいあれば十分ですか?
A. 具体的な本数の目安はありません。被リンクは本数よりも、自社と関連性の高いサイトからの質の高いリンクであるかどうかが重視されます。無関係なジャンルから本数だけを増やしても評価にはつながりません。
Q. 被リンクが増えるまでどのくらいの期間がかかりますか?
A. 施策の内容によって異なり、数週間で反映されることもあれば、半年以上かかることもあります。コンテンツ起点型は自然な言及を待つため時間がかかりやすく、アウトリーチ型やメディア露出型は比較的早く反映される傾向があります。
Q. 相互リンクはSEOに悪影響ですか?
A. 相互リンクそのものが即座に悪影響になるわけではありません。関連性の低いサイトと機械的に大量の相互リンクを行う場合にリスクが高まります。関連性の高い限定的な相互リンクであれば問題になりにくいです。
Q. 被リンクを購入してもよいですか?
A. 推奨しません。被リンクの購入はGoogleのガイドラインで禁止されている行為であり、発覚した場合はペナルティの対象になります。
Q. dofollowリンクとdo-followリンクは同じ意味ですか?
A. 同じ意味です。表記のゆれであり、いずれもnofollow属性が付いていない、既定の状態のリンクを指します。
まとめ
被リンクの獲得方法は、コンテンツ起点型・アウトリーチ型・メディア・露出型・その他の実践型の4つに分類でき、自社のリソースに合わせて組み合わせることが現実的です。数を追うのではなく、関連性の高いサイトから自然に評価される状態を目指すことが、長期的なSEO効果につながります。AI検索の普及にともない、独自性の高い一次情報が今後も重視される傾向にあると言われており、被リンクの獲得と合わせて、自社ならではの情報発信を続けていくことが引き続き重要です。

