SEOの内部対策とは?基本的なポイントを詳しく解説
「SEOの内部対策のやり方は?」
「SEOの内部対策って必要なの?」
「内部対策とコンテンツSEOはどっちが重要?」
新しくホームページを立ち上げる際、SEOに強いサイトにしたいと誰もが考えるでしょう。
しかし、SEO対策にはさまざまな方法があり、どこから取り掛かるべきか迷ってしまう方も少なくありません。
本記事では、サイトの基盤となる「内部SEO対策」や、よく混同される「コンテンツSEO」について詳しく解説しています。
具体的な方法やポイントをわかりやすくまとめているため、内部SEO対策をスムーズに進められます。
これから内部SEO対策を始める方にとって、特におすすめの内容です。ぜひ最後までご覧いただき、自社サイト運営にお役立てください。
SEO内部対策とは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略語です。GoogleやYahoo!のような検索エンジンでサイトで、上位に表示されるようにするための対策です。
SEO対策には外部対策と内部対策の2つの大きなカテゴリが存在します。
本記事では、その中でも「内部対策」に焦点を当てて詳しく解説します。
内部対策の目的
SEO内部対策の主な目的は、検索エンジンがサイトの内容を最大限評価し、ユーザーにとって分かりやすく表示することです。
Googleは、以下の3ステップで検索結果を表示します。
- クローラーによる情報収集
- インデックス登録
- 検索順位の決定
これらのステップに合わせて、サイトを検索エンジンフレンドリーに最適化するのが内部対策です。
具体的には「クロール最適化」「インデックス最適化」「ユーザーエクスペリエンスの最適化」の3つの施策が重要となります。
ウェブサイト運営には、ユーザーファーストが重要です。しかし、同時に検索エンジンにも親しみやすい内容で、上位表示が期待できるでしょう。
検索ランキングが決まるでの流れ
Googleの検索エンジンは、以下の4つのステップでウェブページを評価します。
- クローラー(Googlebot)がページをクロールし情報を取得。
- 取得したページをインデックス。
- インデックスされたページと検索キーワードの関連性を確認。
- 関連性が高いページをランキング。
この過程を最適化するためには必要な内部対策は以下の3つです。
- クロールの最適化:自社サイトを見つけてもらうため
- インデックスの最適化:正しく登録してもらうため
- ユーザーエクスペリエンスの最適化:Googleのアルゴリズムはユーザーファーストを重要視しているため
しっかりと内部対策を行い、自社サイトの検索順位を向上させましょう。
SEO内部対策とコンテンツSEO
コンテンツSEOは、質の高いコンテンツを継続的に作成・発信し、検索エンジンからの流入を増やす対策です。Googleはユーザーのニーズに応えるコンテンツを評価します。
一方、内部対策は、サイトの構造やソースコードの最適化など、サイトを整える施策です。直接的に順位を上げる効果は少ないものの、サイトの基盤としては欠かせません。
2つの対策をうまく組み合わせれば、サイトは検索エンジンとユーザーの両方から評価されるようになるでしょう。
SEO内部対策1:クロール最適化
「クロール最適化」とは、検索エンジンのクローラーがサイトを効果的に巡回できるようにする取り組みを指します。この巡回のしやすさを「クローラビリティ」と言い、その改善がSEOの内部対策の一つとして非常に重要です。
本章では、クローラビリティの向上させ、クロール最適化について詳しく解説します。
XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップとは、サイトに存在するページをGoogleに知らせるファイルです。サイトマップの送信により、Googleのクローラーがサイトをスムーズに巡回できるようになります。
サイトマップは専用ツールやプラグインを利用して簡単に作成できます。作成したサイトマップのURLをGoogleサーチコンソールから送信しクロールの最適化が図られます。
リンク階層を浅くする(単純化)
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドにも記載がある通り、Googleは、サイト内のリンク階層の簡易化を推奨しています。
わかりやすい階層を作成する
一般的なコンテンツからそのサイトで求めている具体的なコンテンツへ、ユーザーができるだけ簡単にたどり着けるようにしてください。理にかなっている場合はナビゲーション ページを追加し、内部的なリンク構造に効果的に組み込みます。サイト上のすべてのページにリンクから到達できるようにし、サイト内の「検索」機能を探さなくても済むようにします。関連ページへのリンクを適宜追加すると、ユーザーが同様のコンテンツを見つけやすくなります。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
リンクの階層を浅くするのは、ユーザーとクローラーが目的のページに簡単に到達できるようにするためです。どのページも2クリック以内でアクセスできるような構造が望ましいです。
リンクをうまく配置し、適切なアンカーテキストを設定すると、サイトがより使いやすくなります。さらに、クローラーがサイトを巡回しやすくなり、SEOの内部対策としても効果的です。
パンくずリストを設置する
パンくずリストは、サイトの階層構造をわかりやすく示すリンクで、ユーザーに現在の位置を知らせます。
Googleでもパンくずリストの利用を推奨しています。
「パンくずリスト」を使用する
パンくずリストとは、ページの上部か下部にある内部的なリンクの行です。訪問者はパンくずリストを使って、前のセクションやルートページにすばやく戻ることができます。ほとんどのパンくずリストでは、最初の左端のリンクとして最も一般的なページ(通常はルートページ)を置き、右側に向けてより具体的なセクションを並べています。パンくずリストを表示する場合は、パンくずリストの構造化データ マークアップを使用することをおすすめします
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
例えば「ブログトップ>SEO対策の記事一覧>内部SEOと外部SEOの違いは?」のようにサイト内のページの関係性を示します。
パンくずリストを設置により、クローラーやユーザーがサイトの構造を理解しやすくなります。結果的に、SEO評価の向上が期待できるでしょう。
内部リンクを最適化する
内部リンクは、同じサイト内の異なるページを結ぶリンクです。ユーザーやクローラーが情報を探しやすくなり、サイト評価が向上します。
例えば、特定のキーワードに特化したページから、関連するページへと相互にリンクを貼ると、クロールの促進が期待できます。
関連性の高いページへのリンクには、適切なアンカーテキストの使用が重要です。
リンクの設置時には、一般的なテキストばかりではなく独自性を持たせたり、相互リンクの内容をしっかりと考慮したりするのも大切です。
SEOの内部対策として内部リンクを活用し、ユーザーの利便性向上とGoogleから評価されるサイトを構築しましょう。
ページネーションを設置する
ページネーションの適切な設置は、ユーザーの使いやすさを向上させるだけでなく、SEOの内部対策としても非常に効果的です。
ページネーションは、ブログやウェブサイトの記事を「次のページ」「前のページ」のようにアンカーテキストに書き、連結する手法です。
ページネーションにより、同じカテゴリ内の関連記事へ簡単に移動できるようになります。
記事の下部にページネーションを追加すると、クローラーの巡回を手助けし、サイトの評価をさらに高められるでしょう。
robots.txtで不要なクロールを拒否する
robots.txtは、サイト内の特定のページやファイルへのクロールを制御するためのファイルです。不要なページがあれば、robots.txtを用いてクロールから除外しましょう。
例えば、大規模なサイトでは、クローラーが全てのページを巡回するのが難しくなります。robots.txtを使用し不要なページを除外すると、クロールさせたいページが残ります。クローラーが必要ページにだけ巡回するため、サイトの評価向上にもつながります。
robots.txtの適切な使用は、SEOの効果を早期に実感できるでしょう。
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SEO内部対策2:インデックス最適化
インデックスとは、クローラーがサイトのページ情報を読み取った際に集められるデータを、保存しているデータベースです。
本章では、インデックスを最適にするためのSEOの内部対策について解説します。
検索結果に適切に表示させるためのポイントとなるため、最適化の方法をしっかりと把握しましょう。
タイトルタグを最適化する
ページタイトルは、SEOにとって非常に重要で、記事の内容を伝えるための大切なポイントです。
- 30文字程度で簡潔にまとめる
- キーワードを含める(入れすぎはNG)
- キーワードは前方におく
- 上位サイトと比べ魅力的なタイトルにする
以下は、Google検索セントラルに記載されている内容です。
タイトルリンクは、検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素です。どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。
最適なタイトルリンクを出しやすくするためのベスト プラクティス
- 要素に具体的でわかりやすいテキストを記述する。(中略)
- キーワードの乱用は避ける。(中略)
- 要素内でテキストの繰り返しや定型文の使用は避ける。(中略)
- タイトル内のブランディングを簡潔にする。(中略)
タイトルは、検索結果でユーザーが最初に見る部分のため、魅力的かつ具体的であるほど、クリック率(CTR)の向上が期待できるでしょう。
メタディスクリプションタグを設定する
メタディスクリプションは、ページの内容を示す短い説明文です。Googleとユーザーの両方にページの内容を明確に伝える役割があります。
Google検索セントラルでは以下のように説明しています。
ページの内容を正確に要約する
メタ ディスクリプション タグが検索結果のスニペットとして表示された場合に、ユーザーに情報を提供し興味を引くような説明を記述します。description meta タグのテキストには文字数の上限や下限はありませんが、検索結果で説明が完全に表示される程度の長さにすることをおすすめします(ユーザーに表示されるスニペットのサイズは検索の方法や検索エンジンによって異なります)。そのページがユーザーにとって有益で関連性が高いかどうかを判断できるような情報を含めることもおすすめします。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
メタディスクリプションは、80〜120文字程度で、魅力的な内容とキーワードで簡潔な記述が望ましいです。
正確でユニークなメタディスクリプションを設定し、検索結果でのクリック率を高め、SEOの内部対策を強化させましょう。
見出しタグを設定する
見出しタグは、ページ内容を明確に示すための大切な要素です。
- h1タグ(大見出し):ページの主要テーマを伝える役割あり。1ページに1つだけ設定
- h2(中見出し)、h3タグ(小見出し):ページのサブテーマや詳細を表す
Googleの検索エンジンスターターガイドには以下のように記載されています。
見出しタグを使用して重要なテキストを強調する
わかりやすい見出しを使用して重要なトピックを示すと、コンテンツの階層構造が作成され、ユーザーがドキュメント内を移動しやすくなります。(中略)見出しタグは意味のある場所で使用してください。ページ上の見出しが多すぎると、ユーザーがコンテンツを読みにくくなり、1 つのトピックがどこで終了して次のトピックがどこから始まっているのか判断しにくくなります。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
キーワードや関連語句を効果的に取り入れれば、ユーザーとGoogleの両方からの理解を深められます。
見出しタグは順番を守り、適切に使用しましょう。SEOの内部対策としても欠かせない手段となっています。
画像にalt属性を設定する
「検索エンジン最適化スターターガイド」に、以下の通り掲載があります。
alt属性を使用する
画像にわかりやすいファイル名を付けて、alt 属性の説明を入力します。「alt」属性を使用すると、何らかの理由で画像を表示できない場合の代替テキストを指定できます。(中略)画像のファイル名と alt テキストを最適化すると、Google 画像検索のような画像検索プロジェクトが画像を適切に理解しやすくなります。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
画像へのalt属性の設定は、SEOの内部対策として効果的です。
例えば、食事をしている女性の画像があれば、alt属性に「レストランでオムライスを食べている女性」と記述します。
クローラーはこの情報をテキストリンクのように扱い、リンク先のページを正確に評価できるようになります。
noindexタグを活用する
noindexは、サイトのページに設定するメタタグのひとつです。検索エンジンにページをインデックスしないように伝える役割があり、内部SEO対策として非常に重要です。
例えば、重複コンテンツや低品質なコンテンツがインデックスされると、サイト全体の評価が下がる原因となります。
しかし、noindexタグを適切に設定すれば、不要なページがインデックスされるのを防ぎ、サイト全体の評価向上につながるでしょう。
URLを正規化する
URLの正規化とは、異なるアドレスで同一のコンテンツがある場合に、どのページを評価してもらうかを検索エンジンに示す方法です。
例えば「HTTP」と「HTTPS」、「wwwあり」と「wwwなし」などのURLは異なるURLとみなされます。正規化を行わずに放置すると重複コンテンツとみなされ、サイトの評価が下がる可能性があります。
正しくURLを正規化するために、301リダイレクトの設定やcanonicalタグの使用が挙げられます。
URLの正規化で、検索エンジンの評価が一つのURLに集約されれば、SEOの効果を最大化できます。さらに、適切なURL管理は、サイトの信頼性向上にもつながるでしょう。
構造化データをマークアップする
構造化データは、Webページの情報を検索エンジンが理解しやすい形に記述するものです。
具体的には、”schema.org”が定義するプロパティ(属性)とバリュー(属性値)を使用し、JSON-LD形式でHTMLに追加します。これにより、Googleなどのクローラーはページ内容を正確に把握しやすくなります。
構造化データ自体はSEO評価に直接影響を及ぼすわけではありません。しかし、クローラーの理解を助けるため、インデックスされやすくなり、結果としてクリック率の向上などの効果が期待できるでしょう。
SEO内部対策3:ユーザーエクスペリエンスの最適化
ユーザーエクスペリエンスの最適化は、SEOの内部対策として欠かせません。サイトの使いやすさを常に考え、ユーザーがストレスなく情報を得られる環境の提供が大切です。
ユーザーが快適にサイトを利用できるかどうかは、その後の行動やサイトの評価にも影響を及ぼします。
本章では、ユーザーエクスペリエンスを最適化し、SEO効果を高める3つの方法について詳しく解説します。
ページスピードを改善する
Googleはランキングを決める際、ページの読み込み速度を重視しています。Core Web Vitals(コア・ウェブ・バイタル)は、ページの表示速度(LCP)や操作の応答性(FID)、レイアウトの安定性(CLS)などを評価する指標として導入されました。
表示速度を確認するには、PageSpeed Insightsツールを利用すると便利です。
ページが素早く表示されると、ユーザーエクスペリエンスが向上し、離脱率の低下やコンバージョン率の増加にもつながります。特にモバイル環境では、スピードの最適化が不可欠で、SEOにも大きく影響するでしょう。
モバイルフレンドリーにする
モバイルフレンドリーとは、ウェブサイトをスマートフォンで見やすくする考え方です。
Googleは「MFI(モバイルファーストインデックス)」を導入しており、サイト評価をスマートフォンの表示情報を基に行っています。そのため、モバイルサイトでの最適化が重要です。
レスポンシブデザインの採用で、PCやスマホで同じURLのサイトでもきれいに表示されます。これにより、サイトの管理が簡単になり、Googleのクロールも効率的に行われます。ユーザビリティの向上とSEOの強化のため、モバイル対応は必須です。
ウェブサイトをSSL化(HTTPS化)する
ウェブサイトの安全性は、HTTPSを用いたセキュア通信によって守られます。特に、決済や個人情報の取扱いがあるサイトはYMYLカテゴリとして、強固なセキュリティが必要です。
ウェブサイトのSSL化により、ブラウザとサーバー間のやり取りは暗号化されるため、サイトの信頼性も向上します。
ユーザーが安全にサイトを訪問するためにSSL化を行い、ユーザーエクスペリエンスを向上させましょう。
まとめ
SEOの内部対策について解説してきました。内部対策とは、検索エンジンがウェブサイトを適切に評価するための調整や改善方法です。
内部対策には3つの方法があります。
- クロール最適化:検索エンジンのクローラーがサイトをスムーズに巡回できるようにする。
- インデックス最適化:検索エンジンのデータベースに適切にサイト情報が保存されるようにする。
- ユーザエクスペリエンス最適化:訪問者が快適にサイトを利用できる環境を整える。
SEOの内部対策は、サイトの成功の基盤となる部分です。内部対策を怠るのは、頑丈な家を土台なしで建てるのと同じです。ウェブサイトが持続的な成果を得られるために、しっかりとした基盤作りから始めていきましょう。