Googleビジネスプロフィールで一括投稿する方法と複数店舗を管理する方法
「Googleビジネスプロフィールで一括投稿して作業時間を短縮したい」
「Googleビジネスプロフィールで複数店舗を効率よく管理したい」
このような課題に直面して、本記事へたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、店舗やサービスの情報を検索結果やGoogleマップに表示させるための集客に役立つツールです。
店舗数が少ない間は、管理もそれほど負担ではありません。しかし、店舗が増えるにつれ、管理や投稿などの作業に手間がかかり、本来の業務に支障をきたす恐れもあるでしょう。
本記事では、Googleビジネスプロフィールで一括投稿する方法や、複数店舗を効率的に管理する方法について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
公式のGoogleビジネスプロフィール一括投稿機能はない
Googleビジネスプロフィールの公式では、複数の店舗への「一括投稿機能」は提供されていません。
たとえば、キャンペーン情報を複数店舗へ一度にまとめて投稿したい場合でも、現状では一店舗づつ投稿する必要があります。
投稿機能は、最新情報やイベント告知をユーザーに知らせるための有効な手段ですが、複数店舗を運営している場合は、個別に投稿するには時間の負担が増えてしまいます。
これを解決するには、APIを活用するしかありません。
効率化を目指すなら、次章で紹介するAPIの活用や外部ツールの利用を検討しましょう。
Googleビジネスプロフィールで一括投稿する方法
Googleビジネスプロフィール自体に一括投稿機能はありません。しかし、他の方法を使えば、同様の効果は得られます。以下にその方法を紹介します。
- Business Profile APIを使う
- 外部ツールを活用する
順番にみていきましょう。
Business Profile APIを使う
GoogleビジネスプロフィールでAPIを利用すると、複数店舗への情報発信が一括で行えるようになります。
Business Profile APIとは、Googleビジネスプロフィールの情報を簡単に管理できる仕組みです。写真や口コミ、投稿データを自動で処理できるため、作業効率が大幅に向上します。
ただし、APIの申請やトラブル対応には英語力や、技術的な知識が必要です。そのため、専門の開発者がいない場合は、外部のサービス提供会社の利用を検討するとよいでしょう。
APIを利用するには、まず申請が必要です。申請までの流れ(※1)は以下の通りです。
- Googleアカウントの取得
- ビジネスプロフィールの基本操作を覚える
- Google API Consoleでプロジェクトの作成
- GBPヘルプセンターへアクセスし、組織アカウントを作成(※2)
- APIアクセスのリクエスト(※3):プロジェクトIDを確認し、リクエストフォームを提出
- 承認後のAPIを有効化(※4)
(参考)
※1:Google Business Profile APIs 要件
※2:Googleビジネスプロフィールヘルプ 組織を作成する
※3:Business Performance API へのアクセスをリクエストする
※4:Business Profile APIs APIを有効にする
このように、APIの導入には一定の準備が必要です。しかし、業務の効率化や情報発信の最適化が期待できます。自社の運用体制に合わせて活用を検討してみましょう。
外部ツールを活用する
外部ツールの利用で、Googleビジネスプロフィールの一括投稿が可能です。
たとえば「MEO Analytics」や「Gyro-n MEO」などのMEO対策管理ツールでは、複数のビジネスプロフィールにも対応しており、投稿作成からスケジュール設定まで一元管理ができます。
ただし、外部ツールを利用する際は、事前に対応状況の確認が必要です。ツールによって料金や機能が異なるため、慎重に検討し自社のニーズに合った選択をしましょう。
Googleビジネスプロフィールで複数店舗を一括管理する方法
複数の店舗を持つ企業にとって、Googleビジネスプロフィールを効率よく管理することは非常に重要です。
公式の機能だけでは最新情報や写真の一括投稿はできません。そのため、以下のポイントを押さえ、管理の負担の軽減化をはかりましょう。
- 10店舗以上なら、一括で店舗登録が可能
- 店舗コードの活用で効率的な管理
- 管理者権限を付与して、複数人での運用分担
- 定期的に各店舗のステータスの確認
これらのポイントを順にみていきましょう。
10店舗以上なら、一括で店舗登録が可能
Googleビジネスプロフィールでは、10店舗以上を運営する企業向けに、店舗情報を一括で登録できる機能が提供されています。この機能の活用により、複数の店舗情報の効率的な管理や更新が可能です。
たとえば、住所や電話番号、営業時間の変更をまとめて行えるため、手作業で1店舗ずつ登録する手間が省けます。
さらに、一括登録により情報の一貫性を保ちやすくなり、検索結果や地図表示における信頼性も向上するでしょう。
これにより、顧客が複数店舗を正確に見つけられるようになり、利便性が大幅に向上します
。Googleビジネスプロフィールは、店舗数が多い企業にとって、業務効率化と信頼向上の両方を実現する重要なツールです。
参考:Googleビジネスプロフィールヘルプ 10個以上のビジネスを追加する
店舗コードの活用で効率的な管理
Googleビジネスプロフィールで多くの店舗を運営している場合、各店舗に店舗コードを付与すると効率的に管理できます。
たとえば「100」や「110」といったコードを設定しておけば、特定の店舗を素早く検索できるようになり、編集作業もスムーズに進められます。
店舗数が少ない場合は目視での確認も可能です。しかし、規模が大きくなると検索に手間がかかるため、コードの活用が重要になってきます。
店舗管理を円滑に進め、業務指示を的確にだし、効率的な管理を実現するためにも、店舗コードを活用しましょう。
管理者権限を付与して、複数人での運用分担
Googleビジネスプロフィールの効果的な運用には、写真の追加や口コミ管理、最新情報の更新など、さまざまな作業が必要です。
そのため、複数店舗を運営する場合、一人で管理するには負担が大きく、更新の遅れや品質低下を招きかねません。
この課題を解決するためには、店長やエリアマネージャーなど現場スタッフへの権限付与がおすすめです。
メインオーナーが全体を統括しつつ、現場スタッフに「オーナー」「管理者」などの権限を適切に付与し運営や役割を分けることで、業務の効率化がはかれます。
複数人での分担運営により、情報の正確性と鮮度を保ちながら、効率的なGoogleビジネスプロフィールの管理をおこないましょう。
定期的に各店舗のステータスの確認
複数店舗を管理する際には、各店舗のステータスの定期的な確認が重要です。Googleビジネスプロフィールのビジネス情報一覧画面では、店舗の状態を一目で確認できます。
一覧画面右側の「すべてのビジネス情報」タブをクリックすると、以下のようなステータスが確認可能です。
- 確認済み
- 未確認
- 重複
- Googleによる変更
- 店舗コードなし
ステータスに問題がある場合は、修正に2〜3日程度かかる場合があります。
この期間は、集客効果が低下する可能性があるため、週1回程度の定期確認をお勧めします。また、通知機能を活用すると、チーム間の連携もスムーズにおこなえるでしょう。
まとめ
Googleビジネスプロフィールでの複数店舗の管理や一括投稿は、効率的な運用がポイントです。残念ながら、公式には一括投稿機能はありません。しかし、以下の方法で一括投稿が可能です。
- Business Profile APIの活用
- 外部ツールの利用
ただし、APIの活用には専門知識や英語力が必要となり、外部ツールではツールによりできる範囲が異なります。その点を踏まえて、自社に最も効果的な方法を選択しましょう。
自社で管理する場合には、店舗コードの活用や担当を分担し複数人での運用により、情報更新の負担を軽減できます。
定期的な店舗ステータスの確認も重要で、継続的な最適化が求められます。効率的な管理方法を取り入れて、効果的な店舗運営を実現しましょう。