SEO診断ツールとは、URLを入れるだけでサイトの技術的な状態を自動でチェックし、点数と改善項目を返してくれるツールです。無料のものだけでも現状把握は十分にできます。ただし同じURLを複数のツールに入れると、指摘される場所は一致しません。この記事では実際にアイダイムのトップページを複数ツールにかけた結果を並べたうえで、ツールが検出できることと、人が見ないと決まらないことを分けて整理します。
この記事でわかること
- 無料ツールだけで技術面の把握はできる: URL入力型のツールとGoogle公式ツールを組み合わせれば、費用をかけずに技術的な問題は洗い出せます。
- 同じURLでもツールによって指摘が違う: 実測すると、一方が唯一の「要修正」に挙げた項目を、もう一方は「問題なし」と判定しました。項目数の多さは精度の高さではありません。
- スコアと成果は別の話: 第三者ツールのスコアはGoogleの評価ではありません。Googleは第三者ツールが内部のランキングデータにアクセスできないと明記しています。
- 人が見ないと決まらないことがある: 検索意図とのズレ、カニバリの統合判断、直す順番、AI検索での見え方は、検出はできても判断までは自動化できません。
SEO診断ツールとは|見ている4つの領域
SEO診断ツールが見ているのは、技術・コンテンツ・外部・検索パフォーマンスの4領域です。1つのツールで全部は見られません。
無料ツールを何本も試して疲れてしまう原因は、どのツールがどの領域を担当しているのかが分からないまま入れ替えていることにあります。先に地図を持っておくと、必要な本数はかなり減ります。
図の下段が、この記事でいちばん伝えたい部分です。上段の4領域はツールで検出できますが、下段は検出できても判断まで自動化できません。まず上段を順に見ていきます。
技術|クロールとインデックス、表示速度
技術領域は、検索エンジンがページを取得して登録できる状態かを見る部分です。ツールがもっとも得意にしています。
HTTPステータス、リダイレクトの有無、HTTPS、canonical、noindexの指定、robots.txt、XMLサイトマップ、構造化データといった項目が対象です。判定が明確なので、どの無料ツールを使ってもほぼ同じ答えが返ってきます。
コンテンツ|タイトル、見出し、重複、内部リンク
コンテンツ領域は、書かれているものの形式は測れますが、中身の質は測れません。ここが分かれ目になります。
タイトルの文字数、見出しの階層、文字量、重複ページ、内部リンクの本数といった数えられるものはツールが出します。一方で、その記事が読者の疑問に答えているかどうかは、基本的に人が読んで判断するしかありません(実務知見)。
外部|被リンクとドメイン評価
外部領域は他サイトからどれだけリンクされているかを見る部分で、無料ならAhrefs Webmaster Toolsが選択肢になります。
ただし、ここで出る数値の読み方には注意が必要です。ドメイン評価が高いのにトラフィックがまったく取れていないサイトは実際に存在します(実務知見)。指標が何を指しているのかを確かめないまま高低だけで判断すると、方向を誤ります。
検索パフォーマンス|表示回数、順位、クリック率
検索パフォーマンスは、実際にどう検索されているかの実測です。ここだけはGoogle Search Consoleにしかありません。
第三者ツールが出す推定順位ではなく、自分のサイトに実際に起きたことが記録されています。診断ツールで技術面を整えたあと、効果が出たかどうかを確かめる場所でもあります。
URLを入れるだけで使える無料SEO診断ツール
URL入力型のツールは、会員登録なしで30〜60秒で技術面の全体像が返ってきます。最初の1本として適しています。
ソフトのインストールもアカウント作成も不要で、ブラウザだけで完結するのが共通点です。診断項目数や見ている範囲はツールごとに大きく違います。
| ツール | 診断規模 | 登録 | 入力 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| kiseeeen SEO診断 | 146項目・11カテゴリ | 不要 | URLのみ | セキュリティ・ローカル・AIクローラー対応まで広く洗い出したいとき |
| TRILIA SEO診断ツール | 60項目・10カテゴリ | 不要 | URLのみ | 総合スコアとグレードで現状の位置を把握したいとき |
| s-fleage SEO診断ツール | 28項目・5カテゴリ(100点満点) | 不要 | URL+対策キーワード(任意) | なぜ問題なのか、どう直すかまで読みたいとき |
| itomakihitode SEO診断 | 競合上位10件との比較 | 不要 | URL+キーワード | 特定のキーワードで競合平均との差を見たいとき |
表の診断規模の差が、そのまま結果の差になります。次に、同じURLを実際に入れて確かめました。
同じURLを2つのツールに入れたら、指摘は一致しなかった
同一URLを2つのツールで診断したところ、片方が唯一の「要修正」に挙げた項目を、もう片方は問題なしと判定しました。
2026年8月25日に、アイダイムのトップページを2つの無料ツールにかけた結果です(アイダイム分析)。
146項目のツールは、診断対象125項目のうち○101・△24・×0で81%対応済み。弱点として挙がったのはセキュリティ(○3・△5)とローカルSEO(○1・△5)でした。
28項目のツールは、グレードA・総合評価は良好で、良好20・要確認2・要修正1。指摘されたのはタイトルが41字で長いこと、メタディスクリプションが207字で長いこと、そして曖昧・空のアンカーテキストが14件あることでした。
食い違いは明確です。28項目のツールが唯一の要修正に挙げたアンカーテキストを、146項目のツールは×0=問題ゼロと判定しています。逆に146項目のツールが弱点に挙げたセキュリティとローカルSEOは、28項目のツールにはそのカテゴリ自体がありません。見ていない領域は、当然ながら減点もされません。
もう一点、記録しておきたいことがあります。片方のツールでは、グレードがAで総合評価も良好なのに、画面上のスコア表示は二桁台前半でした。2回実行しても同じでした。数字だけを見れば重大な問題があるように読めてしまいます。スコアという単一の数字を、そのまま自社の評価として受け取るべきではないという例です。
項目数が多いツールが優れているわけではない
項目数は精度ではなく、見ている範囲の広さを表しています。多い方が良いという読み方はできません。
146項目のツールは結果画面で自ら、このツールでは診断できない重要な項目があると明示し、PageSpeed Insights・リッチリザルトテスト・モバイルフレンドリーテスト・Search Consoleを追加で使うよう案内しています。28項目のツールにも、この診断だけでは見えないことという章があります。作っている側が範囲の限界を認めているということです。
併用したいGoogle公式・専門ツール
URL入力型で全体像をつかんだあとは、Google公式と専門ツールで裏を取ります。ここが実務の主戦場です。
アイダイムが実際の診断で使っているのも、Search Console、Googleアナリティクス、Semrushという組み合わせです(実務知見)。
Google Search Console|検索実測の一次情報
Search Consoleは、自分のサイトに実際に起きた検索の記録です。無料で、これに代わるものはありません。
どのクエリで何回表示され、何回クリックされ、平均何位だったかが取れます。第三者ツールの推定値ではないという点が決定的に重要です。インデックス状況やクロールエラー、手動による対策の有無もここで確認します。
PageSpeed Insights・Lighthouse|実測値とラボ値
PageSpeed Insightsは実際の利用者のデータと、その場で測るラボ値の2つを表示します。混同すると判断を誤ります。
Lighthouse 10のパフォーマンススコアは、LCP 25%・TBT 30%・CLS 25%・FCP 10%・Speed Index 10%という配分で計算されるラボ値です。配分は版によって変更されるため、点数を時系列で比べるときは注意が要ります。
一方の実測データはChrome UX Reportに由来し、一定の訪問者数のしきい値を満たしたページ・オリジンだけが対象です。具体的な人数は公開されていません。訪問者が少ないサイトでは実測データが表示されないことがありますが、これはサイトに問題があるという意味ではありません。
Ahrefs Webmaster Tools|被リンクを無料で見る
Ahrefs Webmaster Toolsは、所有権を確認した自分のサイトに限り無料で使えます。被リンクとサイト監査が対象です。
Site Auditは1プロジェクトあたり月5,000クロールクレジット。所有権を確認できるサイト数に上限はありません。ただし競合サイトなど所有権のないサイトの分析には制約があるため、他社を見たくなった時点で有料の検討に入ります。
Screaming Frog SEO Spider|サイト全体をクロールする
Screaming Frogはパソコンに入れてサイト全体を巡回させるツールです。無料版は1クロール500URLまでです。
リンク切れ、タイトルとメタ情報の重複、リダイレクトの連鎖、内部リンクの構造など、ページ単位のツールでは見えないサイト横断の問題が出ます。有料ライセンスは年199ポンド(2026年8月確認時点)で、クロール上限がなくなります。
ラッコツールズとSEOチェキ|手早く確かめる
国産の無料ツールは、複数のURLの状態をまとめて確認したいときに使います。それぞれ用途が違います。
ラッコツールズのURL一括チェックは、複数のURLについてタイトル、メタディスクリプション、H1、ステータスなどをまとめて取得できます。公開直後の確認や、リライト後の反映チェックに向いています。
SEOチェキは登録不要で、サイトの基本情報を確認できます。ただし検索順位チェックについては、Googleの仕様変更により現在はGoogle・Yahoo!とも10位までという制限が公式に明記されています。順位の追跡を目的にするなら別の手段が要ります。
| やりたいこと | 使うツール | 無料での上限 |
|---|---|---|
| まず全体像をつかむ | URL入力型の診断ツール | 1ページ単位。サイト全体は見ない |
| 検索の実測を見る | Google Search Console | 上限なし(自サイトのみ) |
| 表示速度を見る | PageSpeed Insights | 上限なし。実測データは訪問者数しだいで表示されない |
| サイト全体をクロールする | Screaming Frog SEO Spider | 1クロール500URLまで |
| 被リンクを見る | Ahrefs Webmaster Tools | Site Audit 月5,000クロールクレジット/自サイトのみ |
| 複数URLをまとめて確認する | ラッコツールズ URL一括チェック | 無料の範囲で利用可 |
この6つが揃えば、技術面で見落とす場所はほとんどありません。有料に切り替えるのは、この先に用事が出てきたときです。
無料と有料の判断ライン
有料に切り替える理由は、ページ数ではなく、無料の範囲では届かない用事ができたときです。
よくある誤解として、ページ数が500を超えたら有料という基準があります。これはScreaming Frog無料版の上限を一般則に昇格させたもので、正しくありません。500ページ未満でも有料化の理由は生まれますし、逆に超えていても無料で回せる場合があります。
判断のラインは3つです。1つ目は、無料版のクロール上限に実際に達したとき。2つ目は、定期的な自動クロール、JavaScriptレンダリング、結果の保存、API連携といった運用の仕組みが必要になったとき。3つ目は、競合サイトを見たくなったときです。Ahrefs Webmaster Toolsは所有権を確認した自サイトしか見られないため、他社との比較を始める段階で有料ツールの検討に入ります。
診断スコアの読み方|スコアを上げること自体は目的ではない
診断ツールのスコアは、そのツール独自の計算式による点数です。Googleが付けた評価ではありません。
図の左端だけを追いかけると、右端が動かないまま時間が過ぎます。順番は逆にします。
第三者ツールのスコアはGoogleの評価ではない
Googleは2026年6月に公開した第三者SEOツール向けのガイダンスで、この点を明記しています。
Googleは第三者のSEOサービスを評価・承認しておらず、第三者ツールはGoogleの内部ランキングデータにアクセスできない、と書かれています。あわせて、Googleでの1位を誰も保証できないことも公式に示されています。第三者ツールの監査結果をもとにサイトへ大きな変更を加える前に、Google検索の公式ガイダンスと突き合わせて確認することも推奨されています。
誤解のないように付け加えると、Googleは第三者ツールを否定しているわけではありません。役立つものもあると述べています。否定されているのは、スコアをGoogleの評価として読み替えることのほうです。
指標が何を指しているかを確かめる
高い数値が良い状態を意味するとは限りません。指標の定義を確かめないまま判断すると方向を誤ります。
たとえばドメイン評価が高いのに、検索からのトラフィックがまったく取れていないサイトは実際に存在します(実務知見)。被リンクの多さは評価されている証拠のように見えますが、その語で検索する人がいなければ流入にはなりません。スコアを見たら、それが何をどう計算した数字なのかを一度は確認してください。
警告を全部消そうとしない
ツールが出す警告をすべて解消するのは、時間の使い方として効率が良くありません。
無料ツールでも数十から百を超える項目が返ってきます。そのすべてに同じ重みがあるわけではありません。すでに良好と判定されている数値をさらに数ミリ秒改善するより、検索結果でクリックされていないタイトルを直すほうが先です。何を後回しにするかを決めるのが、診断の実務の中身です。
自動SEO診断だけでは分からない4つのこと
自動診断が返すのは問題の候補です。直すべきか、放置してよいか、どれから直すかは別の仕事になります。
検出と判断は違います。ツールは検出を担当します。判断は担当しません。この章で扱うのは、その判断の側です。
検索意図とのズレは、エラー判定だけでは判断できない
技術的にはすべて正常なのに検索されない、という状態はツールの判定には現れません。
診断ツールは、そのページが誰の何のための検索に答えているかを見ていません。実際、この記事で使った無料ツールの結果画面にも、独自の名称が検索する人の探し方と噛み合っているかを自分で確かめるよう促す記述がありました。ツール側も、そこは自動化できないと認めているということです。
コンテンツの質そのものについても同じです。形式は測れても、書かれている内容が読者の疑問に答えているかは、基本的に人が読んで判断します(実務知見)。
カニバリは、候補の抽出と統合の判断が別
同じキーワードを複数のページで取り合っている状態は、機械で候補まで出せます。どう処理するかは人が決めます。
Search Consoleの実測データを集計すれば、1つのクエリに対して複数のURLが表示されている組み合わせは抽出できます。しかしそこから先、統合するのか、片方を301でまとめるのか、それとも切り口をずらして両方残すのかは、それぞれのページが担っている役割を見ないと決まりません。
改善項目の優先順位は事業目標で変わる
同じ診断結果でも、直す順番は会社によって違います。ここに一般解はありません。
実務でとくに問題が出やすいのは、内部リンクとサイト設計、そしてそこに紐づくテクニカルな設定です(実務知見)。サイト制作の段階でここまで踏み込まれていないことが多く、公開後に初めて表面化します。診断ツールはリンク切れやアンカーテキストの曖昧さを検出しますが、このサイトの設計上どのページを親にすべきか、までは出しません。
AI検索での見え方は、通常の検索と横断して判断する
AI検索での露出を測るサービスは登場しています。ただし数値が出ても、判断まで自動化できるわけではありません。
生成AIの回答に自社が挙がるかどうかは、質問の仕方によって変わります。1回の結果ではなく、複数の問いで長期に記録しないと傾向は見えません。そのうえで、通常の検索での可視性と合わせて読まないと、どちらの手当てが先かは決まりません。
| 論点 | ツールが検出できること | 人が判断すること |
|---|---|---|
| 検索意図 | タイトルや見出しに語が入っているか | その語で検索する人の疑問に答えているか |
| カニバリ | 同じクエリで複数URLが出ている組み合わせ | 統合するか、切り口をずらして両方残すか |
| 優先順位 | 問題項目の一覧と重大度の目安 | 事業の数字に効く順に並べ直すこと |
| AI検索 | クローラーの受け入れ設定、言及の有無 | 通常検索と合わせてどちらを先に手当てするか |
| サイト設計 | リンク切れ、曖昧なアンカーテキスト | どのページを親にし、どう束ねるか |
表の右列は、どれだけ項目数の多いツールを使っても埋まりません。ここを埋めるのが、人が行う診断の仕事です。
SEO診断を始める順番|30分・1日・1か月
診断は一度で終わらせようとせず、30分・1日・1か月の3段階に分けると止まりません。
いきなり全ツールを試すと、指摘の量に対して手が足りなくなります。段階を分けるのは、次に何をするかを毎回1つに絞るためです。
まず30分|Search ConsoleとPageSpeed Insightsだけ
最初の30分は、実測が見える2つだけに絞ります。ツールを増やすのはそのあとです。
Search Consoleで、表示回数が多いのにクリックされていないページと、11〜20位で止まっているクエリを書き出します。PageSpeed Insightsでは主要ページの実測データの有無を確認します。この時点で、直す候補が数本に絞れます。
1日|URL入力型で全体像、クロールを1回
1日使えるなら、URL入力型で技術面を洗い出し、サイト全体を1回クロールします。
URL入力型のツールを2つ以上使って、指摘が重なった項目を優先します。片方だけが挙げた項目は、見ている範囲の違いなのか本当の問題なのかを個別に確かめます。あわせてScreaming Frogでサイト全体を1回クロールし、重複タイトルと内部リンクの状態を見ます。
1か月|順位とクリック率で直す順番を決める
1か月あるなら、直す順番そのものを実測で決めます。ここが成果に直結します。
Search Consoleで、表示回数があるのに順位が11〜20位のクエリを押し上げ候補、21位以下で表示回数が多いものを取りこぼしとして分けます。前者はタイトルと導入の書き直しで動くことが多く、後者は記事そのものの作り直しが必要になります。手を入れたあとは、公開から一定期間おいて同じ指標で確かめます。
SEO診断ツールのよくある質問
本編で触れきれなかった質問をまとめます。
Q. 無料のSEO診断ツールだけで足りますか。
A. 技術面の把握までは足ります。Search Console、PageSpeed Insights、Ahrefs Webmaster Tools、Screaming Frog無料版、URL入力型のツールを組み合わせれば、費用をかけずに問題の一覧は出せます。足りなくなるのは、競合を見たいとき、定期的な自動クロールが必要になったとき、そして直す順番を決める段階です。
Q. 診断スコアは何点あればいいですか。
A. 目標にすべき点数はありません。スコアは各ツール独自の計算式による数字で、Googleの評価ではないと公式に示されています。実際に同じURLを2つのツールにかけたところ、指摘される場所も評価も一致しませんでした。点数ではなく、Search Consoleの表示回数とクリック率が動いたかで判断してください。
Q. 診断ツールを使えば順位は上がりますか。
A. 上がるとは限りません。Googleは1位を誰も保証できないと明記しています。診断ツールが直せるのは、検索エンジンに正しく読まれるための土台の部分です。土台が整っていても、検索する人の疑問に答えていなければ順位は動きません。
Q. AI検索への対応は診断ツールで分かりますか。
A. 一部は分かります。AIクローラーを受け入れる設定になっているかは、無料ツールでも判定できます。ただし生成AIの回答に自社が挙がるかどうかは、質問の仕方によって変わるため、複数の問いで長期に記録しないと傾向が見えません。数値が出ても、通常の検索と合わせて読む作業は残ります。
Q. 脆弱性診断とSEO診断は違いますか。
A. 別のものです。脆弱性診断はサイトが攻撃を受ける弱点がないかを調べるもので、SEO診断は検索エンジンに正しく評価される状態かを調べるものです。サイト診断という言葉で検索すると両方が出てくるため混同されやすい部分です。セキュリティ側については「Webサイト診断」の記事で扱っています。
まとめ
無料のSEO診断ツールは、現状把握の入口として十分に使えます。URL入力型で全体像をつかみ、Search ConsoleとPageSpeed Insightsで実測を押さえ、必要に応じてScreaming FrogとAhrefs Webmaster Toolsを足せば、技術面で見落とす場所はほとんどありません。
一方で、同じURLを2つのツールにかけたら指摘が一致しなかったという実測が示すとおり、スコアはそのツールが見ている範囲の中での点数にすぎません。第三者ツールがGoogleの内部データにアクセスできないことは、Google自身が明記しています。
ツールが出すのは問題の候補です。検索意図とのズレ、カニバリの統合判断、直す順番、AI検索での見え方は、検出はできても判断までは自動化できません。そこから先を人が引き受けるところに、診断の実質があります。
内部の技術的な設定については「内部SEO対策」、競合との比較については「競合サイト分析」、狙うキーワードの決め方については「キーワード選定」もあわせてご覧ください。
参考情報
- Google Search Central「Do I need an SEO?」および第三者SEOツールに関するガイダンス(2026年6月)
- Google Search Central「Core Web Vitals とページエクスペリエンス」
- Chrome for Developers「Lighthouse performance scoring」「Chrome UX Report methodology」
- Ahrefs「Ahrefs Webmaster Tools」公式ページ
- Screaming Frog「SEO Spider Pricing」公式ページ(2026年8月確認)
- kiseeeen「SEO診断ツール」/TRILIA「SEO診断ツール」/s-fleage「SEO診断ツール」/itomakihitode「SEO診断チェックツール」各公式ページ
- SEOチェキ!公式ページ
- 同一URLに対する複数ツールの診断結果(2026年8月25日実測)

