構造化データとは?SEOへの影響と具体的な記述例を解説

構造化データとは

WebサイトのSEO対策を作成する中で、構造化データが必要であると聞く場面も多くあるでしょう。

しかし構造化データが何かわからない人や、SEOに対してどのような影響があるかイメージがつかない人には、どの程度重要かつかめない場合があります。

今回は構造化データについてのほか、SEOに与える影響についての具体的な記述例もご紹介します。

目次

構造化データについて

そもそも構造化データとは何か、定義やよく出てくるマークアップについて解説します。

まずは構造化データがどのようなものかを理解したうえで、実装に向けてのイメージをつけましょう。

構造化データがどういったものかわからない人は、ぜひ一度お読みください。

構造化データの基本的な定義

構造化データとはWebサイトの構造を、検索エンジンにわかりやすく伝えるために、「意味付け」したものです。

人間と異なり検索エンジンは、通常の文章では情報の理解に時間がかかってしまうor理解ができない場合があります。

そのためHTMLという言語を利用して、検索エンジンが理解できる言葉へと翻訳をします。

構造化データをHTMLのタグを使った実装をマークアップと言い、SEOの施策の1つとして構造化マークアップと呼ばれます。

読む人のためよりも、検索エンジンに正しい情報を伝えるために構造化データは必要です。

マークアップとは

マークアップとは文章構造や装飾を、検索エンジンが正しく認識できるように、タグと呼ばれる目印を使って意味付けするものです。

検索エンジンに正しい情報を伝えると、検索結果への反映につながります。

構造化タグには、以下のようなものがあります。

  • <section>
  • <airticle>
  • <aside>
  • <nav>
  • <header>
  • <footer>

たとえば、navタグで囲んだ場合はパンくずリストなどの、ナビゲーションのまとまりであると伝えられます。

ボキャブラリーとシンタックス

構造化マークアップを理解するには、「ボキャブラリー」と「シンタックス」の2つを理解する必要があります。

「ボキャブラリー」とは、どんな情報なのかを定義する規格です。

たとえば人なら「Person」、本なら「book」など、その単語の意味を指定していきます。

ボキャブラリーの規格はいくつかありますが、Googleでは特に「schema.org」を推奨しているため、こちらを使用しましょう。

「シンタックス」とは実際に構造化マークアップをする際の仕様で、HTMLを書く際の記述ルールです。

Googleが推奨しているのは、「JSON-LD」のため、こちらの利用を検討しましょう。

比較的記述が簡単であり、HTMLのどこにでも記述可能かつ、1カ所で記述できる仕様になっています。

構造化データの実装ツール

構造化データをマークアップする際には、ツールを使用した方法があります。

Googleでは、「構造化データマークアップ支援ツール」を提供しています。

構造化データマークアップ支援ツールでは、HTMLに直接記述するよりも簡単に構造化データのマークアップが可能です。

利用方法は、以下の通りになります。

  1. ログイン後、ウェブサイトタブを選択し、マークアップするページのタイプを選択
  2. 既存ページのURLか、ページのHTMLを貼り付ける
  3. タグ付けを開始を選択
  4. ページに含まれる情報をハイライト表示し、メニュー情報のタイプを指定
  5. HTMLを作成を選択し、コードを選択するか、ダウンロードを選択

複数のデータタイプの設定はできないため、複数を設定する場合は、1つずつ行う必要があります。

構造化データのSEOへの影響

構造化データはSEOに対して、直接的な影響がないといわれています。

しかし、SEOに対して間接的に有益な影響を与えるため、ぜひ取り入れましょう。

SEOに与える影響の1つとして、検索結果ページへの詳しい情報などが記載される、リッチスペニットが表示される場合があります。

さらに検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくなるため、一部のデータが検索結果に表示される可能性もあります。

ユーザーの情報収集がしやすいサイト作りにつながるため、結果としてSEOにつながるといった効果が発揮されるでしょう。

構造化データ記述の具体例

構造化データとは何かがわかったけれど、具体的にどのように書くのかわからない人もいるでしょう。

ここからは3つの例を用いて、具体的な構造化データについてご紹介します。

以下の内容を確認して、どのように実装するのかイメージを持ちましょう。

人物や組織に関する構造化データ

人物や組織に関する構造化データについて、以下の内容を確認しましょう。

{  “@context”: “http://schema.org”,  “@type”: “Person”,  “name”: “田中一郎”,  “jobTitle”: “ジャーナリスト”,  “affiliation”: {    “@type”: “Organization”,    “name”: “XYZ新聞社”  },  “contactPoint”: {    “@type”: “ContactPoint”,    “telephone”: “03-XXXX-XXXX”  }}

「@context」では、ボキャブラリーを宣言しており、schema.orgを使用しています。

「@type」で何について記述しているか説明しており、この場合は人についての説明です。

そのほか、下に進むにつれて所属している会社名や、連絡先についても説明している形となります。

製品やレビューに関する構造化データ

製品やレビューに関するWebサイトを作る際は、以下のような構造化データになります。

{  “@context”: “http://schema.org”,  “@type”: “Product”,  “name”: “スーパーカメラX100”,  “brand”: “カメラブランドZ”,  “offers”: {    “@type”: “Offer”,    “price”: “50000”,    “priceCurrency”: “JPY”,    “availability”: “http://schema.org/InStock”  },  “review”: {    “@type”: “Review”,    “author”: “佐藤太郎”,    “reviewRating”: {      “@type”: “Rating”,      “ratingValue”: “4.5”    },    “reviewBody”: “このカメラの画質は素晴らしい。価格も手頃でおすすめです。”  }}

この場合は製品・提供・レビューをした人についての、記述を行っているとなります。

イベントやレシピに関する構造化データ

レシピやイベントに関する構造化データは、以下のとおりです。

{  “@context”: “http://schema.org”,  “@type”: “Event”,  “name”: “春の音楽フェスティバル”,  “startDate”: “2023-04-10”,  “location”: {    “@type”: “Place”,    “name”: “東京ドーム”  },  “organizer”: {    “@type”: “Organization”,    “name”: “ABC音楽プロダクション”  }}
{  “@context”: “http://schema.org”,  “@type”: “Recipe”,  “name”: “ガーリックシュリンプ”,  “recipeIngredient”: [“エビ”, “にんにく”, “オリーブオイル”, “塩”, “レモン”],  “cookTime”: “PT15M”,  “recipeInstructions”: [    “エビを洗って水気を取る。”,    “にんにくをみじん切りにする。”,    “オリーブオイルを熱してにんにくを炒める…”  ]}

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構造化データの確認方法

構造化データのマークアップをしても、問題があれば検索エンジンに正しく認識されません。

検索結果により具体的な情報が記載されないといった、良い効果を与えられなくなります。

構造化マークアップを実施した後は、問題のないデータであるか確認しましょう。

Googleサーチコンソールの構造化データテストツールの利用

Googleサーチコンソールで、構造化データのテストができます。

Googleサーチコンソールではサイト内の構造化データを、一覧で確認可能です。

サーチコンソールからの確認は、以下の手順になります。

  1. Googleサーチコンソールにアクセス
  2. 「検索での見え方」から、「構造化データ」を選択

構造化データが正しく反映されているかは、検索結果を確認しないとわかりません。

エラーが発生した時はもちろん、更新作業を行った後は、検証するようにしましょう。

構造化データのエラーと修正方法

構造化データはエラーが発生する場合があり、発生後は修正が必要です。

構造化データのエラーについては、サーチコンソールから確認ができます。

主なエラー内容と、具体的な原因は以下にまとめました。

エラー内容エラーの原因
無効なJSONドキュメントですJSON(JavaScript Object Notification=JavaScriptを扱うための構文) にエラーがある。
値の型が正しくありません値の記述にエラーがある。たとえば、本来数値を入れるはずの場所に文字列が入っている。
解析エラー: 「,」または「}」がありません記述に「‚」または「}」が入っていない
解析エラー: 配列の宣言に「,」または「]」がありません記述に「‚」または「}」が入っていない

構造化データについてのエラーが検出された際は、リッチリザルトテストを実施しましょう。

構造化データのタイプから詳細が確認できるため、レポートから修正ができます。

まとめ

構造化データとはWebサイトを、検索エンジンが理解しやすいように意味付けする作業です。

HTMLを用いて構造化マークアップを実施すると、検索エンジンがサイト内の情報を正しく認識できるようになります。

SEOに対しての直接的な効果はありませんが、高機能な検索結果につながるといった間接的な効果を発揮します。

構造化データはツールを利用してマークアップや、確認が行えるため、随時確認をしましょう。

構造化データによって、より検索エンジンの理解が深まるサイトが作れます。

マークアップなどを実施して、より検索結果の上位表示へとつながるサイト作りを進めましょう。

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