WEB設計におけるペルソナとは?ターゲットとの違いや設計の方法を解説

ペルソナ

「ペルソナとかターゲットってどう使うの?」

「ペルソナって聞くけど詳しくわからない」

「ペルソナとターゲットって何が違うの?」  

とお悩みではありませんか?

WEB設計をしていくうえで、重要になるのがペルソナやターゲット設定です。これらを理解していないと、WEB設計において成功を収められません。

本記事では以下について解説しています。

  • 「ペルソナとは?」という素朴な疑問
  • ペルソナをどう生かすのか?
  • ペルソナの設定方法

ホームページの新規制作やリニューアルを考えているWEB初心者の方にもわかりやすい内容となっております。

ぜひ最後までお読みください。

目次

WEB設計におけるペルソナとは?

ペルソナ設計

WEB設計をする際に「ペルソナ」の決定は重要なポイントです。しかし、初めてWEB設計する方には、何のことだかイマイチ把握できていない方もいるでしょう。

本章では「ペルソナ」と「ターゲットとの違い」についてわかりやすく解説しています。

順番にみていきましょう。

ペルソナとは

WEB設計におけるペルソナとは、具体的なユーザー像を想定した人物像です。

自社サービスを利用する個人を、氏名・家族構成などの基本情報や、趣味・悩み・生活習慣など人格や心理を含めて仮定します。

ペルソナの作成により、自社の顧客像を絞り込めるため、商品や広告の訴求力が高められるでしょう。

ペルソナマーケティングでは、商品やサービスの開発において「どのようにニーズを満たすか」が重要です。そのため、ウェブ設計をより効果的に行えるのです。

ターゲットとの違い

ターゲットとペルソナは「自社サービスを利用する顧客イメージ」という意味では同じです。

違いは設定の細かさにあります。ターゲットをより詳細に具体化したものがペルソナです。

ターゲットとは獲得したいユーザーの「年齢層・性別・地域」などの属性情報を指します。

一方、ペルソナは属性情報に加えて「氏名・悩み・趣味」など人格や心理を追加し、より具体化した架空の人物像です。

ペルソナを設定し、ターゲットに合わせて「キャッチコピー・テキスト・デザイン」などの要素や方向性を決定しましょう。

ターゲットは広い範囲を指すため、イメージ像にブレが生じる場合があります。

ペルソナ設定を行えば、サービス開発に関わる関係者にターゲットの明確なイメージが提供され、ターゲット像の曖昧さを防げます。

WEB設計におけるペルソナを設定するメリットとは?

ペルソナ設定をするメリットは多岐にわたります。

商品開発やHP制作、WEB見直しの際には、ユーザーのニーズを正確に把握することが大切です。

ペルソナを設定し定期的な見直しを行えば、潜在的なユーザーや顕在的なユーザーを明確にできます。

本章では、以下の3つのメリットを解説しています。

  • ニーズを具体的に把握できる
  • 代表者(ペルソナ)を決める事でコンテンツがブレない
  • 改善・見直しをしていき精度が上がる

順番にみていきましょう

メリット1:ニーズを具体的に把握できる

ペルソナを設定すれば、ユーザーが求めているコンテンツやHPとのずれを最小限に抑えられます。

例えば、仮に「山田S子さん・27歳・独身・9〜18時は仕事」でペルソナ設定してみましょう。

山田さんなら「こんなサービスに興味がありそう」「夜と休日が自分の時間」などイメージできますね。

ペルソナが決まれば「いつ」「何を」「どこで」「どうやって」広告するのが最も効果的かなどが考えやすくなります。

ユーザー目線で考え、ユーザーの欲求や要望に合うWEB設計を実現させましょう。

さらに、ペルソナ設定をすると、潜在的なニーズや顕在的なニーズを把握できます。ユーザー自身が気づいていないような潜在的ニーズにも目を向け訴求していけば、新規顧客獲得にもつながるでしょう。

メリット2:代表者(ペルソナ)を決める事でコンテンツがブレない

初めに、代表者(ペルソナ)の設定をしっかりと行えば、制作するコンテンツのブレがなくなります。

コンテンツ制作などを進める際、複数の関係者がチームとなり進めるのが一般的です。ターゲットが曖昧であれば、関係者一人ひとりが持つターゲット像に迷いやブレが生じる可能性があります。

結果的に、コンテンツに修正が入るなど、余計な施策が必要となるのです。

しかし、ペルソナを設定すれば、明確な1人の代表者が誕生します。その代表者の特徴やニーズに沿ったコンテンツを作り上げると方向性も明確になります。

ペルソナ設定をしっかりと決め、一貫性のあるコンテンツを提供し、ユーザーの信頼を獲得しましょう。ブレのないコンテンツ制作は、ウェブ設計の品質向上につながります。

メリット3:改善・見直しをしていき精度が上がる

ペルソナは設定した後も、改善や見直しによって何度でも精度を高められます。

ペルソナの設定は最初から成功すれば嬉しいです。しかし、もし最初のペルソナが間違っていても問題はありません。重要なのは修正し、より正確なペルソナを作りあげることです。

またペルソナ設定が成功していた場合でも、定期的な見直しが必要です。なぜなら、ユーザーのニーズや行動パターンは常に変化し、新たに競合が出現するなど市場の情勢も変わっていくためです。

ペルソナの見直しと改善を通じて、より正確で具体的なペルソナを作り上げましょう。精度を高められれば、適切な成果を実現しマーケティングを成功に導きます。

ペルソナを設定する順序とは?

WEB制作におけるペルソナを設定する順序をわかりやすく3ステップで解説します。

  1. 必要項目をピックアップする
  2. 分析ツールやアンケート等を使って情報収集
  3. 情報を元によりリアリティな人物像を描く

BtoCとBtoBではペルソナ設定項目が違う点や、よりリアルなペルソナを作り出す方法などを解説しています。

ステップ1:必要項目をピックアップする

まず、ペルソナ設定に必要な項目をピックアップします。BtoCとBtoBでは顧客の属性やニーズが異なるため、それぞれの項目を分けて解説していきます。

BtoCでは、以下のような項目を決めましょう。基本的な内容となっているため、状況に応じて変更や追加が必要となります。

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 住所
  • 職業
  • 収入
  • 家族構成
  • 平日の過ごし方
  • 休日の過ごし方
  • 趣味
  • 性格
  • 愛読書
  • よく見るTV番組
  • 悩み
  • 悩みの解決方法

BtoBでは、担当者情報や企業情報が重視されます。

〈担当者情報〉

  • 名前
  • 年齢
  • 所属部門
  • 勤務履歴
  • 性格
  • 情報収集の仕方
  • 業務上の悩み
  • 業務上の悩み解決方法

〈企業情報〉

  • 企業の事業規模
  • 業種
  • 年間売上高
  • 社風
  • 現状の課題
  • 将来的な目標

上記は一例です。必要のない項目は省いたり、不足情報を追加したりするなど、自社にとって最適な内容に変更しましょう。

ステップ2:分析ツールやアンケート等を使って情報収集

ペルソナで使う項目が決まれば、分析ツール、アンケートやインタビューなどを使い情報収集を行います。

MA(マーケティングオートメーション)やホームページへのアクセス解析、アンケート調査、営業からのヒアリングなどが有効です。

自社内にすでに「お客様の声」があれば活用したり、競合サイトからターゲット層の情報を拾ったりする方法もあります。

これらの手法を使って、顧客の行動パターンやニーズを把握しましょう。具体的なデータや意見を集めることで、より客観的な情報を得られます。

ただし、収集した情報データが「信頼性のあるものであるか」「古すぎて有効性が保たれているかどうか」などの確認は必須です。

もし懸念事項がある場合は、アンケートを再度実施したり、追加の調査を行ったりして、より正確なペルソナを作り上げていきましょう。

ステップ3:情報を元によりリアリティな人物像を描く

収集した情報を元によりリアリティのある人物像を描きます。既存顧客にいそうな人物像を作り上げましょう。

例えば以下のようなイメージです。

  • 名前:田中めぐみ
  • 年齢:30歳
  • 性別:女性
  • 住所:東京都新宿区
  • 職業:看護師
  • 収入:600万
  • 家族構成:夫と3歳の娘
  • ライフスタイル:週に2日は休日。シフト制の仕事のため休日は不規則。休日は家族とお出かけ。
  • 趣味:ヨガ、マインドフルネス
  • 性格:明るい、責任感が強い
  • 愛読書:Oggi(オッジ)などのファッション誌
  • よく見るTV番組:TVより、Netflix(ネトフリ)で映画鑑賞
  • 悩み:仕事と家事の両立が大変。育児へのストレス。
  • 悩みの解決方法:親や夫にもサポートを求める。趣味のヨガや瞑想でリフレッシュ。

完成したペルソナを関係者間で共有し、ブレのないWEB設計を進めていきましょう。

ペルソナ設定を成功させる3つのポイントとは?

ペルソナ設定を成功させるために、以下の3つのポイントに注目しましょう。

  1. ペルソナは企業の理想の顧客像ではない
  2. サブのペルソナもいくつか作る
  3. ペルソナは定期的に見直す

ペルソナ作成に重要な点は「主観を入れない」ことです。また、メインのペルソナ以外にサブのペルソナも設定し定期的な見直しが大切です。

順番に説明していきましょう。

ポイント1:ペルソナは企業の理想の顧客像ではない

ペルソナは、客観的なデータや情報に基づいて作成されるべきもので、企業の理想の顧客像ではありません。

ペルソナを決める際、つい主観や思い込みを入れてしまいそうになります。しかし、主観や思い込みは間違ったペルソナを作り上げてしまう可能性が高くなるため気をつけましょう。

実際の顧客から話を聞いたり、顧客の行動やニーズを分析したりして作成を進めるのが重要です。

ポイント2:サブのペルソナもいくつか作る

メインのペルソナ以外に、サブのペルソナの作成が必要です。

なぜなら、自社のサービスや商品を利用する顧客が、たった1人のペルソナ像だけであるはずがないからです。

また、BtoBであれば決済者と担当者が異なる場合も考えられます。

顧客の多様なニーズをカバーするためには、単一のペルソナでは不十分です。複数のペルソナを設定し、彼らの関係性や要件を考慮して戦略を立てましょう。

ただし、ペルソナに優先順位は必要です。一番メインとなるペルソナのニーズを最優先で考えていきましょう。

ポイント3:ペルソナは定期的に見直す

サービスや市場の変化によりペルソナは再設定し直す必要があります。

顧客のニーズや行動は時間とともに変化するため、定期的に見直しを行い、古い情報に頼らないようにしてください。

最新の市場調査や顧客フィードバックを活用し、常に新しい情報を反映させれば、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

まとめ:WEB制作にとってペルソナの設定が戦略を決める上で大切な事を理解できましたか

WEB設計において、ペルソナの重要性について解説してきました。

ペルソナとは、特定の商品やサービスのターゲット顧客を代表する具体的な人物像を表します。

ペルソナを設定すると以下のようなメリットがあります。

  • 顧客ニーズの把握
  • コンテンツがブレない
  • 見直しや改善でコンテンツの精度向上

重要なのは、個人の主観や思い込みにとらわれず、客観的な視点でペルソナを捉えることです。情報収集を徹底し、正確なデータに基づいてペルソナを設定しましょう。

ペルソナの設定は戦略的なウェブ制作の基盤となります。ユーザーのニーズに合う魅力的なWEB制作を行い、成功を収めましょう。

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