CMSの種類は?選び方やメリット・デメリットを解説
「CMSの選び方がわからない」
「CMSの種類の違いが理解できない」
とお悩みではありませんか?新しくWEBサイトを立ち上げるにあたり、どのCMSを選べばよいのか迷ってしまうことは誰にでもあるでしょう。
CMSには3つの種類が存在し、それぞれにメリット・デメリットがあります。
本記事では、各CMSのメリット・デメリットについて詳しく解説し、さらに、CMS選びのポイントもしっかりとお伝えします。
CMSの選び方で迷っている方にぴったりの内容です。ぜひ最後までご覧ください。
CMSの種類は?
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、HTMLやCSSの知識がなくても、Webサイトの作成や編集を手軽に行えるシステムです。
主な種類としては以下の3つが挙げられます。
- オープンソース型CMS
- パッケージ型CMS
- クラウド型CMS
これらの特徴を以下の表で簡潔にまとめました。詳しい説明は後ほど行います。
ネット上で公開 | 独自開発 | ||
種類 | オープンソース型 | パッケージ型 | クラウド型 |
サイト制作のスキル | 上級者 | 初心者 | 初心者 |
導入コスト目安 | 低(無料〜) | 高(数万~数千万円) | 中(無料~数十万円) |
運用コスト目安 | サーバー代:数百円~(月額) | メンテナンス費用:数万円~(年間) | CMS利用料:数万円~(月額) |
導入方法 | サーバー、ドメインを準備し、CMSをインストール | CMSライセンスを購入し、自社サーバーにインストール | ベンダーと契約し、CMS管理画面へのログイン情報をもらう |
導入難易度 | 高 | 中 | 低 |
サーバー | 自社 | 自社 | ベンダー |
セキュリティ | △ | ◎ | ◎ |
カスタマイズ | ◎ | ◯ | △ |
ベンダーのサポート | なし | ◎ | ◯ |
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSは、インターネット上でソースコードが公開されているCMSを指します。無料で提供されている場合が多く、商用・非商用問わず自由に利用できます。
オープンソース型CMSは、Webサイト制作の専門知識を持つ企業や、初期導入のコストを抑えたい企業に向いています。しかし、安全に運用するには、セキュリティの知識や、ソフトウェアの定期的なアップデートが必要です。
そのため、専門的な知識を持ちつつ、予算を抑えて自由度の高いCMSを探している企業には特に推奨されます。
メリット
オープンソース型CMSのメリットは以下の5点です。
- 低コスト:多くは無料で利用可能。ただし、サーバーやドメイン代は別途必要。
- カスタマイズ性:利用者が多いため、多種多様なプラグインやテンプレートの提供あり。特にWordPressなどは様々なニーズに対応。
- 情報アクセス:使い方やカスタマイズのノウハウがインターネット上で豊富に公開されている。
- 継続的な利用:特定の企業に依存せず、開発元の倒産等での利用停止などのリスクがない。
- 高品質:公開されているソースコードに、多くのエンジニアが参加。その結果、有償のCMSよりも品質が高い場合がある。
これらのメリットを踏まえ、オープンソース型CMSは、コストパフォーマンスと自由度を重視する企業に特におすすめです。
デメリット
オープンソース型CMSには、以下のようなデメリットも存在します。
- 運用の自力化:導入や運用は自力で行う必要あり。サポートは基本的に受けられません。トラブル時には、検索やコミュニティでの質問が必要となる場合が多い。
- リテラシーの必要性:専門的な知識や情報収集する力が必要。
- 日本語情報の限定:一部のCMSでは、日本語での使用方法や情報が少ない。事前の確認が必要。
- セキュリティの心配:公開されているソースコードのため、セキュリティ面での脆弱性のリスクが高まります。安全対策は必須。
オープンソース型CMSの導入・運用を検討する際は、十分な情報収集と準備が必要となるでしょう。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、インターネット環境さえあればどこからでも利用できるCMSシステムです。サーバーやソフトウェアの準備が不要で、導入までのスピードが早いのが特徴です。
低コストでの導入が可能で、特定の目的に合わせたCMS(BtoBマーケティングやオウンドメディアなど)が提供されています。クラウド事業者がCMSサーバーを管理しています。
一方、高度なカスタマイズや特殊な機能が求められる場合には向かないかもしれません。専門知識が不要で「早く・安く・簡単に」CMSを利用したい企業に最適です。
メリット
クラウド型CMSのメリットは以下5点です。
- すぐ使える:IDとパスワード発行してもらうだけで利用可能。
- 面倒な手続き不要:サーバーやドメインの準備は不要。
- ランニングコストが低い:別途サーバーの契約などが不要。
- 安心安全:システムのバージョンアップやセキュリティ対策がベンダー側で自動的に行われる。
- 豊富なデザイン:テンプレートを組み合わせるだけで簡単に質の高いWEBサイトの構築が可能。
これらのメリットにより、迅速かつ手軽に、安心してCMSを導入できるでしょう。
デメリット
クラウド型CMSには多くのメリットがあります。しかし、デメリットも忘れてはいけません。
1. デザインの自由度が低い:既存のテンプレートを利用するため、自由にデザイン変更ができない。
2. トラブル時の対応の遅れ:サーバー管理が外部にあるため、問題が発生した場合、開発会社の対応を待たなければならないり
3. 日本語サポートの難しさ:クラウド型CMSは海外製が多いため、日本語でのサポートや情報が不足している。選択時には、サポート体制の確認が大切。
これらの点を考慮し、最適なCMSを選びましょう。
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パッケージ型CMS
パッケージ型CMSは、ベンダーと言われるメーカーや、販売会社が独自に開発し、必要な機能を一つにまとめて提供するCMSです。
自社サーバーにインストールし、ライセンスを購入して利用します。ベンダーのサポートが受けられるため、トラブル時も安心です。
特に、大規模なWebサイトを作成したい企業や、サポート体制を重視する企業、そして安定した運用を求める企業におすすめです。ただし、導入や利用料がオ 他のCMSよりも高くなる点は注意が必要です。
メリット
パッケージ型CMSのメリットは多岐にわたります。
- 法人利用向け:企業や組織を想定した開発がされており、ビジネスシーンでの使用に最適です。
- 機能の充実:大規模Webサイト制作を含む、多様なニーズに応える機能が揃っています。
- 迅速なトラブル対応:自社サーバーの利用で、問題が生じた場合も素早い対応が期待できます。
- 手厚いサポート:ベンダーからのアップデートや不具合対応など、専門的なサポートを受けられます。
これらの点を踏まえると、安心して継続的な運用が可能なCMSといえるでしょう。
デメリット
パッケージ型CMSには、次のようなデメリットがあります。
- 導入に時間がかかる:自社でサーバーを用意する必要があり、それが導入を遅延させる要因となります。
- コスト:法人利用を前提に設計されているため、費用が高額になることがあります。
- ライセンス費用:導入規模に応じて、ライセンス料が増加します。
- 小規模サイトには不向き:ページ数が少ない場合、費用対効果が低下するリスクがあります。
これらの点を考慮して、導入を検討する際は事前の計画と予算の確認が必要です。
CMSの選び方は?
CMSの導入する際、選ぶべきポイントが3点あります。
- なぜCMSを導入したいのか?目的、目標を確認
- CMSの導入費用やサポート体制などを確認
- 機能や操作性を確認
順番に詳しく解説していきます。CMS選びの際の参考にしてください。
なぜCMSを導入したいのか?目的、目標を確認
CMSを選ぶ際、まず「なぜCMSを導入したいのか」の目的と目標を明確にしましょう。
例えば、情報の発信速度を上げたい、または誰でも簡単に編集できるシステムが欲しいなどの具体的なニーズが考えられます。
次に、これらの課題を解決するために何を目標とするかを定めます。
例えば「自社内での作業へ切り替え、更新作業の外注費を◯%削減する」といった具体的な数値目標を設定すれば、後の運用や評価がしやすくなります。
この目的と目標を元に、CMSの機能やコスト、サポート体制などの詳細を確認し、最適なものを選びましょう。
CMSの導入費用やサポート体制などを確認
CMSを選ぶ際、導入費用や月額のコストを確認しましょう。CMSには無料から数千万円のものまで幅広く存在します。
予算を設定しておけば、比較をする際や導入時に社内での理解がスムーズになります。しかし、コストだけではなく、機能やセキュリティ、サポート体制も重要です。
- サポートは有料か無料か
- 対応の範囲
- テンプレートの変更の可否
など、あらかじめ確認のうえ、比較検討する必要があります。長期的な運用を考慮し、総合的な視点からCMSを選びましょう。
機能や操作性を確認
CMSを選ぶ際、最も大切なのは「機能」と「操作性」です。まず、あなたのサイトの課題を解決できる機能が備わっているかを確認しましょう。
例えば、リード数を増やしたいなら、SEOやアクセス分析機能が必要です。
次に、操作性についても確認しておきましょう。多機能であっても操作が難しく使いこなせなければ意味がありません。多くのCMSは無料デモを提供しているため、実際に体験してみるとよいでしょう。
まとめ
CMSについて解説してきました。CMSには、以下の3種類があります。
- オープンソース型CMS:ソースコードが公開されているCMS。無料で使用でき、カスタマイズ性が高い。
- クラウド型CMS:Web上で提供されるCMS。初期投資が少なく、アップデートやバックアップが容易。
- パッケージ型CMS:完成された形で販売されるCMS。安定性が高く、企業での導入が多い。
CMSを導入する際、「目的や目標」「費用やサポート体制」「機能や操作性」などを考慮し慎重に検討しましょう。適切なCMSの導入で、より効果的なウェブサイト運営を目指してください。