インデックス数の調べ方と登録されない原因・対処法

「インデックス数が合っているか不安」「登録されていないページがあって困っている」。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。Google検索で上位を狙う以前に、記事がGoogleに認識されていなければ、どれだけ良いコンテンツを作っても意味がありません。

実はgoogleは優しくて、searchconsoleを使うと、理由をしっかりと教えてくれます！

この記事では、自分のサイトがGoogleにどれだけ認識されているかを正確に把握する方法と、登録されていないページへの具体的な対処法を解説します。現状を正しく理解することで、眠っている流入のポテンシャルを一気に解放できるはずです。

Googleのインデックス数を確認する3つの方法

まずは自分のWebサイトがGoogleにどれくらい認識されているか、現状を把握しましょう。確認方法は大きく3つあり、それぞれ用途が異なります。

インデックス数とは、Googleの検索エンジンのクローラーがWebページを収集し、データベースに登録（インデックス登録）したページの総数です。

インデックス登録されて初めて、検索結果に表示されるようになります。

正確な全体数チェック：Googleサーチコンソール（GSC）

自社サイトの正確な数字を知りたいなら、Googleサーチコンソール（以下、GSC）が必須です。

インデックスされていないページ数を調べるには、Googleのサーチコンソールを使います。手順は以下の2ステップです。

1. Googleサーチコンソールを開く
2. 「インデックス作成」から「ページ」を選択

登録済みのページと未登録のページの推移グラフが表示されます。Googleが認識しているページ総数と、何らかの理由で除外されているページ数が一目瞭然です。ここが改善の出発点になります。

さらに、ページの下部をみると、インデックス登録されなかった理由が詳しくわかります。

各項目をクリックしてURLの一覧から詳細を確認してみましょう。未登録理由の把握と改善で、サイトの可視性を向上させましょう。

簡易チェック：site:コマンド

最も手軽なのが、Google検索窓に「site:ドメイン名」と入力する方法です。検索結果の数がおおよそのインデックス数として表示されます。ただし、この数値はあくまで推定値。実際のページ数とは大きくずれることもあります。正確な分析というより、ざっくりとした規模感を掴むための手段と考えてください。

特徴	site:コマンド
手軽さ	高（検索窓に入力するだけ）
正確性	低（あくまで概算）
用途	競合調査や簡易確認

個別/大量URLの詳細確認と非公式ツール

特定のページが登録されているかを調べるには、GSCのURL検査ツールを使います。また、数万件規模の大規模サイトでは、GSCだけでは時間がかかりすぎることもあります。そんな時は「Google Bulk Inspect URLs」や「IndexMeNow」といった外部ツールが便利です。ただし非公式なので、利用は慎重に。

GSCに表示される「インデックスに登録されていないページ」の原因と分類

GSCで「未登録」と表示されても、すべてが問題というわけではありません。ステータスの意味を理解して、優先順位をつけて対処しましょう。

GSCで表示されるインデックスステータスの意味

GSCには様々なステータスがありますが、特に重要なものを整理しました。「クロール済み未登録」や「検出 – インデックス未登録」は、コンテンツの品質やクロール予算に関わる重要なサインです。

ステータス	意味	優先度
除外（noindex）	意図的に登録を拒否しているページ	低（設定通りならOK）
エラー（5xx/4xx）	サーバーエラーや削除済みページ	高（要修正）
検出 – 未登録	存在は知っているがクロールしていない	中（過負荷防止など）
クロール済み – 未登録	見た上で登録価値なしと判断された	高（品質改善が必要）

大規模サイト特有の課題：サンプリング問題とクロール効率

求人サイトや不動産サイトなど、ページ数が数万を超えるようなサイトでは注意が必要です。GSCのレポートに表示される未登録URLは最大1,000件のサンプルのみ。つまり、すべての問題が網羅されているわけではありません。このサンプルから傾向を読み取り、クローラーが重要なページに効率よく到達できる設計を心がけましょう。

【原因１】低品質コンテンツとE-E-A-Tの不足

Googleがページを登録しない最大の理由は「品質」です。ユーザーにとって価値が低いコンテンツや、E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）が不足しているページは、検索意図を満たさないと判断されます。特に手間をかけずに作られたコピーコンテンツは厳しく評価されます。

【原因２】技術的な制御の問題（noindexタグ、robots.txt）

コンテンツは良いのに登録されない場合、技術的なミスを疑ってみてください。制作段階で設定したnoindexタグが残っていたり、robots.txtでクローラーを拒否していたり。登録させたい重要なページのソースコードを確認し、不要な制御タグが残っていないかチェックしましょう。

【原因３】重複コンテンツとカニバリゼーション

サイト内に似たような内容のページが大量にあると、Googleはどれを評価すべきか迷います。結果として重複扱いとなり、未登録になることも。これをカニバリゼーション（共食い）と呼びます。特に、同義語検索に対応していないサイト内検索結果ページを大量に生成するのは危険です。

【原因４】内部リンクの不足（孤立ページ）とクローラーの認知

どれだけ良い記事を書いても、サイト内のどこからもリンクされていない「孤立ページ」には、クローラーが辿り着けません。Googleにとって、内部リンクがないページは「重要ではない」と映りがちです。サイトマップへの記載だけでなく、関連性の高いページ同士をリンクで繋ぎ、発見されやすい構造を作りましょう。

[関連記事] クロール済み未登録の原因と改善策を徹底解説

インデックス未登録ページへの具体的な対処法

原因がわかったら、次は具体的な行動です。ただし、すべての未登録ページを無理に登録する必要はありません。必要なページを見極めて、適切に対処しましょう。

ステップ１：意図的な除外ページと対処すべきエラーページの切り分け

まず、対処が必要なページとそうでないページを分けます。ログイン画面や重複する一覧ページなど、意図的にnoindexにしているものはそのままで構いません。一方で、集客したい記事が「削除」や「エラー」になっている場合は問題です。闇雲にページ数を増やすのではなく、価値あるページだけを救い出す選別眼が重要になります。

ステップ２：クロールを促す：サイトマップの最適化とURL検査リクエスト

クローラーの巡回を促すために、XMLサイトマップを最新の状態に保ち、GSCから送信しましょう。修正した重要な記事については、URL検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」を実行します。これにより、優先的な再訪問を依頼でき、反映スピードが早まります。

ステップ３：低品質コンテンツ・重複コンテンツの改善と削除の基準

「クロール済み未登録」のページは、コンテンツの品質改善（リライト）が必要です。独自情報を加え、ユーザーの役に立つ内容に書き換えましょう。一方で、129日以上クロールアクセスがないURLは、Googleに関心を持たれていない可能性が高いと言えます。こうしたページは思い切って削除や統合を行うことで、サイト全体の評価を高められます。質の低いコンテンツの掃除は、立派なSEO施策です。

関連記事：WEB記事のリライトとは？効果のあるやり方や注意点を解説

インデックス数を増やし、SEO効果を最大化する上級戦略

ここからは、さらに一歩進んでインデックス効率を最大化し、トラフィックを増やすためのテクニカルな戦略を紹介します。

データベース型サイトに必須のインデックス管理戦略

求人や不動産などのデータベース型サイトでは、ページの自動生成によりロングテールキーワードを狙えます。ただし、単語の組み合わせだけで無駄なページを量産すると、重複とみなされてしまいます。形態素解析を用いて名詞を分解・整理したり、検索結果が0件の場合に類似条件を提案するレコメンド機能を実装したり。常に価値あるページを表示させる工夫が求められます。

LPクラフトなど外部ツールを活用した効率的なページ生成

高度なインデックス制御機能を持つサイトをゼロから開発するには、1年以上の期間と莫大なコストがかかります。そこで、LPクラフトのようなSEO特化型のページ生成ツールを活用するのも一つの手です。ページを一気に増やしながらも、SEO要件を満たしたディレクトリを短期間で構築し、セッション数の増加を効率的に狙えます。

クロール予算の効率化とデータに基づく自動削除ルール

サイト規模が大きくなると、Googleが割り当てる「クロール予算（Crawl Budget）」を意識する必要が出てきます。最終クロール日から一定期間アクセスのないページを、自動的に削除またはnoindexにするルールを設けましょう。これにより、クローラーのリソースを重要な新着ページや収益性の高いページに集中させ、全体のトラフィック最大化に繋げられます。

まとめ

未登録ページを放置することは、図書館の裏に積み上げられた「無価値な本の山」を放置することに似ています。Googleという図書館の司書（クローラー）は、その山が大きすぎると、本当に価値のある新しい本を見つける手間や場所まで奪われてしまいます。結果、サイト全体の評価が下がってしまうのです。

ただ数を増やすのではなく、不要なページを適切に管理・削除し、質の高い情報だけを目録に載せること。これがSEO成功への最短ルートです。

まずはGoogleサーチコンソールの「ページ」レポートを開いて、「クロール済み – インデックス未登録」になっているページが何件あるか確認してみましょう。